畑を荒らすイノシシをソーセージにしたみかん農家の笑顔が意味深と話題に 誕生の裏側を聞いてみた
みかん畑を荒らすイノシシ製だからおいしい(ニッコリ)。
愛媛県・大三島(おおみしま)のみかんを食い荒らす野生のイノシシを、逆に「健康的でおいしいお肉」として活用した「あらくれポークソーセージ」の通販ページが「みかん農家の笑顔怖すぎ」と話題になっています。イノシシに対して「害獣」「厄介者」と恨み節全開なのに、掲載されている皆さんの写真は実に爽やかな笑顔。なんだろう、このギャップ。
みかんの名産地として知られている愛媛県今治市の島・大三島には約12年前からイノシシが現れ、みかんが食い荒らされるように。漁船などの目撃情報から、泳いで本州から渡ってきたものとみられています。既に島内で繁殖してしまっており、通常ならば11月15日〜2月15日までとされる狩猟期間では害獣対策が追い付かない状況。期間限定の特別許可を連続的に更新して、ほぼ1年中イノシシの狩猟を行っています。
このような厳しい現状を逆手に取ったのが「あらくれポークソーセージ」。ぐるなびの通販ページには、関係者の笑顔とともに「大三島みかんをいっぱい食べているイノシシはおいしいです」「みかんを食い荒らしてきた厄介者が(中略)美味しいソーセージになりました」とネガティブなのかポジティブなのか分からないフレーズがずらり。明るい表情の裏側に隠されているであろうイノシシへの苦々しい思いが気になって仕方ないとネットで拡散されました。
どうしてこのようなインパクトのある通販ページが誕生したのでしょうか。管理を行っている企業・ビジネスアシスト四国に話を伺ったところ、ネット上での販売を開始したのは4年ほど前のこと。写真や文章は「普通に用意した」だけで、別段奇をてらったものではなかったそう。「あらくれポークソーセージ」はその他の通販サイトでも扱われていたり、ふるさと納税のお礼品に採用されていたりと人気がある商品のため、今になってこのような形でネット上で話題になることをむしろ驚いている様子でした。
また、製造に関わっているしまなみイノシシ活用隊にも取材。同団体の活動が始まったのは約6年前で、駆除したイノシシの活用や働き手に報酬を支払える仕組みづくりに取り組んできたとのこと。基本的には狩猟免許を取得した農家がワナでイノシシを捕獲し、しまなみイノシシ活用隊が加工、販売する体制をとっています。
みかんの味を覚えてしまった個体を確実に捕獲するなどして対策をとっているものの、被害報告は絶えません。しかし、そのようにみかんをたくさん食べた結果として、大三島のイノシシは「脂にみかんの風味がある」と評されることも。他の地域にはない特色を持ったイノシシの活用は着実に進められており、現在は東京都内の高級レストランなどに生肉を卸す事業がメインになっているといいます。
その一方で、しまなみイノシシ活用隊の渡邉秀典代表は「イノシシにみかんを食い荒らされるのは悔しいが、そこを売りにさせてもらっている」と複雑な思いをにじませていました。12年前に突如として現れた害獣と戦い、新たな名産品にまで昇華させた大三島のたくましさ、そして悩ましさを表現したのが、あの不思議な通販ページだったようです。
※写真提供:ビジネスアシスト四国
(マッハ・キショ松)
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