「妥協は死」が社訓 「ポプテピ」で話題のCGアニメスタジオ・神風動画の社員はなぜ徹夜をしないのか(1/4 ページ)
死屍累々なスタジオかと思いきや……?
もともとハイクオリティーなゲームムービーやミュージックビデオを手掛けるアニメスタジオとして知られていた「神風動画」。近年では「ジョジョの奇妙な冒険」のOP制作を皮切りにテレビアニメでも露出が増え、アニメファンの認知度も高まってきました。
「ジョジョ」以降のTVアニメの仕事では「ガッチャマン クラウズ」OP、「刀剣乱舞 -花丸-」ED、「アイドリッシュセブン」OPなどを継続的に発表しつつ、2017年末には中編映画「COCOLORS (コカラス)」を発表。2018年には初の元請けテレビアニメ「ポプテピピック」を制作し、さらに年内には初長編映画「ニンジャバットマン」の公開も控えているという、いま最も注目を集めるスタジオの1つです。
長尺な作品への挑戦が目立ち始めた同社が次に目指すスタジオ像とはどんなものなのか? 同スタジオの取締役であり、「ジョジョ」OPや「ポプテピピック」でアニメーションプロデューサーを務めた佐々木貴之さんと、数々の作品で監督を務め後進クリエイターを育てる立場でもある水野貴信さんにお話を聞いてきました。
社訓「妥協は死」
――いきなり「妥協は死」と書かれたお茶が出てきて戦々恐々としています。
佐々木:社訓なんです(笑)。10年以上前に社長の水崎が突然「筆ペンはないか」と言って書いたもので。湯のみの字はそのときの文字をスキャンして再現したものなので、ほぼオリジナルですよ。
――神風動画の社訓は以前も耳にしたことがあったので、死屍累々な現場をイメージしていたのですが。社内は意外にもオシャレというか。
佐々木:スタッフの提案で壁には過去弊社で手掛けてきた作品のキャラクターをデコっています。社訓は厳しいですが、平和な会社ですよ。
――公式サイトに「電話の問い合わせは11時〜19時まで」とあります。もしかしてホワイト……?
佐々木:アニメ会社ってつらくて、厳しくて、夜も帰れなくて……というイメージがありますけど、本当にそうしないとアニメって作れないの? という思いで作られた会社なんです。スタッフはそこに賛同して集まっているので、そこは絶対に崩さないようにしようと。
――今日は現場代表として、水野監督にも来ていただきました。
水野:水野です。
――水野さんは現在後進の育成もされているとのことですが。手描きのアニメーターだと「動画」→「原画」→「演出/監督」のようなキャリアの重ね方があると思うのですが、そういった流れは神風動画にもあるんですか?
水野:入社したらまずはそのひとの武器を伸ばしてもらいますが、その後はその人が興味のあることや、好きな方向に進んでもらうようにしていますね。
佐々木:年に4回、個人面談の機会を設けていまして、好きなものや進みたい方向、ハマっているものについてヒアリングしています。あとは本人のスキルが基準値に達していれば、ディレクションも含めて、どんどんチャレンジしてもらってます。
水野:例えば若い人向けの作品は若い人がディレクターをやったほうが、より視聴者の心に刺さると思うんです。最近だと「刀剣乱舞-花丸-」のEDや「アイドリッシュセブン」のOPはどちらも20代の女性ディレクターが担当しています。
――それは若いですね。
佐々木:他社さんだと細かく分業している場合が多いと思うんですが、神風動画ではモデリングをやった人がセットアップをやって(※)、作画をして、そのまま撮影までやって……と、1人がマルチに対応できることが強みだったりもするので。
※「モデリング」はキャラクターなどの形状(モデル)を3D上で作り上げる工程。セットアップはできあがったモデルをアニメーターが操作しやすい仕組みを作る工程のこと。
――手描きのアニメーターも社内にいらっしゃるんですか?
