「毒の致死量」ってどうやって調べるの? 死ぬまで摂取してみるの?

どうやら危険な人体実験の結果……ではないらしい。

» 2017年11月17日 11時00分 公開
[QuizKnockねとらぼ]

 世の中にはさまざまな「毒」があり、それぞれに「これ以上は死ぬぞ」というラインである「致死量」が知られています。猛毒のシアン化カリウム(いわゆる青酸カリ)なら、致死量は成人で0.2〜0.3グラムとされています。

 改めて考えてみると致死量を測るためには、毒を少しずつ与えて死に至ったときの投与量を得る必要があります。これを人に対してやったとしたら……考えるだけで恐ろしい話です。

 実際、第二次世界大戦時のドイツのデータなどは存在しますが、現代で公式に実験することは不可能でしょう。では、致死量は一体どのように測定しているのでしょうか。

致死量は振れ幅が大きい

 そもそも大前提として、毒の効きやすさは動物の種類、体重、体質、体調……など、あらゆる要因によって変化します。つまり、青酸カリの致死量は前述の通り約0.3グラムとされていますが、人によっては0.5グラム飲んでも死なないかもしれないし、逆に0.1グラムだけで死に至ってしまう場合もあるのです。

 そこで、致死量を表すときには「ある動物の集団に一斉に与えたとき、半分が死に至る量」が用いられます。これを半数致死量といい、よく「LD50」と書かれます。英語で致死量を意味する「Lethal Dose」の頭文字、「50%」を使った略語。

さすがに人間では試せない

 LD50を測定するには一定数の動物を殺さなければいけないので、基本的に人間ではできません。人間のデータがない場合、マウスなどの実験動物のデータから、体重1キロ当たりの致死量をもとに推定することになります。

 人間と他の動物では毒の効き方は違うので、多くの致死量はあくまで参考ということになります。フィクション作品でよく見る「致死量ギリギリの毒を飲み続けてきたから毒は効かないぜ」ってやつ、素人はやらないほうが良さそうです(当たり前)。

あなたのそばにも致死量

 毒になるおそれがあるものに極力近づかないほうがいいのは当然ですが、少量の毒を有効活用している例もあります。

 有名なケースでは、超猛毒のボツリヌストキシン(ボツリヌス菌が発する毒素)を数百倍に薄めた注射薬が、けいれんの治療や顔のシワ取りなどに用いられています。

 逆に、適量なら身体に有用な物質にも致死量が存在。例えば、コーヒーに含まれるカフェインは、3時間以内に1グラム(コーヒー換算10杯)以上摂取すると中毒が発生し、10グラム(コーヒー換算100杯)摂取すると死に至るとされています(※)。

 また、食塩は約200グラムが致死量。これはハッピーターン約3300個分の塩分量で、3時間で摂取しようとしたら3秒に1つのペースで食べ続けなければなりません。ちなみに、食塩中毒には確立された治療法がまだないそうな。恐ろしいというべきか、ピンと来ないというべきか……。

※コーヒー1杯に含まれるカフェインを約0.1グラムで計算

コーヒー(カフェイン)や塩にも致死量がある

 カフェインにしろ食塩にしろ普通なら達しない量ですが、一応気をつけましょう。概して推定量であり、個人差も大きいので、良い子のみんなは「致死量チキンレース」とかしちゃダメだぞ。

