2月23日は「富士山の日」 もしも噴火したら?

意外と知らない噴火の被害。

» 2017年02月23日 14時23分 公開
[福田瑠千代ねとらぼ]

 2月23日は「富士山の日」です。毎年20万人以上の登山者がおり、2013年には世界遺産登録もされた富士山。しかし忘れてはならないのが、富士山が“活火山”であるということ。火山が噴火したらどうすれば良いのか? 普段はあまり考えないシチュエーションかもしれませんが、「富士山の日」という良い機会にちょっと考えてみましょう。


 日本には実に110の活火山が存在します。その内、気象庁が「火山防災のために監視・観測」しているものは50。まずは自分の生活圏にどんな活火山があるのか、調べてみるのが良いでしょう。

2月23日は「富士山の日」 もしも噴火したら? 「火山防災のために監視・観測体制の充実等が必要な火山」(画像は気象庁公式Webサイトより)

 火山が大噴火した場合、落下してくる岩石や高温な「火砕流(かさいりゅう)」などが襲ってくる火山付近からの避難が必要になるのはもちろんですが、より広範囲に被害をもたらすのが火山灰の「降灰」になります。火山は一回の噴火で数万〜数十万トンの灰を降らせるといわれており、1707年の「富士山宝永大噴火」では実に10億5000万トンの火山灰が降ったと考えられています。内閣府によると、これは東日本大震災において発生したがれき総量の約65倍。除灰作業が一筋縄には進まないことが容易に想像できます。

2月23日は「富士山の日」 もしも噴火したら? 富士山が大きな噴火をした場合、降灰は広範囲に及ぶと予想されている(画像は内閣府公式Webサイトより

2月23日は「富士山の日」 もしも噴火したら? 噴火がもたらすさまざまな被害(画像は内閣府公式Webサイトより

 いざ火山が噴火したときに、降灰量を知るために無くてはならないのが気象庁による「降灰予報」です。降灰予報は2008年にスタートしましたが、実は2015年に大幅にパワーアップ。以前は約6時間先までの予報でしたが、現在は18時間先までの予報が「定時」「速報」「詳細」の3段階で詳細に発表されるようになっています。

2月23日は「富士山の日」 もしも噴火したら? 降灰予報は3段階でアナウンス(画像は気象庁公式Webサイトより

 気象庁は降灰時の対応について、0.1ミリ未満の降灰でも窓を閉め、0.1〜1ミリの降灰ではマスクを着用するよう呼びかけています。また、1ミリ以上の降灰がある場合は外出を控えるよう呼びかけています。過去には降灰が0.1ミリ以上だった地域でぜんそく患者の40%以上が症状悪化したというデータや、6ミリ以上で喉、鼻、眼の異常を訴える人が増大したという報告があります

2月23日は「富士山の日」 もしも噴火したら? 火山灰の影響ととるべき行動(画像は気象庁公式Webサイトより)

 火山灰が積もった状況では、厚みが1ミリ以下でも車道のセンターラインは見えにくくなり、雨が降れば車がスリップする危険性が格段に上がります。晴れていても1〜2センチで運転に支障が出始め、5センチ以上で通行不能に。また、雨天時は5ミリの降灰で除灰用の車が走行できなくなり、通行不能状態になってしまいます。鉄道も5ミリ程度の降灰で運行停止と想定されるなど、大きな影響が考えられます。仮に富士山が大きな噴火をした場合、場所によっては100キロ以上離れていても2センチ以上の降灰が予想されます。案外ひとごとではないのです。

2月23日は「富士山の日」 もしも噴火したら? 約1ミリの降灰があった際の車道の様子。白線がまったく見えない(画像は気象庁公式Webサイトより)

 もしも富士山が噴火したら、交通の復旧にはどの程度の時間がかかるのでしょうか? また、具体的な除灰作業の方法は? ねとらぼ編集部では内閣府、国土交通省、JR東日本に取材を行いましたが、いずれも「どのくらいの時間がかかるかは分からないし、具体的な除灰方法も決まっていない」という回答でした。交通網に混乱が生じることが予想される以上、やはり非常食の備蓄や、付近の避難場所の確認など、日ごろからの備えが重要となりそうです。