佐々木:作画のアニメーターは3人いますが、作画専門のスタッフではなくて、撮影をやったり、CGをやったりと兼任しています。
――「ポプテピピック」だとフランス人のスタッフが実写で登場しますね。
佐々木:弊社従業員のティボさんですね。本人も「面白そう」ということで、出てくれました。でも原作を渡して「これをやってほしい」と伝えたときは、中指を立てている表紙なので「クビかと思った……」と言ってました(笑)。当時は日本語が全然分からなかったので、原作は1つ1つ翻訳にかけて読んだみたいですよ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
「クレオパトラみたい」と言われ傷ついた55歳女性→カット&パーマで大変身! 「本当にびっくり」「素敵なマダムに」
-
伝説の不倫ドラマ「金曜日の妻たちへ」放送から41年、キャストの現在→75歳近影が「とても見えません」と話題
-
余りがちなクリアファイル、“じゃないほう”の使い方で食器棚がまさかのスッキリ 「目からウロコ」「思いつかなかった!」と反響
-
七五三で刀を持っていた少年→20年後には…… “まさかの進化”に「好きなもの突き進んでかっこいい!」
-
野良猫が窓越しに「保護してください」と圧をかけ続け…… ひしひし感じる強い意志と表情に「かわいすぎるw」「視線がすごい」
-
「あのお客さんに幸あれっ!」 小銭の出し方が完璧な“神客”にレジ店員感激 会計がスムーズになる配慮が参考になる
-
「こういうの好き」 割れたコップの破片を並べたら…… “まさかの発想”で息を飲むアート作品に 「すごいセンス良い」「前向きな考え」
-
50代女性「モンチッチみたいにしてほしい」→美容師がプロのワザを見せ…… 別人級の変身に「めっちゃお洒落」「すごい!」
-
「これが免許証の写真???」 コスプレイヤーが公開した“信じられない”免許証が話題 コスプレ姿との比較に「両方とも可愛いすぎる」
-
大型犬が18年間、ドアを開け続けた結果……そうはならんやろな驚きの末路に「どうしたらこんな風になるのよ」の声
- ネットで大絶賛「ブラウニー」にカビ発生 業務スーパーに7万箱出荷…… 運営会社が謝罪
- 「全く動けません」清水良太郎がフェスで救急搬送 事故動画で原因が明らかに「独りパイルドライバー」「これは本当に危ない!!」
- トラックがあおり運転し車線をふさいで停車…… SNSで拡散の動画、運転手の所属会社が謝罪
- 「ヤヴァすぎる!!」黒木啓司、超高級外車の納車を報告 新車価格は5000万円超 2023年にはフェラーリを2台購入
- そうはならんやろ “ドクロの絵”を芸術的に描いたら…… “まさかのオチ”に「傑作」の声【海外】
- 「ウソだろ?」 ハードオフに3万円で売っていた“衝撃の商品”に思わず二度見 「ヤバいことになってる」
- 「結局こういう弁当が一番旨い」 夫が妻に作った弁当に「最強すぎる!」「絶対美味しいビジュアル」
- “メンバー全員の契約違反”をライブ後に発表 異例の脱退騒動背景を公式が釈明「繋がり行為などではなく」
- 「言われる感覚全く分からない」 宮崎麗果、“第5子抱いた服装”に非難飛び……夫・黒木啓司は「俺が言われてるのかな?」
- 大沢たかお、広大プールを独り泳ぐ“バキバキ姿”が絵になり過ぎ 盛り上がる筋肉の上半身に「50代とは思えない」「彫刻みたい」
- “緑の枝付きどんぐり”をうっかり持ち帰ると、ある日…… とんでもない目にあう前に注意「危ないところだった」
- 「しまむら」に行った58歳父→買ってきたTシャツが“まさかのデザイン”で3万いいね! 「同じ年だから気持ちわかる」「欲しい!」
- 友人に「100円でもいらない」と酷評されたビーズ作家、再会して言われたのは…… 批判を糧にした作品が「もはや芸術品」と490万再生
- 高校3年生で出会った2人が、15年後…… 世界中が感動した姿に「泣いてしまった」「幸せを分けてくださりありがとう」【タイ】
- 「ま、まじか!!」 68歳島田紳助、驚きの最新姿 上地雄輔が2ショット公開 「確実に若返ってる」とネット衝撃
- 荒れ放題の庭を、3年間ひたすら草刈りし続けたら…… 感動のビフォーアフターに「劇的に変わってる」「素晴らしい」
- 食べた桃の種を土に植え、4年育てたら…… 想像を超える成長→果実を大収穫する様子に「感動しました」「素晴らしい記録」
- 「天才!」 人気料理研究家による“目玉焼きの作り方”が目からウロコ 今すぐ試したいライフハックに「初めて知りました!」
- 「エグいもん売られてた」 ホビーオフに1万1000円で売られていた“まさかの商品”に「めちゃくちゃ欲しい」
- 義母「お米を送りました」→思わず二度見な“手紙”に11万いいね 「憧れる」「こういう大人になりたい」と感嘆の声