カーペットのダニ対策 効果的な掃除のやり方は?

スチームアイロン、掃除機の合わせ技で上手にダニを除去。

» 2017年12月28日 11時00分 公開

 毛足の長いカーペットには、髪の毛やホコリ、食べカスなどのごみがたまりがち。さらに、湿気もたまりやすく、ダニが繁殖しやすい環境です。今回は、効果的な掃除機のかけ方や、ダニの生態、除去する方法をご紹介します。


カーペットのダニ対策 効果的の掃除のやり方

くらしのマーケットマガジン

https://curama.jp/magazine/

ハウスクリーニングやエアコンクリーニング、家事代行、不用品回収まで、暮らしにまつわるさまざまな「こまった」をくらしのマーケットマガジンが1つ1つ丁寧に解決します。


カーペットの掃除の仕方

 カーペットの毛足の奥まで入り込んだごみを取るには、粘着シートよりも掃除機がおすすめです。コツは、毛の流れに逆らうように引きながらかけること

 フローリングのように押して引いてと往復させるのではなく、カーペットの上から下、下から上、左から右、右から左と全方向に引きながらかけると効果的です。

 ごみをしっかり除去するためには、1平方メートルあたり20〜30秒ほど掃除機をかける必要が。急がず、ゆっくりと時間をかけて吸い取りましょう。また、ブラシなどでカーペットの毛を逆立たせ、ごみを浮き上がらせてから吸い取る方法も効果的です。

ダニの生態

<繁殖条件>

 ダニは、人の垢やフケ、汗などをエサに成長するため、人がいるところには必ず生息しているといわれています。吸血しない種類もいるため、気付いてない人も多いかもしれませんが……残念ながら、あなたの家にもきっといるでしょう。

 ダニの繁殖が活発になるのは気温20〜30℃、湿度60〜80%のとき。人間にとって適温適湿が保たれた部屋の中では、ダニの栄養分となるごみや、湿気がたまりやすいカーペットが格好の繁殖スポットになってしまいます。

<種類>

 家の中に生息する主なダニはチリダニ、イエダニ、ツメダニ、コナダニの4種。ほこりや人の垢などを好むチリダニが増えると、それをエサとするツメダニも増加。ツメダニは人から吸血する種類で、刺されると皮膚が赤くはれ、かゆくなってしまうことも。

 なお、吸血しないダニの場合でも死がいや抜け殻、フンがアレルギー疾患を引き起こす原因になるので、いずれにせよ注意が必要です。

<駆除は可能?>

 ダニには、人間のフケ1グラムで300匹が育つほどの繁殖力、酸素が少ない場所や洗剤の中でも数時間耐えられる生命力があります。人の生活空間から、完全に排除することはまず不可能だと思われます。しかし、数を極力減らすことで、ダニに刺されたり、アレルギー疾患になったりするリスクを低下させることができます。

カーペットのダニを死滅させる方法

 掃除機をていねいにかけても、生きているダニは鋭い爪をカーペットの繊維に絡ませてしがみつき、毛足の奥に残ってしまいます。しかし、ダニは熱に弱く、60℃以上では一瞬で、50℃では20〜30分ほどで死滅。そのため、高温でダニを死滅させた後に、掃除機で吸い取るのが効果的です。


カーペットのダニ対策 効果的の掃除のやり方カーペットのダニ対策 効果的の掃除のやり方

<高温で死滅させる>

 カーペットの一部だけを中途半端に温めるやり方だと、ダニが熱くない場所に移動してしまう可能性があります。60℃以上の高温で、一瞬で死滅させるのがもっとも効率的です。便利なアイテムは、スチームアイロン。温度を「高」に設定すれば、100℃にも達するスチームが噴射されます。

 カーペットの焦げや変質を防ぐために、カーペットから数センチ離してスチームを当てるか、固くしぼった清潔なぬれタオルの上からアイロンをかけるようにしましょう。ササッと終わらせるのではなく、じっくり熱を浸透させるように少しずつ動かすのがポイントです。

