「境界のないセカイ」打ち切りにLGBT団体が立場表明 「他の作品と比べて特段の問題があるとは思われません」
「性に関する差別を助長する」可能性があると警告。
作者・幾夜大黒堂さんのブログにて、突如連載中止と単行本の発売中止が発表されたマンガ「境界のないセカイ」。男女が性別を変えられる世界を描いた同作のテーマについて、単行本化を予定していた講談社が「性的マイノリティの個人・団体からのクレームを回避したい」と判断(関連記事)したことに対して、LGBT団体「レインボー・アクション」がサイトに立場表明を掲載しました。
レインボー・アクションは、性に関する差別表現に対しては闘っていくとしながらも、「この作品の性に関する描写に、他の作品と比べて特段の問題があるとは思われません」とコメント。「『性的マイノリティの団体・個人の圧力』という多分にフィクショナルな理由に基づき、表現行為に対して自粛を迫るという行為がもしもあったとするならば、それは人権を守るためとても大切な、表現の自由を抑圧するものだろうと考えます」「それはまた、『性的マイノリティの団体・個人』を怪物視・あるいは怪物化し、性に関する差別を助長するものに他なりません」と警告しています。
幾夜大黒堂さんは自身のブログなどで連載を継続させてくれる版元を募集していましたが、既に多くの連絡をもらっているとのこと。現在のところ、「境界のないセカイ」が連載されていたマンガ雑誌アプリ「マンガボックス」(運営はDeNA)から連載中止に関する公式なアナウンスはありませんが、編集長の樹林伸さんは自身のTwitterで「ここは僕の個人のTwitterなのでマンガボックスの中の人としての見解はここには書きません。ちゃんと準備をしてますから、少しまっていてくださいませm(_ _)m」とツイートしています。
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同じ立場の人に勇気を与えられればと公表を決断しました。
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