イルカ・ドジっ子・ヘンタイメガネ! 水族館が舞台のドタバタコメディー漫画『水族カンパニー!』が笑えて泣ける
こう見えても、実際の水族館を取材して作りこまれた本格派漫画です。
漫画家ユニット・イシイ渡の描く、新人トレーナーと新人獣医師が織り成す水族館コメディー漫画『水族カンパニー!』の単行本1巻が6月12日に発売されました。
“海の島水族館”の新人トレーナー・七瀬真知子(ななせまちこ)は、前向きで頑張り屋な明るいヒロイン……のはずが、出だしからイルカのおしっこを浴びせられる奇跡のドジっぷり。
そんな初々しい七瀬の前に、突如スーツ姿の不審な男が出現します。イルカの生殖孔をのぞいたり、イルカのプロフィールをきいては大興奮など、見るからに危険な振る舞い。イルカ相手じゃなかったら完全にアウトですよ!
しかし、男はイルカの不調に気付くやいなや、あっという間にその原因を解き明かしてしまいます。彼の正体は、なんと水族館の新人獣医師・海崎直(かいざきただし)。ただのヘンタイさんだと思ってたのに、そんな展開かっこよすぎじゃないですか〜!?
七瀬と海原の新入りコンビは水族館の動物たちとふれあうことになります。セイウチやペンギンなど、動物たちはおのおの事情や苦悩を持っており、一筋縄ではいきません。
動物たちに真っすぐに向き合って解決の糸口を見つけ出す七瀬と、問題に対し的確な判断をくだす海原。普段は犬猿の仲の2人ですが、動物たちを前にすると痛快なコンビネーションを発揮します。
人の言葉を持たない動物たちの思いが明かされるとき、動物たちへのいとおしさを感じずにはいられません。ハートフル&コメディーのギャップが冴える一作です。
月刊!スピリッツでの連載はいったん終了となっており、続編は1巻の売れ行き次第とのこと。読もう、水族カンパニー!
7月4日追記
(C)Wataru Ishii 2007
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