<掃除機で吸引>

 ダニを熱で死滅させたら、カーペットの毛足の奥に残った大量の死がいやフンを除去。残ったままにしておくと、カーペット上を歩くたびに、これらがほこりと一緒に舞い上がります。吸い込んでしまうと、アレルギー性鼻炎やぜんそくなどを発症するリスクも。先ほど紹介した方法で、ていねいに掃除機をかけましょう。

理想的な掃除頻度

 ダニの寿命は2〜3カ月と短いのですが、1日1個の卵を産みます。少なくとも週に一度は、アイロンがけと掃除機がけをするのがおすすめです。

 また、ダニはカーペットだけでなく家のあらゆるところに生息しているため、カーペットを掃除するだけでは十分ではありません。床にたまるホコリや髪の毛、フケ、食べかすなどもダニが繁殖する原因になります。特に抵抗力の弱い赤ちゃんや高齢者がいる家庭は、定期的に掃除するように心掛けましょう。

くらしのマーケットマガジン

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2411/19/news028.jpg 中央道から「宇宙戦艦ヤマト」が見える! 驚きの写真がSNSで注目集める 「結構でかい」「どう見てもヤマト」 撮影者の心境を聞いた
  2. /nl/articles/2411/19/news126.jpg 元「おニャン子」内海和子、娘・ゆりあんぬの“胃の粘膜ぶっ壊す”食事に激怒! 有名飲食店に謝罪し「出禁にして」「違う星の人そんな気がしてなりません」
  3. /nl/articles/2411/19/news150.jpg 「情報を漏らされ振り回され……」とモデラー“限界声明” Vtuberのモデル使用権を剥奪 「もう支えられない」「全サポート終了」
  4. /nl/articles/2411/19/news083.jpg 「恐ろしい」 北海道の道路標識 → “見落としたら絶望”のとんでもない表示に衝撃走る 「普通にホラーでは?」
  5. /nl/articles/2411/18/news019.jpg 優しそうな“おかっぱ頭”の男性→プロがカットしたら…… “別人級の仕上がり”が470万再生「えっ!? って声出た」「EXILEみたい」
  6. /nl/articles/2411/19/news114.jpg 平愛梨、“夫・長友佑都選手”に眠れなくてLINE送信→“まさかの返信”に「なんやねん」「もう寝るしかない」
  7. /nl/articles/2411/18/news025.jpg “無給餌”で育てたメダカが2年後、驚きの姿に→さらに半年後…… 放置しておいたビオトープで起きた“奇跡”に「ロマンを感じる」
  8. /nl/articles/2411/18/news120.jpg 「天才が現れた!」 森永が教える“秋らしい”お菓子の作り方→たこ焼き器を使ったアイデアに「すごいすごい可愛い」
  9. /nl/articles/2411/19/news009.jpg 固い着物をリメイクしてみたら…… 生まれ変わった“まさかのアイテム”に「しゅげー!」「凄い素敵です」
  10. /nl/articles/2411/19/news062.jpg 「上げ底の先」 その名に偽りなし、高専の文化祭に出現した「限界節約ホットドッグ」が本当に限界だった
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  2. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  3. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  4. まるで星空……!! ダイソーの糸を組み合わせ、ひたすら編む→完成したウットリするほど美しい模様に「キュンキュンきます」「夜雪にも見える」
  5. 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
  6. 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. 互いの「素顔を知ったのは交際1ケ月後」 “聖飢魔IIの熱狂的ファン夫婦”の妻の悩み→「総額396万円分の……」
  9. ユニクロが教える“これからの季節に持っておきたい”1枚に「これ、3枚色違いで買いました!」「今年も色違い買い足します!」と反響
  10. 中央道から「宇宙戦艦ヤマト」が見える! 驚きの写真がSNSで注目集める 「結構でかい」「どう見てもヤマト」 撮影者の心境を聞いた
先月の総合アクセスTOP10
  1. 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  2. 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
  3. フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
  4. 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
  7. 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
  8. ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
  9. 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
  10. 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた