「テルマエ・ロマエ」の付録騒動 ヤマザキマリさんの「友人」弁護士が経緯を明かす
弁護士の四宮隆史さんがヤマザキさんの代理人ではなく「一個人」と断った上で、月刊コミックビームとのやり取りなどを明かした。
月刊コミックビーム10月号に付いていた「テルマエ・ロマエ」の付録(手ぬぐい)をめぐって、作者のヤマザキマリさんと同誌の主張が食い違っていた件で、ヤマザキさんの代理人を務めたことがある弁護士の四宮隆史さんが10月3日、自身のブログで「事情の一端を知る『一個人』」と立場を断った上で、騒動に至るまでの両者のやり取りを明かした。
四宮さんは付録騒動について「この一連の流れの当事者ではありませんので、全てを知る訳ではありません」としながらも、同誌からヤマザキさんのマネージャーに対し「手ぬぐい付録をつけたい」というメールとデザイン案が送られていたこと、それに対するマネージャーの返信では付録について触れておらず、付録に関するこれ以上のやり取りはなかったことなどを説明。手ぬぐいのサンプルが完成した時点でもヤマザキさん側へのリマインドはなかったという。
付録の手ぬぐいは、10月号に掲載予定だったテルマエ・ロマエの番外編が延期となったことを受け「お詫び」として制作されたものだが、四宮さんによれば「お詫び」という企画意図の説明は「一切受けていない」といい、あらかじめ「企画内容の説明と監修を依頼した」とする同誌の主張に反論した。
当初付録について「そんなものが出るなんて一切教えてもらえていなかった」とツイートしていたヤマザキさん。ただし企画提案のメールをマネジャーが受けていることは「事実」であるため、「ヤマザキさんの『何も聞いていない』との発言は正確ではありません。これについては、『事実に反する発言をした』と、ヤマザキさんに代わって、私から訂正をさせていただきます」と四宮さんは記している。
今回のブログエントリは、日経ビジネスオンラインの連載記事でマンガ業界について語るヤマザキさんの発言がネットで大きく取り上げられ、ネガティブな反応が寄せられていたことや、その裏には今回の付録騒動が影響していると思われることを背景に、四宮さんがあくまで「友人」としてつづったものだという。掲載直後は一時アクセスが集中し、表示しづらい状態になった。
四宮さんは「今回の騒動は、一方的にどちらが悪い、ということではなく、特に出版業界のようなエンタテインメントの世界では一つの『ミスコミュニケーション』が大きな問題に発展する、ということを再認識させられる特徴的な騒動だったような気がします」とコメント。一方ヤマザキさんはTwitterで四宮さんのツイートをリツイートしたほかは特にコメントを出していない。
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ヒット映画「テルマエ・ロマエ」の原作使用料が約100万円だったことを原作者のヤマザキさんが明かし、「安すぎるのでは」とネットで議論に。ヤマザキさんは金額の根拠について出版社から十分な説明がなかったことを疑問視しているという。
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