艦これ艦娘“学説的”プロフィール「秋雲」編空母なら、守るのも沈めるのもまかせてちょーだい

新加入「秋雲」は、依然として地味な「夕雲型」ユニットの一員と思われがちだが、実際は派手な「陽炎型」ユニットのメンバーなのだ! えー、ずるーい。

» 2013年09月19日 10時17分 公開
[長浜和也,ねとらぼ]

だって、艦橋の形が「陽炎型」なんですもの(仮)

 艦隊これくしょんの「9・11」アップデートで「夕雲」とともに登場したのが「秋雲」だ。Wikipediaのおかげで、今では「陽炎型」という認識が一般的だが、起工は「夕雲」が早く、陽炎型後半の艦名は“風シリーズ”が続いていたため、長らく「夕雲型の2番艦」と思われていた。

ゲームに登場する「秋雲」

 秋雲型が陽炎型として広く認識されたのは、「世界の艦船」1994年4月号に掲載した田村俊夫氏執筆の「新事実発掘! 駆逐艦秋雲は陽炎型だった」を参考文献として紹介したWikipediaの記述からだが、その田村氏の記事の中では、秋雲陽炎型説を早い段階に一般誌で紹介した例として、「世界の艦船」1966年年5月号掲載の連載「日本海軍艦艇史資料(1)」に書かれていた、「一等駆逐艦陽炎型の項中「舞風」の下に「秋雲」を加える」(1941年3月25日内令246号)という記述を挙げている。

「世界の艦船」1994年4月号掲載の田村俊夫氏による「新事実発掘! 駆逐艦秋雲は陽炎型だった」は、「秋雲陽炎型説」を一般に伝えるのに大きく貢献した

 田村氏の記事では、起工は夕雲の後だったが、予算的な順番は秋雲が仮称第115号艦で夕雲の仮称第116号艦より早く、かつ、秋雲夕雲を建造したマル四計画における艦型概要の指示で「第4艦(陽炎級「嵐」の仮称112号艦から秋雲の仮称115号艦まで)迄は海軍補充計画に依る第17号艦(これが陽炎型)と同型とする」といった計画書記述や、秋雲の公式図面にある寸法(各部陽炎型と同じ)と図面履歴(陽炎型図面を秋雲用に振り替えている)、そして、Wikipediaでも引用している秋雲の艦橋写真などから、秋雲が陽炎型であると説明している。

 「秋雲」は開戦直前の1941年9月に就役して以来、「夕雲」とともに、第5航空戦隊直属として空母「翔鶴」「瑞鶴」の直衛として真珠湾攻撃に参加した。以後、珊瑚海海戦を除いた第二次ソロモン海戦と南太平洋海戦という空母戦でも「翔鶴」と「瑞鶴」を護衛している(彼女たちが参加しなかったミッドウェー海戦でも空母部隊を直衛している)。それゆえに、“艦これ”的には、「『翔鶴』『瑞鶴』を守る気満々じゃないの?」と妄想が進むのであった(という思考がごく普通になってしまう艦これの怖さ)。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/14/news019.jpg ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  2. /nl/articles/2412/10/news133.jpg 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  3. /nl/articles/2412/12/news089.jpg フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  4. /nl/articles/2412/14/news081.jpg 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
  5. /nl/articles/2412/15/news031.jpg ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  6. /nl/articles/2412/15/news002.jpg 毛糸でフリルをたくさん編んでいくと…… ため息がもれるほどかわいい“まるで天使”なアイテムに「一目惚れしてしまいました」「うちの子に作りたい!」
  7. /nl/articles/2412/14/news038.jpg 「釣れすぎ注意」 消波ブロック際に“カツオを巻いた仕掛け”を落としたら…… 驚きの結果に「これはオモロい!!」「こんなにとは」
  8. /nl/articles/2412/14/news063.jpg 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
  9. /nl/articles/2412/14/news002.jpg 【今日の難読漢字】「男衾」←何と読む?
  10. /nl/articles/2412/15/news024.jpg おじいちゃん「昔はモテた」→孫は信じていなかったが…… “今では想像できない”当時の姿が140万再生「映画スターのよう」【米】
先週の総合アクセスTOP10
  1. イモトアヤコ、購入した“圧倒的人気車”が思わぬ勘違いを招く スーパーで「後ろから警備員さんが」
  2. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  3. パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  4. 高校生のときに付き合い始めた2人→10年後…… 現在の姿に「めっちゃキュンってした」「まるで映画の世界」と1000万表示突破
  5. 大谷翔平の妻・真美子さん、ZARA「8000円ニット」を着用? 「似合ってる」「シンプルで華やか」
  6. 新幹線で「高級ウイスキー」を注文→“予想外のサイズ”に仰天 「むしろすげえ」「家に飾りたい」 投稿者に感想を聞いた
  7. 高校生時代に父と撮った写真を、29年後に再現したら……再生数1000万回超えの反響 さらに2年後の現在は、投稿者に話を聞いた
  8. 散歩中、急にテンションが下がった柴犬→足元を見てみると…… 「そんなことあります?」まさかの原因が860万表示「かわいそうだけどかわいい」
  9. コメダのテイクアウトで油断して“すさまじい量”になってしまった写真があるある 受け取ったその後はどうなったのか聞いた
  10. 「やめてくれ」 会社で使った“伝言メモ”にクレーム→“思わず二度見”の実物が200万表示 「頭に入ってこない」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」