バナナ彫刻で「人生変わった」 バナナから次々と名作生み出す「バナナ彫刻職人」の超絶技巧
まさに職人芸。そしてバナナ彫刻ならではの苦労が。
バナナに人の顔などの彫刻を施す、バナナ彫刻職人「スー」さんこと山田恵輔さん。最近はテレビにも出演されて知名度が上がってきていますが、テレビでは放送時間の都合もあり、制作の様子はあまり伝えられていません。そこで山田さんのお宅にお邪魔して、実際に彫っているところを見せていただきました。
バナナ彫刻をご存知ない方も、写真を見ていただければ一目瞭然です。まずは使用する道具からご紹介します。
使う道具はこれだけ。早速、バナナを彫っていただきました。
バナナに彫刻するというユルい題材からは想像できない、実に真剣かつ繊細な作業でした。まさに職人と呼ぶにふさわしいパフォーマンスで、筆者も「いいもの見せてもらったなあ」と満足感でいっぱいです。
そんな山田さんに、バナナ彫刻についていろいろ質問してみました。
―― なぜバナナに彫刻しようと思ったのですか?
山田さん 4年くらい前、趣味がなくて、休日にやることがなかったんです。その時にふとリビングに置いてあるバナナが目に付いて、「これをむいて、笑ってる顔が出てきたら面白いんじゃないか」と思って、すぐに削りました。
―― もともと彫刻をやっていたのですか?
山田さん 経験はないです。絵を描くのは好きですが、それだけです。絵といえば当時、自分の絵がどこまで通用するかと思って、pixivに自分が描いた絵を投稿したんです。でも反応がほぼなくて。その時、そういえばバナナを彫ったものがあったなと思って、写真を投稿したんです。本当は立体物は規約違反なんですが、載せたらものすごい反響があって、やってみようと思ったのがきっかけです。
―― どんな時に彫るんですか?
山田さん 落ち着いた時にやります。毎日はきついんです。作り終わったら食べるので。失敗したら1本食べてから次になるので大変です。
―― 作品が完成したら、写真を撮影して、あとは食べるしかないですよね。
山田さん そうですね。6本使って作ったときには本当に大変でした。
―― 家族に食べてもらったら?
山田さん 削ったところから食べていくので、汚い話、唾液でベチャベチャなんです……。
―― 美味しく食べるための秘策はあるんですか?
山田さん バナナを輪切りにしてマヨネーズと和えて、トーストに乗せて焼くと美味しいです。バナナの味に飽きているという話をした時に、他の方に教わったんです。確かに美味しいと思ったんですが、やっぱり最後はバナナの味と、ねっとりした食感で。どこまでいってもバナナなんだなと思って、諦めました。
―― 他の果物とかに彫ってみては?
山田さん 最初に評価してもらったのがバナナに彫るということだったので、次々変えたくないんです。バナナだけを何十年も彫り続けたらどうなるのかなと思っています。それが若干キツくなっていて、やや後悔していますが(笑)。もう変えません。
―― 作品はバナナならではのテカテカした質感が、生き物っぽく見えるのがいいですね。
山田さん これはネットでも賛否両論でした。海外では最初に紹介された時には「すごく気持ち悪いバナナ彫刻」というタイトルでした。作者としては気持ち悪がってくれたほうがありがたいです。
―― バナナ職人を始めてから、生活は変わりましたか?
山田さん 人生が変わりました。日本だけじゃなく、ブラジルのテレビも来ました。ポルトガル語の特派員が通訳と一緒に来て、サッカーのネイマール選手を彫りました。モヒカンが大変でした。放送を見られないので反響は分かりませんが(笑)。
―― 今後、バナナ彫刻職人として何をしたいですか?
山田さん 書籍化したいですね。自分が作ってきたものを形にして残したいんです。もう1つは、極限状態でバナナを彫る"エクストリームバナナ彫刻"です。7月にスペインの牛追い祭りに行って、走りながらバナナを彫りたいんです。絶対に絵として面白いと思うので、一緒に来て撮影してくれる人を募集中です。
―― では最後に。バナナ彫刻の魅力はどこにありますか?
山田さん 正直、暇つぶしで始めたものが、まさか海を越えるとは思っていなかったので、魅力と言われると難しいんですが……。究極に暇で、本当にやることがなくなったら、やってみてください。楽しさが分かると思います。
これから迎える高齢化社会、老後の楽しみにはぜひバナナ彫刻を。
おまけ:山田さん自薦によるバナナ彫刻の代表作たち
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