アメリカの出版社が英語版「はだしのゲン」を全米に広めるプロジェクト Kickstarterで出資者募集

「ヒロシマ」の現実を今こそ伝えるために。

» 2015年08月06日 10時38分 公開
[たろちんねとらぼ]

 中沢啓治さんの実体験をもとに、原爆が投下された広島の現実を描いた漫画「はだしのゲン」。この漫画の英語版権を持つカリフォルニアの出版社「Last Gasp」が、英語版「はだしのゲン」をアメリカの学校や図書館に寄贈するプロジェクトを立ち上げました。kickstarterで出資者を募集しています。

画像 英語版「はだしのゲン」をアメリカに広めるプロジェクト

 原爆投下から70年が経ち、被ばく体験の惨状を伝える人が減少している現状、「はだしのゲン」は現代の若者に読まれるべき重要な書物だとして発足したプロジェクト。英語版「はだしのゲン」を新デザインのハードカバー版として出版し、多くの学校や図書館に寄贈することを目的としています。出資は1ドルから可能。目標額は3万6000ドル(約440万円)で、第4巻まで計4000冊の発行を目指しています。

画像 英語版はだしのゲン

 アメリカでも「はだしのゲン」を通じて「ヒロシマ」の現実や平和の大切さを学ぶ文化はあるようで、Kickstarterにはアメリカのイラストレーター、レイナ・テルゲマイヤーさんの描いた3ページの短編漫画「Beginnings(9歳のアメリカ人少女がはじめて「はだしのゲン」を読んだとき)」も掲載。プロジェクトの日本向け告知ページには、同漫画の日本語訳も掲載されています。

画像 アメリカ人少女が「はだしのゲン」を読んだ体験を描いた漫画「Beginnings」

 本日8月6日は原爆投下から70年の原爆の日。日本だけでなくアメリカでも平和について考える動きが生まれているようです。

たろちん

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 風呂に入ろうとしたら…… 子どもから“超高難易度ミッション”が課されていた父に笑いと同情 「父さんはどのようにしてこのお風呂に入るのか」
  2. DIYで室温が約10℃変わった「トイレの寒さ対策」が310万再生 コスパ最強のアイデアへ「天才!」「これすごくいい」
  3. 岡田紗佳、生配信での発言を謝罪 「とても不快」「暴言だと思う」「残念すぎ」と物議
  4. スーパーで買った半玉キャベツの芯を植え、5カ月育てたら…… 農家も驚く想像以上の結末が1300万再生「凄い」「感動した」
  5. 東京藝大卒業生が油性マジックでサンタを描いたら? 10分で完成したとんでもない力作に「脱帽です」「本当にすごい人」
  6. 定年退職の日、妻に感謝のライン → 返ってきた“言葉”が約200万表示 大反響から7カ月たった“現在の生活”を聞いた
  7. 【ヤフオク】“3万円”で購入した100枚の着物帯 →現役着付師が開封すると…… “まさかの中身”に驚き
  8. 「立体的に円柱を描きなさい」→中1の“斜め上の解答”に反響「この発想は天才」「先生の優しさも感じます」 投稿者に話を聞いた
  9. 「すんごい笑った」 “干支を覚えにくい原因”を視覚化したイラストが勢いありすぎで1700万表示の人気 「確かにリズム全然違う!」
  10. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
先月の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  3. 東京美容外科、“不適切投稿”した院長の「解任」を発表 「組織体制の強化に努めてまいる所存」
  4. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  5. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  6. イモトアヤコ、購入した“圧倒的人気車”が思わぬ勘違いを招く スーパーで「後ろから警備員さんが」
  7. 「何があった」 絵師が“大学4年間の成長過程”公開→たどり着いた“まさかの境地”に「ぶっ飛ばしてて草」
  8. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  9. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  10. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」