ニュース
» 2016年08月30日 21時07分 公開

郊外に住む14歳の少年、“ポッポしか出ない2Dアクションゲーム”を作り『ポケモンGO』の地域格差を訴える

これが「ポッポGO」か……。

[Minoru Umise,AUTOMATON]
AUTOMATON


 リリース直後のような熱狂は収まったものの、『Pokemon GO』(ポケモンGO)は根強い支持を得ている。その中で課題とされているのはおそらく「地域格差」だろう。現実世界を舞台とし、ポケモンをゲットする趣旨の同作において重要となるのは「ポケストップ」だ。ポケストップではポケモンを捕獲するためのモンスターボールやタマゴ、アイテムなどを手に入れられるほかに、周辺地域にポケモンが出現しやすくなる。ほかにも、特定のレアポケモンが出現するといった特性もあり、『ポケモンGO』はポケストップを中心に構成されているといっても過言ではないだろう。

 こうしたポケストップは、人の多い都市ではたくさん存在しているが、郊外になると数は減少していく。人里離れた場所では画面内にひとつも見当たらないという状況も珍しくない。つまり、都会と郊外では『ポケモンGO』を楽しむための環境に格差が存在している。これは日本を含めて世界各地で問題となっており、大きな課題とも言える。

 こうした窮状を開発元であるNianticに訴えかけるために、14歳の少年が立ち上がった。Shane Brunswick君は「現在のポケモンの出現の仕組みが特定の人々を蔑ろにしている」とNianticに抗議するため、あるゲームを作成したのだという。その名のも『Suburban Version』。おそらくこのタイトルは『(Pokemon Go)Suburban Version』を意味しており、“郊外版ポケモンGO”といったところだろう。

 そのゲームの中身はというと、モンスターボールが転がり続ける2Dアクションゲームだ。出てくるオブジェクトは『ポケモンGO』で嫌というほど出現する「ポッポ」と、「『ポケモンGO』のアップデートは近日予定」という文字入りのNiantic社のロゴマークのみ。ポッポが出現すれば体当たりし、10匹捕獲すればモンスターボールがアップグレードされる。一方ロゴマークに当たればゲームオーバーとなるので、左クリックでジャンプしてうまく避けなければならない。何もない背景を舞台に、ありがたくポッポを捕まえる続けるゲームプレイは、まさに郊外での『ポケモンGO』のプレイを表現しており、なかなか風刺的だ。

 実はこの少年は、今回の風刺ゲームを作るためにわざわざJavaScriptを学習したのだという。Nianticに郊外のプレイヤーが『ポケモンGO』を楽しめないという現実を伝えるため、「p5.js」を独学しゲームを作りあげた。ソースもすべて公開されており、アセットには幻のポケモン「ミュウ」も含まれているが、このアクションゲームに出現するかどうかは定かではない。

 また彼は、トップページで「ゲームの存続にはサーバーが必要です。ぜひ自分のチームを選びサーバー代を募金してください、募金の一番多いチームの方に向けて特別なゲームを作ります」と経済活動を忘れない“ちゃっかり”ぶりを披露する大物だ。特別なゲームは9月5日に公開されるとのこと。

 この少年のゲーム公開に呼応するかのように、今月22日に株式会社ポケモンとNianticはこの地域格差に対して改善に乗り出すことを宣言。具体的な言及はされていないものの、遠くない未来にBrunswick君の不満は解消されるかもしれない。

関連記事

Copyright (C) AUTOMATON. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10

  1. 鳥取砂丘から古い「ファンタグレープ」の空き缶が出土 → 情報を募った結果とても貴重なものと判明 ファンタ公式も反応
  2. 「モンストのせいで彼氏と別れました」→ 運営からの回答が“神対応”と反響 思いやりに満ちた言葉に「強く生きようと思う」と前向きに
  3. 「この抜き型、何ですか……?」 家で見つけた“謎のディズニーグッズ”にさまざまな推察、そして意外な正体が判明
  4. 人間に助けを求めてきた母犬、外を探すと…… びしょ濡れになったうまれたての子犬たちを保護
  5. 幼なじみと5年ぶりに再会したら…… 陸上選手から人間ではない何かに変わっていく姿を見てしまう漫画が切ない
  6. ブルボンの“公式擬人化”ついにラスト「ホワイトロリータ」公開 イメージ通り過ぎて満点のデザイン
  7. 「幸せな風景すぎて涙出ました」 じいちゃんの台車に乗って散歩するワンコのほのぼのとした関係に癒やされる
  8. 「遺伝ってすごい」「足長っ!」 仲村トオルの“美人娘”ミオがデビュー、両親譲りのスタイルに驚きの声
  9. 猫「飼い主、大丈夫か……?」 毎日の“お風呂の見守り”を欠かさない3匹の猫ちゃんたちがかわいい
  10. 天才科学者2人が最強最高のロボを作成するが…… 高性能過ぎて2人の秘密がバラされちゃう漫画に頬が緩む