マキシマム ザ ホルモンの斬新な「チケット転売対策」 ファンの愛が試されると話題に
これはダフ屋も白旗をあげそう。
23日に音楽業界4団体が、チケットの高額転売に反対する大規模な共同声明を発表(関連記事)。これを受けてロックバンド・マキシマム ザ ホルモンで歌と6弦と弟を担当するマキシマムザ亮君がTwitter(@MTH_OFFICIAL)で紹介した、自身のバンドで過去に行ったチケット転売対策が注目を集めています。
その内容は、「ホルモンの事がどれだけ好きか原稿用紙にアツいメッセージを書いて提出しなくてはチケットが買えない」という制度。「つまりダフ屋もホルモンの事を勉強してファンの振りをする努力が必要になるのである!」とマキシマムザ亮君……確かにこれだと高額転売を狙う人もあきらめそうです。
調べたところ、これは2007年10月に東京・新木場STUDIO COASTで開催された「ぶっ生き返すTOUR」の追加公演で実際に取り入れられた対策。バンドの人気の急上昇に伴いツアーのチケットが取れないファンが続出してしまったため追加したライブで、公式サイトの専用フォームからでしかチケットの選考予約が申し込めませんでした。その際にバンドへのメッセージと感想文の書き込みが必須で、バンドも「ダフ屋や転売目的の購入と真のホルモンFANを見極める為の参考とします」と告知していました。
ファンと親密かつユニークな交流を取ることで知られるマキシマム ザ ホルモンらしい転売対策ですが、このシステムは一度きりで廃止に。「全部メンバーが読むだけで三カ月かかったから! 目疲れちゃったもの!(あほや)」だからだそうです。仕方がない。しかしTwitterでは「生粋のホルモンファンしかいないんだぁっておもうとうれしかったなぁ♪(´ε` ) 」「流石にやることがロックしてますな」と支持する声があがっています。
ほかにも2008年の「“爪爪爪”TOUR」ではチケットを1人1枚のみの記名式にするなど、同バンドは転売対策を入念に行ってきました。しかし今回発表されたチケット高額転売反対への賛同アーティストに名前がありません。理由についてマキシマムザ亮君は、声明を出した音楽業界4団体(日本音楽制作者連盟、日本音楽事業者協会、コンサートプロモーターズ協会、コンピュータ・チケッティング協議会)いずれかにマキシマムザホルモンの事務所・ミミカジルがどれにも加盟していなかったからだと説明。高額転売には反対していることを表明しています。
(黒木貴啓)
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