世界を旅行してるみたいな「世界遺産模型」 旅好き作者が製作、驚くようなクオリティー
ジオラマの楽しさが詰まってる。
海外渡航国51カ国の作者が公開している「世界遺産模型(ジオラマ)」が、驚くような高いクオリティーと種類の豊富さで見る人を楽しませてくれます。世界を回ってる気分になれそう……!
模型工房「ばーちゃわーるど」のWebサイトでは、エジプトの「アブ=シンベル大神殿」やギリシャ「パルテノン神殿」、チリの「イースター島のモアイ像」などなど、数々の世界遺産のジオラマを詳細とともに公開。実際に作者が本物を見たときの構図を忠実に再現したものや、現在は残っていない像などを過去の資料をもとに再現したものなど、それぞれで現地の写真とは違うジオラマならではの楽しみ方ができる作品となっています。
他にも世界遺産ではないものの、ドイツの美しい名城「ノイシュバンシュタイン城」などの作品も公開されています。
作品は市販のキットを使って作られたものから、フルスクラッチ(材料だけで作った模型)に、3Dプリンターで造形したオリジナルキットなどさまざま。一例として日本の「原爆ドーム」の製作では、市販キットの原爆ドームの右側半分を3Dプリンターで自作した在りし日の産業奨励館とすることで、現在と70年前の時代の変化を表現しています。
なおいずれの作品も多くは賞を受賞しており、上記の「原爆ドーム(作品名:70 years)」は「第3回浜松ジオラマグランプリ 金子辰也賞」に輝いています。
製作期間は作品によってまちまちで、1週間と短期間のものから、2年といった長期にわたって作られたものも。Webサイトでは製作コラムとして、長く模型に関わってきた作者による解説が掲載され、ジオラマでの表現方法から、超小さいヒトの「1/144フィギュア」の塗装方法といった内容までがいろいろまとめられています。
特にまだ大まかにしか知られていない「3Dプリンター」に関しては、価格や家庭用の実力、これまでの失敗例などを実際の画像とともに紹介しているので、興味のある人にとっては貴重な情報となりそうです。その他開発秘話では、設計でセンスが必要となる場面や、コストを考えて造形の形状を考える必要がある場面など、長い経験から生まれた個人による製作ならではの“技術うんちく”も公開しています。
工房のTwitterアカウント(@TKvirtualworld)もあり、こちらでは製作のメインとしている「世界遺産模型」以外にもさまざまなジオラマ・フィギュア作品を投稿しており、キャラクターものだったり、家具のミニチュアだったりと、いろいろな模型の製作過程も含めて楽しむことができます。
ちなみに直近のイベントとして、1月6日〜7日に秋葉原の「書泉ブックタワー」で開催される「プラモデル愛好会展示会」に参加。「スターウォーズ7 フォースの覚醒」に登場したマズカナタの城を展示するとのことです。
さらにばーちゃわーるどでは、2020年東京五輪に参加する206カ国のミニ模型を製作。「異国の地で、少しでもホームのホスピタリティーを感じてほしい」という思いから作ったというこの「Yokoso Japan」もWebサイトですべて公開され、ビックリするほどたくさんのジオラマから、まだ知らないさまざまな世界を感じることができます。
画像提供:模型工房「ばーちゃわーるど」さん
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リラックマさんの部屋。
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