ブックオフの伝説記事「異世界転生ファンタジー年表」を作った“ラノベ担当ミヤザワさん”とは一体何者なのか:かーずSPのインターネット回顧録(番外編)(2/3 ページ)
―― ループもので売れた作品を教えてください。
ミヤザワ:
全体的には、アニメ化やメディア化したものが売れる傾向にあります。『Re:ゼロから始める異世界生活』『サクラダリセット』『All You Need Is Kill』など。アニメ化していない作品では『空ろの箱と零のマリア』『刺殺は恋のたしなみ』『終わる世界、終わらない夏休み』『紫色のクオリア』『ドリーミー・ドリーマー』の順番で売れました。
このページに関しては、『Re:ゼロから始める異世界生活』がアニメ化する直前だったので、とにかくそれを前に出したかったんです。レムがラノベ史上最高のヒロインだとミヤザワは思っておりますので!
―― (笑)。ほかに思い入れのある記事はありますか。
ミヤザワ:
アイドルラノベ特集です、『大日本サムライガール』とか『ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて』もいいですね。
―― ブックオフオンラインの在庫の有無は関係なく、紹介しているんですか。
ミヤザワ:
はい、まずは作品を知ってもらうことが重要だと考えています。ブックオフオンラインには中古が入荷した時にお知らせしてくれるメール機能があります。気になったものは登録してもらって、入荷したら買っていただきたいというのはありますね。
ミヤザワさんがオススメしたい、今の注目ラノベは?
―― 今、注目しているライトノベルはどんな作品ですか。
ミヤザワ:
まずは『女神の勇者を倒すゲスな方法』。とにかくセリフが考え込まれていて、こんなセリフすてきだなっていうかっこよさがあります。
次に『絶対彼女作らせるガール!』。影の薄い主人公が憧れの先輩に告白する恋愛指南青春ラブコメです。
それから『モンスター娘のお医者さん』。私はモンスター娘がとにかく好きで、今までにない視点が斬新です。例えばヒロインのエラの調子が悪いとか、われわれにはエラがないので分からないんですけど、そういう独自性が面白いですね。
『月とライカと吸血姫』は宇宙SFです。ソ連を舞台にした差別的な話でもあるんで、けっこう暗い話なんですけど私は大好きです。
―― ラブコメからSFまでバラエティに富んでますね。
ミヤザワ:
最近読んだ中では『テキトー男の異世界スローライフ 〜魔法も無双もチートもないからダンジョンで飲み歩いてます〜』もよかったです。主人公が異世界に転生するんですけど、冒険はせず土木工事で日銭を稼いで、そのお金でモンスター娘がいるキャバクラに行く日常ものです。
―― キャバクラのラノベって初めて聞きました。
ミヤザワ:
モンスター娘のキャバ嬢からキャバクラの単語がバンバン出てくるんですが、主人公はキャバクラに疎いから、何を言ってるか分からないんですよ。でも、知ったかぶりしたまま話を進めるっていう。
―― なるほど、テキトー男だから。
ミヤザワ:
はい、適当にその場しのぎで話を進めて、「あれはあのことを言ってるんだろうな」って推理しながら会話して引き出していく面白さがウリです。
―― それは面白そう! プレゼンもお上手ですね。初心者にオススメしたい最初の1冊は何ですか。
ミヤザワ:
「死ぬまでに読むべき名作ライトノベル特集」のページがいいかもしれませんね。ここで紹介しているライトノベルはどれも面白いです。1冊で読み終わるものだと、『その日彼は死なずにすむか?』がオススメです。
―― 例えば僕向けにこれぞ! というラノベを紹介してもらえたりしますか? 好みは「学園もの」「ハッピーエンド」「女の子がたくさん」「意外な結末」です。
ミヤザワ:
『ある日爆弾がおちてきて』は単巻ですし、その中が短編集なので読みやすいですね。結末は意外なんですけどハッピーエンドで、女の子が各章に1人ずつ入っています。
あとは『ギャルゲヱの世界よ、ようこそ!』。恋愛ゲームのヒロインで、もしも主人公に選ばれなかったら、その子はどうしていたんだろうってことを描いてるんです。
―― 藤崎詩織を選んだら虹野沙希は何をしていたか、みたいな話ですか。
ミヤザワ:
そうです。他にオススメしたいのは『絶望同盟』や『クズがみるみるそれなりになる「カマタリさん式」モテ入門』もいいですね。
カマタリさんっていう女の子が未来からやって来て、秘密道具を出してくれるんです。カマタリさんのサポートで美人三姉妹と付き合おうとするんですけど、失敗したら「デデーン、アウト!」って元の時間軸に戻ってやり直すっていう話ですね。
―― 『ドラえもん』フォーマットで恋愛ラノベって面白そうですね。
ミヤザワ:
あとこれはハッピーエンドじゃないんですが『ときむすび』や、『いつか、こいまち!』もほんわかした雰囲気がすごく良くてオススメです。
アニメ化やマンガ化した作品も、全て追いかけてます
―― ライトノベル発で、マンガ化やアニメ化などメディアミックスしている作品に興味はありますか?
ミヤザワ:
アニメ化したラノベは全部読んでますし、アニメの方も全て見ています。
―― 全部ってあっさり言いましたけど、全て見きれます?
ミヤザワ:
見きれます。アニメ化作品は発表される前にだいたい読み終わってるんですけど、アニメも見ますし、ラノベのドラマCDも好きでよく聴いてます。ラノベのコミカライズも当然読みます。
―― ゲームで遊んだりは?
ミヤザワ:
遊びます。最近は「ニーア オートマタ」をクリアしました。
―― あんなに時間のかかるゲームまで! どのくらいの読書スピードなんですか。
ミヤザワ:
通勤時間が3〜40分なので、電車内の往復1時間半+寝る前に20分くらい読んでいます。電車の往復でラノベ1冊なら読み終わりますので、1週間で5冊×4週間が1カ月の読書量です。
―― ラノベだけで月に20冊ですか。速読をマスターしているんですか?
ミヤザワ:
マスターしたいですよね。読むスピードを上げるために、読書術や速読術の本を読んでおくのはかなり効果があります。
オススメは『本を読む本』『読んでいない本について堂々と語る方法』『新書1冊で15分で読む技術』の3冊です。自分は読み方を知らなかったんだなと気付かされました。
ライトノベルは、リアルな現実と切り離したところが楽しい
―― ライトノベルを好きになったきっかけはなんだったのでしょうか。
ミヤザワ:
最初に読んだのは確か『スレイヤーズ』だったと思います。それから趣味がアニメに移ったり、PCゲームにもハマったりしました。
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