制作協力

QuizKnock


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2406/21/news116.jpg 都知事選掲示板に“ほぼ全裸”ポスターが掲出で騒動に→アイドルが懸念示す 「300万円を考えると安いものなんでしょう」「真面目に頑張りたい人が可哀想」
  2. /nl/articles/2406/21/news008.jpg 和菓子屋の店主、バイトに難題“はさみ菊”を切らせてみたら…… 282万表示を集めた衝撃のセンスに「すごすぎんか」「天才!?」
  3. /nl/articles/2406/21/news019.jpg “男は餌代0円で、大量の魚を釣り上げます” 驚きの釣果と予想外な料理への変貌に「この人凄いな〜〜」「てっきりお刺身と思いきや」
  4. /nl/articles/2406/22/news028.jpg いつも遊びに来る野良猫がケガ→治療するもひどく威嚇され…… 「嫌われた」と思った翌日の光景に「涙が出ました」
  5. /nl/articles/2406/22/news026.jpg 「ファッションなんか年齢関係無く自由だろ」 80代母の“好きを着る”姿が210万表示「カッコよすぎィィィイ!」
  6. /nl/articles/2406/22/news008.jpg 家族がランチを注文する中、おばあちゃんが頼んだのは…… 自分に素直な姿が1800万再生「私もあなたのおばあちゃんみたいになりたい」【海外】
  7. /nl/articles/2406/19/news096.jpg 「エラー品ですかね?」 カッターの刃にあるはずの“あれ”がないと思ったら…… 「そういうの需要あります」「便利ですよ」
  8. /nl/articles/2406/21/news151.jpg 「読める?」 セガが“謎の暗号”で挑戦状 → フォロワーがゲームのように“攻略”して盛り上がる 「画面傾けてみて」
  9. /nl/articles/2406/20/news203.jpg もしや「これは扉?」と思い手をかけたら…… 築100年超の実家での“まさかの新発見”に「すごい!」「隠れ家みたい」 現在はどうなったか聞いてみた
  10. /nl/articles/2406/20/news177.jpg なぜ作った……? “100時間”かけて制作した「コンクリキーボード」がもはや芸術 狂気の手作業が80万再生「笑った」「バカで最高」【海外】
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「最初から最後まで全ての瞬間がアウト」 Mrs. GREEN APPLE、コカ・コーラとのタイアップ曲に物議 「誰かこれを止める人いなかったのか」
  2. 「値段を三度見くらいした」 ハードオフに38万5000円で売っていた“予想外の商品”に思わず目を疑う
  3. 「え?」 “ごみだらけの道”を掃除したら…… あらわになった“まさかの正体”に世界中が驚き 「信じられない」【海外】
  4. 185センチ木村沙織、生放送で櫻坂46メンバーの横に立つと……朝8時51分に驚きの光景 「あれ? 子供が混じってる?」「親子すぎる」
  5. 「この家おかしい」と投稿された“家の図面”が111万表示 本当ならばおそろしい“状態”に「パッと見だと気付けない」「なにこれ……」
  6. 【今日の計算】「8−8÷8+8」を計算せよ
  7. フジ「アンメット」、池脇千鶴のサプライス姿が激変しすぎて“最も衝撃” イメージ覆す“肉づきたるみ顔”に「わからんかった」「びっくりして夜中に声出た」
  8. 「これどうやって使うの?」→「考えた人マジ天才」 セリア新商品の便利な使い方に「これ100円でいいんですか!?」
  9. 「この子はきっと豆柴サイズ」と言われた子柴犬、4年たつと…… 衝撃のビフォーアフターに「愛情詰まりすぎてw」「爆笑しました」の声
  10. 飼い主のことが好きすぎる超大型犬、最後は勢い余って…… 直視できないレベルの一撃に「何回見ても笑っちゃう」「襲われてる人がいます!!」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「今までなんで使わなかったのか」 ワークマンの「アルミ帽子」が暑さ対策に最強だった 「めっちゃ涼しー」
  2. 「現場を知らなすぎ」 政府広報が投稿「令和の給食」写真に批判続出…… 識者が指摘した“学校給食の問題点”
  3. 市役所で手続き中、急に笑い出した職員→何かと思って横を見たら…… 同情せざるを得ない衝撃の光景に「私でも笑ってしまう」「こんなん見たら仕事できない」
  4. 「思わず笑った」 ハードオフに4万4000円で売られていた“まさかのフィギュア”に仰天 「玄関に置いときたい」
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 「二度と酒飲まん」 酔った勢いで通販で購入 → 後日届いた“予想外”の商品に「これ売ってるんだwww」
  7. 幼稚園の「名札」を社会人が大量購入→その理由は…… 斜め上のキュートな活用術に「超ナイスアイデア」「こういうの大好きだ!」
  8. 釣れたキジハタを1年飼ってみると…… 飼い主も驚きの姿に「もはや、魚じゃない」「もう家族やね」と反響
  9. JR東のネット銀行「JRE BANK」、申し込み殺到でメール遅延、初日分の申込受付を終了
  10. サーティワンが“よくばりフェス”の「カップの品切れ」謝罪…… 連日大人気で「予想を大幅に上回る販売」