パートナーの家事に不備があったらどう指摘する? 人付き合いでの「言い回し」の大切さを説く漫画に注目集まる
「洗い残しがあったよ」とシンプルに伝えるか、「なんでちゃんとできないの!?」と問うか、ささいなことでも言いかた1つで印象は変わるものですね。
パートナーが洗った食器に汚れが残っていたら、どのように指摘するべきでしょうか? 洗い物を例に、人付き合いにおける「ものの言いよう」の大切さを説く漫画がTwitterで注目を集めています。
作者のさわぐち けいすけさん(@tricolorebicol1)は、まず自分たち夫婦の場合を紹介。「洗い残しがあったよ。珍しい、洗っておくね」と妻に指摘されて「ごめん、ありがとう」と答える、シンプルなやりとりで話は終わっています。家庭ごとに事情は異なりますが、普通はこの程度で済む話ですね。
しかし、もしこれが「なんでちゃんと洗えないのよ!?」ときつめの言い回しだったらどうなるでしょう。そんな仮定を作者は「けんかになりやすい言いかた」として紹介。「『ちゃんと洗ってほしい』という主張なのに質問形式にする意味が分からない」「洗えないわけでなくてうっかりしていただけなのにプライドを傷つけられる」といった理由を挙げ、言いかたによっては指摘の内容よりも不快感が先に相手に届いてしまうと説いています。
さわぐちさんはおまけとして、とっぴな言いかたも載せています。「アメリカンの場合」は「どうした相棒? らしくないぜ、蛇口のひねりかたを忘れっちまったのか?」「HAHAHAすまない、どうかしていたみたいだ」と海外コメディードラマのよう。そして「遠回しに意地悪な感じ」で「今日はいつも以上にしっかり洗っていて関心だねぇ」と、コントに出てくるようなセリフを書いたのち、「良い言い回しライフを!」と漫画を締めくくりました。
ささいなことでも、言いかた1つで印象が大きく変わることを示した漫画は、リツイート数が6万を超える注目を集めました。とはいえリプライで寄せられた意見は人それぞれで、「まさに物は言い様」「なんでできないの? は子供を叱りつける言いかた。つまりパートナーとして見ていない」との意見もあれば、「指摘せずに黙って洗い直すほうがカドが立たない」とする声も少なくありません。また、「アメリカンの場合」を気に入る人も多かったのですが、これはやりとりそのものよりも、ユーモアのある会話ができる関係性に憧れているのだと思われます。
さわぐちさんは以前にも夫婦円満の秘訣を漫画に描き話題に(関連記事)。たとえ夫婦であっても他人であることを忘れないよう接することで、パートナーと7年間けんかせずに暮らしています。洗い物の件について平和的なやりとりができるのも、長年積み上げてきた関係性があるからこそ。相手を思いやるのは当然として、互いにとってベストな言い回しを模索していくのが大切なのでしょう。
(沓澤真二)
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