Instagramは基本「シャーッ」画像! 3年一緒にいる人にも触らせない保護ネコ「キョロちゃん」のひたすら威嚇する姿に悶絶
飼い主さんいわく「ご飯あげるのも写真撮るのも命懸け!!!」
ネコ好きさんの中には、そのツンデレ具合にメロメロな人も多いと思いますが、ひたすら「ツン」、いや「シャーッ」なネコさんがいるようなんです。
キョロちゃんというお名前の黒猫さんは、飼い主のいないイヌネコの保護・譲渡活動を行う「LOVE & Co.」スタッフの今村さんが3年間飼っている保護猫さんです。
キョロちゃんは、今村さんの自宅の近くのお寺で発見された6頭の黒猫のうちの1頭でした。3年も一緒にいれば、少しは慣れてくれそうな気もしますが、キョロちゃんはまったく触らせてくれないどころか、いまだに近づくと強烈な威嚇と猫パンチを放ってくるといいます。今村さんによると、ご飯あげるのも写真を撮るのも命懸け!!! なのだそうです。
飼い主の今村さんに聞いてみました。
「なんでキョロちゃんはこんなに警戒心が強いのでしょうか」
外で生きる野良猫たちにとっては、警戒心は生きていくために重要な要素であって、キョロちゃんだけが特別なことでもないんじゃないかと思っています。通常であれば、ここまで警戒心が強い子はリリースの対象になるので、同じ保護猫でもキョロちゃんのような子はあまり人に知られないだけなんだと思います。他の猫たちとは仲良くやってます。
「キョロちゃんのかわいいところはどんなところですか」
威勢はいいですが、気が弱いところが垣間見えるところがかわいいです。こんなキョロちゃんですが、保護したばかりのときよりは認めてくれるようになりました。また、最近は保護部屋から出てリビングにきたり、人間がいないときはあちこち探索しているようです。見つかると、「しまった!」というような顔で、急いでタワーのてっぺんに登っていく姿が可笑しくてかわいいです。
キョロちゃんのInstagramは、基本、威嚇したり牙をむいている写真ばかり。でも、命懸けながらも撮影を続けている、飼い主さんの愛情がうかがえます。キョロちゃんのシャーッ画像の数々は@i_am_kyoroから。ちなみにフォロワーさんが1000を超えたら、キョロちゃんの猛烈威嚇Tシャツ作るプロジェクト中なんですって。
また11月5日・6日にネスカフェ原宿(東京・原宿)で行われる保護猫関連イベント「ネコ市ネコ座」で、キョロちゃんの限定グッズが発売されます。同イベントではネコの譲渡会をはじめ、さまざまな企画が催されるとのこと。チケット情報など詳細は公式サイトで確認できます。
野良猫の寿命は3〜5年と言われています。病気や事故、ケンカや虐待、いろいろな危険にさらされて毎日一生懸命生きています。毎日会っている子でも、外で生活している以上、明日も会える保証はどこにもありません。今後も、もらい手がつきやすい子猫、人懐こい子だけでなく、頑張って外を生き抜いてきた大人の子たち、人馴れがイマイチな子たちにも、残りの猫生を安心して暮らせるようにしてあげたいなと思っています――と今村さん。
キョロちゃんは威嚇したり、「シャーッ」と言いながらも、ステキな飼い主さんに保護され、幸せな毎日を過ごしていることが分かります。でも、今この瞬間も捨てられた猫や繁殖した野良猫が保護を待っており、また保護された保護猫、保護犬たちは新しい家族を待っています。1匹でも多くの犬や猫たちがステキな家族を見つけられるように願ってやみません。
(林美由紀)
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動物保護団体が運営する猫カフェがある。たとえ里親になることができなくても、会いに行くことで保護された猫たちを支援することができる。
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