カリスマ美容室が手がけるドラァグクイーン風ヘアメイクを男性記者が体験してみた

表参道・青山にある美容室「ACQUA」が女装になぜか全力。

» 2015年03月09日 17時27分 公開
[林健太,ねとらぼ]

 表参道・青山にある有名美容室「ACQUA」が、女装グラビアサイトをオープン。さらに、男性を対象に女装メイク&ウィッグのカットサービスを1日限定で提供していました。オシャレ美容室による本気の女装とは、どんなものなのか? 男性記者が体験してみました。

女装メイク 鏡越しに自画撮り。女装メイクの過程をお伝えします

 今回お世話になったのは、ACQUA青山店の方々。女装グラビアサイトも手がけた伊藤和明さんによるディレクションのもと、ドラァグクィーン(※)風メイクをお願いしました。

※ドラァグクィーンとは、男性が行う異性装の一種。ゲイ文化から生まれたが、趣味として行う異性愛者やプロのパフォーマーまで愛好家はさまざま。「女性のパロディ」として過剰なメイクや言動が特徴。

女装メイク女装メイク 伊藤さんとメイク担当の小室さん。メイク道具もズラリ

 記者も初体験のケバケバしく濃いドラァグクイーンの様なメイク。一見簡単なように見えるかもしれませんが、「メイクのグラデーション等、細かいところで実は難易度が相当高いので、プロとして技術がしっかりとしていないと出来ないメイクです。その技術力をしっかりと見ていただきたいと思います」(伊藤さん)とのこと。伊藤さんと担当の小室さんの会話も、かなり細かいメイク用語が飛び交っていました。

女装メイク 小室さんのメイクを見守りつつ指示をだす伊藤さん
女装メイク だんだんと顔が出来上がりはじめました

 開始から約1時間。メイクも完了して、ウィッグを被る前にワンピースに着替えました。椅子に座るとスカートがあがり、思わずパンチラしそうになるハプニングもありつつ、次はカットです。カットでは、ウィッグの位置を慎重に合わせつつ、前髪を整えていきます。

女装メイク ウイッグを装着。前髪を中心に微調整していきます

 頭(顔)が大きいためか、ワンピースの持ち主(女性)と比べ、だいぶ印象が違うことに驚きつつ、いよいよ完成です。

女装メイク 完成!
女装メイク フロアで記念撮影。ほかのお客さんが目を合わせてくれません……

 もの凄いインパクト……。自分がこんなに濃いキャラクターになれるとは思ってもいなかったので、笑わずにはいられませんでした。思わず派手にピースをしてはしゃいでしまいました。着替える前、ついトイレで自画撮りを10分以上していましたが、どうせならこのままパーティーに行きたい気分でした。

女装メイク

 サイトに掲載されていたドラァグクイーン風のド派手な女装メイクに対しては、「なぜアクアが女装!?」と驚いた人も多いようです。お客さんからも「笑っちゃいました」と反応は上々。これは伊藤さんの狙いどおりだったそうです。

「女性の美しさについて、いつも真摯であろうとした時に、女性と同じようにヘアメイクをしてみる事で、もっと知る事ができるのではないかと思い、今回の企画をはじめました。美容に対する接し方を、自分の為だけの美容だけじゃなく、人を“楽しませる為の美容”もあるんじゃないかと、違った提案もしてみたかった。美意識はジェンダーレスです」(伊藤さん) 

 ちなみに、今回の企画は、3月8日「国際女性デー」の認知拡大を目的に行っていたもの。「性的マイノリティーLGBTにとっての国際女性デーも、あって良いのではないかという考えから、今回の企画を通して、LBGTへの差別をなくすことに貢献できるのではと思っています」(伊藤さん)

 これまで、ACQUAには女装のカット依頼の来店客はいなかったそうですが、「この企画で認知度が上がればそういったオーダーも増えるでしょうし、いつでもウェルカムです」とのこと。ナチュラル系からドラァグクィーン系まで、いろんなタイプの女装に挑戦してみてはいかがでしょうか。

女装メイク ウィッグをとるとテンションが……
女装メイク女装メイク女装メイク

林健太

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/14/news019.jpg ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  2. /nl/articles/2412/10/news133.jpg 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  3. /nl/articles/2412/12/news089.jpg フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  4. /nl/articles/2412/14/news081.jpg 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
  5. /nl/articles/2412/15/news031.jpg ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  6. /nl/articles/2412/15/news002.jpg 毛糸でフリルをたくさん編んでいくと…… ため息がもれるほどかわいい“まるで天使”なアイテムに「一目惚れしてしまいました」「うちの子に作りたい!」
  7. /nl/articles/2412/14/news038.jpg 「釣れすぎ注意」 消波ブロック際に“カツオを巻いた仕掛け”を落としたら…… 驚きの結果に「これはオモロい!!」「こんなにとは」
  8. /nl/articles/2412/14/news063.jpg 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
  9. /nl/articles/2412/14/news002.jpg 【今日の難読漢字】「男衾」←何と読む?
  10. /nl/articles/2412/15/news024.jpg おじいちゃん「昔はモテた」→孫は信じていなかったが…… “今では想像できない”当時の姿が140万再生「映画スターのよう」【米】
先週の総合アクセスTOP10
  1. イモトアヤコ、購入した“圧倒的人気車”が思わぬ勘違いを招く スーパーで「後ろから警備員さんが」
  2. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  3. パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  4. 高校生のときに付き合い始めた2人→10年後…… 現在の姿に「めっちゃキュンってした」「まるで映画の世界」と1000万表示突破
  5. 大谷翔平の妻・真美子さん、ZARA「8000円ニット」を着用? 「似合ってる」「シンプルで華やか」
  6. 新幹線で「高級ウイスキー」を注文→“予想外のサイズ”に仰天 「むしろすげえ」「家に飾りたい」 投稿者に感想を聞いた
  7. 高校生時代に父と撮った写真を、29年後に再現したら……再生数1000万回超えの反響 さらに2年後の現在は、投稿者に話を聞いた
  8. 散歩中、急にテンションが下がった柴犬→足元を見てみると…… 「そんなことあります?」まさかの原因が860万表示「かわいそうだけどかわいい」
  9. コメダのテイクアウトで油断して“すさまじい量”になってしまった写真があるある 受け取ったその後はどうなったのか聞いた
  10. 「やめてくれ」 会社で使った“伝言メモ”にクレーム→“思わず二度見”の実物が200万表示 「頭に入ってこない」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」