小池一夫さんのツイートが「セカンドレイプだ」と炎上 ブログで謝罪

最後まで変わらなかった意見も。

» 2016年02月23日 23時20分 公開
[モリソウイチロウねとらぼ]

 小池提督こと、劇画原作者の小池一夫さんが投稿した、性被害にあった未成年女性についてのツイートが炎上。それに対して小池さんがブログで謝罪する流れとなっています。


 事の発端は、2月21日に報道された中1女生徒連れ去り事件。ネットの出会い系サイトで知り合った岡山市の女子生徒を21歳の男が連れ去り、その後、女生徒が保護されたという事件でしたが、これについて、小池さんが奥様とおぼしき「家人」の言葉として連続ツイートします。

 これらのツイートが、「中1で男が欲しかったのか、お金が欲しかったのか分からないけど、中1で出会い系サイトで男と知り合う女の子は、もう女の子じゃない。女。しかも、倫理観も貞操観念もない女」「あなたの性は、出会い系サイトを利用する、クズに提供するほど安いのか? 女としてのプライドを持て。あなたが売っているのは性じゃない、魂よ」と、被害者の女子生徒をおとしめるような内容だったため、「セカンドレイプだ」「古い価値観のおじいちゃん」「被害者への配慮に欠ける」といった批判が起こり、リプライや引用ツイートの形で炎上していきました。

 さらに、批判リプライに対する小池さんの対応が、「ネット世代に育った中一の女の子が、出会い系で出会った男が何が目的か知らなかったとでも思うのですか?」と、被害者にも非があったという内容であったため、火に油を注ぐ流れに。

 その後、批判者にツッコミを入れる人や、「ある意味、自分の漫画で書いてる通りのことを主張している」と指摘する声などがツイートされ、混戦ぎみの展開となっていきます。

 さらに、この炎上に触発され、某チャットで「家出中の13歳の女子」と偽り、釣り書き込みの実験をする人も登場。深夜なのに30分間で150件ものレスがつく事態になったことをツイートし、小池さんもこれをリツイートします。

 こうした反応を受けて、小池さんは「女の子はあくまで女の子であり、僕を含め『子どもは社会が守る』ことが前提であるという意識が欠落していた」とブログで謝罪


 「皆さまの意見を読んで、僕の意見もずいぶん変わりました。変えさせてくれて、ありがとうございます。そして、意見が変わらなかったこともあります」とし、「僕は、13歳の女の子の落ち度を責めるよりも、加害者の男や、予備軍の男たちを断罪すべきでした」と反省の弁を述べます。さらに、被害者への謝罪も。

さらに、その女の子の背景を考えず、「子供なのに出会い系で男と知り合おうとした少女」という点にのみ言及したことです。
限界を超えるような生活状況だったかもしれないし、思春期特有の自由になってみたいという憧れだったのかもしれませんが、前者だった可能性は大いにあり得ます。
もう一つは、被害に会った女の子に「自らどういう場所かわかっていただろう」と責めるのは、当事者ではない僕ではなく、その子の親や、警察が注意指導すべきことです。
僕がツイッターで責めるべきことではありませんでした。
以上が、僕の考えが変わったことであり、謝るべきことです。ごめんなさい。

 一方、最後まで変わらなかった意見として、「何があっても、女子中学生や女子高生は『出会い系サイト』等にアクセスするべきではない」という点を挙げた小池さん。Twitterでは「ご高齢なのに他者の意見を受け入れ反省できる柔軟な思考」と評価する声が見られる一方で、「家人」のものとされる発言について小池さんが謝罪することへの違和感を指摘する人もいました。

 さまざまな意見が見られますが、謝罪によって火はくすぶりつつもやがて収まるもよう。しかし、性被害を受けた人の立場を考えるということについて、いろいろと考えされられる出来事でした。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2404/25/news016.jpg 「電車の中で見ちゃダメ」「笑ったww」 実家からLINE「子ヤギがすばしっこくて捕まらない」→送られてきた衝撃姿が320万表示!
  2. /nl/articles/2404/23/news090.jpg 誰も教えてくれなかった“裁縫の裏ワザ”が目からウロコ 200万再生のライフハックに「画期的」と称賛【海外】
  3. /nl/articles/2404/21/news011.jpg 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  4. /nl/articles/2404/25/news043.jpg 娘の給食の献立表を見たら…… 正体不明の“謎の料理名”が「これはわからんw」と話題に その意外な正体に納得!
  5. /nl/articles/2404/25/news129.jpg プロ野球チップスでまた“不良品”流出 伊藤大海「176m」表記に続き…… カルビー謝罪「深くお詫び」
  6. /nl/articles/2404/24/news018.jpg 1年半ケージに引きこもっていたシャーシャー猫が、ある夜布団に入ってきて…… 感涙の行動に「まるで別猫」「こんな日が来るなんて」
  7. /nl/articles/2404/24/news017.jpg メルカリで300円の紙モノセットを買ってみたら…… 出品者のあたたかな心遣いに「利益は考えていないんでしょうね」「見ててわくわくします」
  8. /nl/articles/2404/23/news185.jpg 子どもに高級キーボードのパーツを捨てられた → 公式の“先読みしすぎた対応”が話題「そういうこともあろうかと」
  9. /nl/articles/2401/18/news015.jpg 巨大深海魚のぶっとい毒針に刺され5時間後、体がとんでもないことに…… 衝撃の経過報告に「死なないで」
  10. /nl/articles/2404/22/news124.jpg ダイソー「マルチ万能ほうき」が家事ラクの救世主 名前負け知らずの便利さに「これやばっ!!」「220円に驚き」の声
先週の総合アクセスTOP10
  1. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  2. 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
  3. 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
  4. 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
  5. 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  6. 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  7. 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
  8. 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
  9. 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
  10. 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」