引退競走馬を殺処分から救うためのクラウドファンディング、目標額を達成 「ほとんどが処分される、知ってもらいたい」
一頭でも多くの引退馬に穏やかな余生をすごしてもらうために。
引退した競走馬を一頭でも多く処分から救うためのプロジェクト実施のためのクラウドファンディングがReadyforにて実施され、1月10日にプロジェクトが成立しました。
プロジェクトを立ち上げたのは中務めぐみさん。競走馬がレース場を駆け抜ける姿やドラマに心惹かれ競馬のファンとなりましたが、それと同時に引退した競走馬の現実を知ったそうです。競走馬は引退後、運がよければ乗馬場や観光牧場に引き取られますが、そのためには再調教のための長い期間と費用を要します。そのため、ほとんどの競走馬は処分されてしまうのが現状なのです。
そのような悲しい現実から1頭でも多くの馬を救うために、このプロジェクトは立ち上げられました。対象となる馬は1つの再教育プログラムで順番に選ばれ、乗馬や観光用など次の役割に合った調教が行われます。今回対象となっているのは、中務さんが関西の養老牧場に預けている4歳馬。調達した資金の用途は、次の役割が決まるまで養老牧場で管理してもらうために必要な預託料、獣医師検診代、削蹄代など維持費全般に使われます。浮いた資金については、次の馬や再教育プログラムの順番待ちが長引いたときの費用として活用されるとのことです。
今回のクラウドファンディングは、目標金額を達成しなければ提供された資金の獲得が一切できないAll-or-Nothing形式で行われましたが、2017年12月18日には第1目標金額であった20万円を達成。ネクストゴールとして設定した50万円には届きませんでしたが、最終的に31万6000円を集めました。
中務さんクラウドファンディングのページ上で「この活動は小さな事かもしれませんが、まずこの馬の今後の動向をしっかり見守っていき、少しでも多くの人に伝えていきたいと思っています。多くの方が、引退後の競走馬について、少しずつでも協力できれば、長生きさせてあげられる馬が増えることを実感できれば、徐々に活動の輪は大きくなるのではと思っています」とつづっています。
(エンジン)
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発見当時、店内には大量の汚物やノミが。生き残った13匹が現在保護されています。
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