エアコンクリーニングのメリットって、何があるの?

業者によるエアコンクリーニングで改善するトラブルにはどんなものが?

» 2018年03月01日 07時00分 公開

 エアコンのパネルを開けると出てくるフィルター。久しぶりに開けたら、ものすごいホコリが……なんて経験がある方も多いのでは? 

 エアコンの汚れは運転効率の低下や、イヤな臭いの原因。また、健康被害につながってしまうこともあります。今回は、その解決に役立つエアコンクリーニングのあれこれについて、穂積さん(下北ハウスクリーニング)に話を伺いました。

くらしのマーケットマガジン

https://curama.jp/magazine/

ハウスクリーニングやエアコンクリーニング、家事代行、不用品回収まで、暮らしにまつわるさまざまな「こまった」をくらしのマーケットマガジンが1つ1つ丁寧に解決します。


エアコンクリーニングのメリット1:電気代の節約になる

 ホコリで目詰まりしたフィルターは、エアコンの運転効率を下げるため、余計な電力消費につながります。

 そもそもエアコンは室内の空気を吸い込み、内部の「熱交換器」で温度を調整してから吐き出すことで、室温を変化させています。この吸い込み口にあるフィルターが目詰まりすると、空気を吸い込むのに必要以上の電力を使ってしまい、電気代が高くなります

 フィルターの掃除によりホコリやごみを取り除くことで、効率的な空気の循環が可能になり、電気代の節約につながります。環境省の調査データによれば、2週間に一度のフィルター掃除で削減できる消費電力は冷房時で4%、暖房時で6%にもなります。

メリット2:アレルギーや肺炎などの予防になる

 エアコンをつけるとせきが出る、くしゃみが出る。そんな症状の原因は、エアコンから吐き出されたカビの胞子です。

 冷房運転時は、室内の温かい空気がエアコン内部で急激に冷やされるため、結露が発生しやすくなります。この水分がフィルターなどにたまった汚れと結合すると、カビが発生してしまいます。



 カビの繁殖条件は「温度」「湿度」「栄養分」。安定した温度、結露による水分、たまった汚れがそろうエアコン内部は、まさに絶好の繁殖スポットです。

 カビ菌が繁殖すると、エアコンからカビの胞子が吐き出され、空気中に漂います。これを吸い込むと、アレルギーや肺炎が引き起こされる可能性が。エアコンの掃除はそういった呼吸器疾患の予防に効果的です。

 特に、免疫の弱い乳幼児や高齢者、アレルギー体質の方がいる家庭は、定期的なクリーニングがおすすめです。夏になるとせきが出る夏型過敏性肺炎も、エアコン内部の汚れやカビを取り除くことで予防できる健康被害の1つです。

メリット3:エアコンからの臭いがなくなる

 エアコンのカビ臭さも、先ほど解説したエアコン内部のカビ菌が原因。業者によるエアコンクリーニングでは、フィルター以外のパーツも分解して本体から外し、それぞれ汚れを落としていきます。

 エアコンクリーニング専用の洗剤で汚れを浮かせながら、パーツの形や大きさに合わせた掃除道具で徹底的に汚れ落とすため、エアコン奥の黒カビやホコリも一掃。カビ臭さの元を根絶することで臭いもなくなります。



 カビ以外にも、キッチンからの油分を含んだ水蒸気や食品の臭いを吸い込み、臭いがする場合もあります。エアコンクリーニングはそうした油汚れや蓄積汚れも根本から取り除くため、エアコンの消臭には効果てきめんなのです。

エアコンクリーニングって自分ではできないの?

 取り外しが可能なフィルターと、エアコン本体の表面や手の届く範囲の汚れは、自宅でも掃除できます。しかし、分解掃除はおすすめできません。

 エアコン内部にはセンサーやモーターなど、水気厳禁なパーツが取り付けられているうえに構造も複雑なため、独自に分解したり部品を取り外したりすると故障の原因になる恐れがあります。

エアコン用の洗浄スプレーって効果あるの?

 エアコン用の洗浄スプレーには一時的に臭いを抑えたり、多少の汚れを落としたりする効果がありますが、やはり洗浄液を洗い流すことができないため、時間がたつと臭いが復活してしまい、十分にきれいになるとはいえません

 高圧洗浄機で本体奥の汚れを流すと、真っ黒の水がバケツにたまります。やはりスプレーでの簡単なお掃除ではなかなか汚れは取りきれないので、クリーニングがおすすめです。

どのぐらいの頻度でクリーニングしたらいいの?

 一年に一度はした方がいいです。プロのエアコンクリーニングは、汚れやカビなど臭いの元を清掃、除去します。ファンやフィルターにたまった汚れもきれいになるので、清潔感がある気持ちいい空気が出るようになりますよ!

くらしのマーケットマガジン

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/18/news202.jpg 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの行動”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」【大谷翔平激動の2024年 「家族愛」にも集まった注目】
  2. /nl/articles/2403/21/news088.jpg 「庶民的すぎる」「明日買おう」 大谷翔平の妻・真美子さんが客席で食べていた? 「のど飴」が話題に
  3. /nl/articles/2412/20/news023.jpg 60代女性「15年通った美容師に文句を言われ……」 悩める依頼者をプロが大変身させた結末に驚きと称賛「めっちゃ若返って見える!」
  4. /nl/articles/2412/21/news038.jpg 皇后さま、「菊のティアラ」に注目集まる 天皇陛下のネクタイと合わせたコーデも……【宮内庁インスタ振り返り】
  5. /nl/articles/2412/21/news088.jpg 71歳母「若いころは沢山の男性の誘いを断った」 信じられない娘だったけど…… 当時の姿に仰天「マジで美しい」【フィリピン】
  6. /nl/articles/2412/20/news096.jpg 新1000円札を300枚両替→よく見たら…… 激レアな“不良品”に驚がく 「初めて見た」「こんなのあるんだ」
  7. /nl/articles/2412/21/news005.jpg 藤本美貴、晩ご飯に手料理7品 多忙でも野菜とお肉たっぷりで反響 「お疲れ様です」「凄く親近感」【2024年の弁当・料理まとめ】
  8. /nl/articles/2412/18/news015.jpg 家の壁に“ポケモン”を描きはじめて、半年後…… ついに完成した“愛あふれる作品”に「最高」と反響
  9. /nl/articles/2412/21/news056.jpg 真っ黒な“極太毛糸”をダイナミックに編み続けたら…… 予想外の完成品に驚きの声【スコットランド】
  10. /nl/articles/2412/17/news195.jpg 「ほぼ全員、父親が大物芸能人」 奇跡的な“若手俳優の集合写真”が「すごいメンツ」と再び話題 「今や全員主役級」
先週の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  4. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
  5. 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
  6. 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  7. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  8. ある日、猫一家が「あの〜」とわが家にやって来て…… 人生が大きく変わる衝撃の出会い→心あたたまる急展開に「声出た笑」「こりゃたまんない」
  9. 友人のため、職人が本気を出すと…… 廃材で作ったとは思えない“見事な完成品”に「本当に美しい」「言葉が出ません」【英】
  10. セレーナ・ゴメス、婚約発表 左手薬指に大きなダイヤの指輪 恋人との2ショットで「2人ともおめでとう!」「泣いている」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」