いよいよもって割れるがよい ARROWS Aで「100万のタマゴ」にガチ勝負を挑んだ結果……【ネタバレ】
大ヒットアプリ「100万のタマゴ」にねとらぼ編集部が挑戦の巻、完結編。今度こそ100万回タップ成功なるか!?
前回のあらすじ
ARROWS Aを使って、大ヒットアプリ「100万のタマゴ」に挑戦することになったねとらぼ編集部。高橋名人にまでご協力を仰いだが、やはり人力での100万回タップは無理っっっ! ――と一旦はギブアップ。残りあと98万回、果たしてタマゴは割れるのか……!?
ということで、前回の記事からいつのまにか2カ月も経ってしまいましたが後編です。もうこのまま「未完!」ってことでいいんじゃないか、などと思ってましたが、現実はそんなに甘くなかったようです。
さて、細かいルールなどは前回の記事を参照いただくとして、さっそくミッションを再開しよう。なんせ前回あれだけ時間をかけたのに、画面の数字はまだ2万回分しか減っていないのだ。
作戦1:水飲み鳥を応用してみる
前編での失敗を踏まえ、後編では機械による「自動化」の道を追求していこうと思う。さすがに人力でなんとかするには「100万回」の壁は厚すぎた。
ということで、我々は急きょ「自動たまごタップマシーン」の開発に着手。できるだけ静かで、こちらが操作しなくても自動で画面をタップし続けてくれるもの――。最初に浮かんだのは「水飲み鳥」だった。
水飲み鳥とは、水を与えておくだけでいつまでも動き続ける鳥のおもちゃのこと。あの振り子運動を利用すれば、半永久たまごタップ機関が作れるのではないか?
――と思ってさっそくAmazon.co.jpで取り寄せてみたのだが、結論から言うとダメダメだった。水を飲む時におしりがピョコンと上がるのを利用するつもりだったのだが、いざ試してみるとタップする力が弱すぎてほとんど反応してくれない。また、そもそも振り子運動のペースが遅すぎて、うまくタップできたとしても30秒に1回がいいところ。うーん、さすがにこれで100万回は厳しいか……。
作戦2:モーターを使ってみよう
さすがに動力が「水飲み鳥」というのは無理があった。ということで、秋葉原まで行ってタミヤのモーター工作キット1式を購入。かくして完成したのが、この「自動たまごタップマシーン2号機」である。
仕組みについては単純なので割愛。シンプルなピストン機構を作って、先っちょにはスタイラスがわりにエリンギを取り付けた(しつこいようだが、キノコ類はなぜかタッチスクリーンに反応する)。あとは装置とスマホを固定しておけば、自動でどんどん画面をタップしてくれる。
少々の手間とコストはかかったが、動作はほぼバッチリと言ってよかった。タップ速度も1分間で225回(秒間3.75連射)とまあまあ。これなら4日ほど放置しておけば勝手に100万回に到達してくれる計算だ。
ただ、この「2号機」には1つ重大な欠陥があった。モーターとギヤを使っているのでとにかく「音がうるさい」! 自動化の大きな目的に「寝ている間にタップしてもらう」というのがあったのだが、これでは眠るどころではない。うーん、これで騒音さえなければなあ……。
作戦3:連射マシーンを応用してみよう
水飲み鳥もダメ、モーターもダメ。しかしまだ希望はあった。3号機ではコレを使ってみたらどうだろう?
前回、高橋名人が使っていた「オレコマンダー」である。実は前回の取材後、名人から「よかったら使っていいよ」と、名人のオレコマンダーを貸してもらっていたのだった。
名人から受け継いだ魂(というか装置)、活用しない理由はない。もともと連射を目的に作られたものだから、自動化も簡単だ。「自動たまごタップマシーン3号機」はすぐに完成した。
本来指を入れるべきところには、タッチスクリーンが反応するようにエリンギを取り付けた(またキノコか!)。あとは振動がちゃんと伝わるように、支柱でスマホとキノコの位置を固定してできあがり。
制作には10分とかからなかったが、3号機の威力は絶大だった。スイッチを入れると画面の数字はみるみる減少。音も静かで、これなら寝ている間でもまったく気にならない。試しにつけっぱなしで1晩放置してみたところ、寝る前は残り90万回だったタップ回数が、起きたら60万回まで減っていた。すげえええええ! 測ってみたら、連射スピードはなんと1分間で700回(秒間11.6連射)をたたき出していた。もはや改良の必要なしと判断、あとはこれで100万回まで突っ走るだけだ。
かくして……
ということで、さらに装置をつけっぱなしにしておくこと1日。100万回達成の瞬間はおどろくほどアッサリと訪れた。さあ、タマゴの中からは何が出てくるのか……!
結果はさておき、なんとか「100万回タップする」という目標は果たすことができた。一応、画像にはモザイクをかけておきましたが、どうしても見たい人は画像をクリックしてみてください。ありがとう「100万のタマゴ」、ありがとう高橋名人、そしてありがとうARROWS A……! すいません、ちょっと外走ってきていいですか。
とは言え、工作キットを組み立てていた時は、夏休みの工作気分でちょっと楽しかったし、タマゴをじっと暖めながら孵化を待つ親鳥の気分もちょっとだけ味わえた。ARROWS Aで「100万のたまご」、みなさんも夏休みの自由研究がわりにいかがですか?
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