関連キーワード

富士山 | 気象庁 | ぜんそく


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2403/03/news009.jpg 田舎道を車で走っていたら、白鳥がのんびりと…… 見送ったあとのまさかの出来事が100万再生「えっ?って声に出た」「なんて平和なんだ」
  2. /nl/articles/2403/03/news007.jpg 泣き出した1歳妹、理由を察した5歳兄が近づいて…… スマートなサポートに「優しくて良い子」「ホンマに素敵な兄妹やなー!」
  3. /nl/articles/2403/01/news052.jpg スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  4. /nl/articles/2403/02/news025.jpg イケメンを自覚しているインコの登場シーンに「歩き方がww」「10回はリピート」 笑いをこらえきれない姿がSNSで話題
  5. /nl/articles/2403/03/news012.jpg 築56年の小さな平屋→扉を開けると…… “予想もつかない内装”のレトロ物件に仰天「ギャップがすごい」
  6. /nl/articles/2403/03/news010.jpg わらべうたで遊んでいた兄妹、次の瞬間まさかの展開に……! 240万再生の入れ替わりに「大爆笑した」「めっちゃ可愛いイリュージョン」
  7. /nl/articles/2403/03/news019.jpg 犬「あやしいやつだ」→キツネに吠えてみようとした結果…… まさかの先制“口撃”に柴犬タジタジ「キツネの鳴き声初めてきいた」
  8. /nl/articles/2403/02/news028.jpg □に入る漢字はなんでしょう 空欄を埋めて熟語を作る“漢字パズル”に挑戦しよう
  9. /nl/articles/2402/29/news183.jpg 少女がメンズカットにした結果……! 劇的なイメチェンに「イケメンすぎる!」「絶対モテる」と大絶賛
  10. /nl/articles/2403/03/news014.jpg 双子の赤ちゃんが布をかぶって…… 世界一平和な“いないいないばあ”が100万再生「なんて幸せな世界」「笑い声に癒されます」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 小泉進次郎、生後3カ月の長女を抱く姿に「貴重なパパの顔」 2023年末には小泉元首相の“幸せじいじ姿”も話題に
  2. 庭にアジサイがあるなら知っておくべき!? 春になる前に急いでやりたい“大きな花を咲かせる”お手入れ術に反響続々
  3. 生まれたばかりの孫に会いに来た両親、赤ちゃんを見た瞬間号泣し…… 幸せあふれる光景に「一緒に泣いちゃいました」
  4. つんく♂、「僕の大好きな妻」と元モデル妻の貴重ショット公開 「めちゃくちゃお綺麗」と反響
  5. 小泉純一郎元首相、進次郎&滝クリの第2子“孫抱っこ”でデレデレ笑顔 幸せじいじ姿に「顔が優しすぎ」「お孫さんにメロメロ」
  6. 「ずっと手を触って」「強烈な口説きが」 グラドル、元K-1王者のセクハラ行為を“告発”→反論しバトルに 「引っ込んどけよロバは」謎の容姿罵倒で流れ弾も
  7. 2歳娘、帝王切開で入院するママの前では強がっていたが…… 離れてから号泣する姿に「いじらしくて可愛くて朝から泣いた」
  8. 業務スーパーの“高コスパ”人気冷凍商品に「基準値超え添加物」 約1万5000個販売……自主回収を実施
  9. 長女と赤ちゃんの夜のルーティンが「可愛いしか言えん」 愛が強すぎな姉から逃げる姿に「嫌いじゃないのねw」「素敵な姉妹」
  10. 「ほんと愛でしかない」「心から尊敬します」 “6男7女の大家族”うるしやま家のスーパーママ、“15人分のお弁当作り”が神業レベルで称賛の声
先月の総合アクセスTOP10
  1. 釣れたキジハタを1年飼ってみると…… 飼い主も驚きの姿に「もはや、魚じゃない」「もう家族やね」と反響
  2. パーカーをガバッとまくり上げて…… 女性インフルエンサー、台湾でボディーライン晒す 上半身露出で物議 「羞恥心どこに置いてきたん?」
  3. “TikTokはエロの宝庫だ” 女性インフルエンサー、水着姿晒した雑誌表紙に苦言 「なんですか? これ?」
  4. 1歳妹を溺愛する18歳兄、しかし妹のひと言に表情が一変「ちがうなぁ!?」 ママも笑っちゃうオチに「かわいいし天才笑」「何度も見ちゃう」
  5. 8歳兄が0歳赤ちゃんを寝かしつけ→2年後の現在は…… 尊く涙が出そうな光景に「可愛すぎる兄妹」「本当に優しい」
  6. 1人遊びに夢中な0歳赤ちゃん、ママの視線に気付いた瞬間…… 100点満点のリアクションにキュン「かわいすぎて鼻血出そう!」
  7. 67歳マダムの「ユニクロ・緑のヒートテック重ね着術」に「色の合わせ方が神すぎる」と称賛 センス抜群の着こなしが参考になる
  8. “双子モデル”りんか&あんな、成長した姿に驚きの声 近影に「こんなにおっきくなって」「ちょっと見ないうちに」
  9. 犬が同じ場所で2年間、トイレをし続けた結果…… 笑っちゃうほど様変わりした光景が379万表示「そこだけボッ!ってw」
  10. 新幹線で「高級ウイスキー」を注文→“予想外のサイズ”に仰天 「むしろすげえ」「家に飾りたい」