ブックオフの伝説記事「異世界転生ファンタジー年表」を作った“ラノベ担当ミヤザワさん”とは一体何者なのか:かーずSPのインターネット回顧録(番外編)(1/3 ページ)
ガチすぎる特集を連発する「ブックオフのミヤザワ」さんとは一体何者?
コミック・書籍をはじめ、ゲーム、CD、DVDなど400万点以上もの中古商品を取り扱う「ブックオフオンライン」。その中でもひときわ「ヤバい」といわれているのが、担当者がさまざまな切り口からオススメのラノベを紹介する「ライトノベルコーナー」です。
同コーナーが注目を集めるようになったのは、2014年の「異世界召喚・転移・転生ファンタジー年表」から。「古事記」「日本書紀」から「Re:ゼロから始める異世界生活」に至るまで、実に1300年以上にわたる“異世界モノ”の歴史をまとめたこの特集は、たちまち「ガチすぎる」「よく調べたな……」と大きな話題に。その後も「史上最高の『ループもの』ライトノベル特集」や、「死ぬまでに読むべき名作ライトノベル特集」など相変わらず“ガチすぎる”記事を連発し、今やラノベ読みの間では一目置かれるコーナーとなっています。
この特集は一体誰が書いているのか、あの「異世界転生ファンタジー年表」はどのようにして作られたのか。今回の「かーずSPのインターネット回顧録」では番外編として、ラノベ好きとしても知られるかーずさんが「ぜひ会って話を聞いてみたい」と言う、“ラノベ担当者ミヤザワ”さんに話を聞きに行ってきました。(聞き手:かーず/平和)
6週間かけて書いた「異世界ラノベ」記事
── ミヤザワさんは普段どんなお仕事をしてらっしゃるんですか。
ミヤザワ:
ブックオフオンラインのページの更新を担当しています。企画、コーディング、サイトの更新と分析などWebまわり全般、JavaScriptも組んでます。
── あまりにもラノベに詳しいので、てっきり書店の方かと思ってました。ミヤザワさんの書かれたラノベ記事で最初に話題になったのが、「異世界召喚・転移・転生ファンタジー年表」でした。どういうきっかけでこの記事を書こうと思ったんでしょうか?
ミヤザワ:
2014年ごろに『無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜』を読みながら、「今、自分が読んでるのが全て異世界転生ものだな」って突然気づいたんです。2011年ごろから異世界モノが増えていって、そのころスタートした『はたらく魔王さま』や『ノーゲーム・ノーライフ』がちょうどアニメ化されていった時期でした。そこからさらに異世界ラノベが増加していった時期でしたので、それまでの異世界ラノベをまとめたいと考えて企画しました。
―― この記事を書くのに、どのくらい時間がかかりましたか。
ミヤザワ:
だいたい6週間かかりました。まず全部の異世界モノを調べるのに1週間。そのあと作品を読むために4週間かけて、50冊ぐらい異世界ラノベを読みました。さらに原稿を仕上げるのに1週間です。
―― さらっと50冊とおっしゃいましたね。この記事でどんな反響がありましたか。
ミヤザワ:
サイト全体でいえばラノベの売上自体が1.5倍ぐらいに、異世界モノに関しては2倍から4倍ぐらいに売上が増えました。タイトル別では、『無職転生』『異次元騎士カズマ』『リーンの翼』『異世界迷宮でハーレムを』『神秘の世界エルハザード』。それと『古事記』『遠野物語』『仙境異聞』もそれぞれ売れました。
―― 『古事記』も入っていて、「異世界モノって、まずそこから!?」という驚きがありました。
ミヤザワ:
最初に調べたら「異界」って言葉が出てきたんです。すでに『古事記』で異界に行くような話があるぞってことで入れました。
―― 『古事記』みたいな古いものから今のラノベまで、何か共通する点はありましたか。
ミヤザワ:
「ここではないどこか、全然知らない場所や物への好奇心」みたいなものが共通していると感じました。『古事記』も異世界に行って、妻の顔を一目見たいという好奇心からですし。
―― 逆に、昔と今の異世界モノで違いはあるんでしょうか。
ミヤザワ:
昔は「異世界ファンタジー」っていうと、剣と魔法で戦う冒険の話が、大きなひとくくりのジャンルとしてありました。
今は「異世界」っていう1つのジャンルの中に、「推理モノ」「料理モノ」「日常モノ」みたいに細分化されている印象があります。『この素晴らしい世界に祝福を!』みたいに、異世界で日常生活を楽しむものなど、バリエーションが増えました。
転生ラノベの魅力は「新しい自分に生まれ変わりたい」
―― 「転生」は分かるんですが、「転移」と「召喚」はどう違うんですか。
ミヤザワ:
あくまでもミヤザワの意見なんですが、「召喚」というのは異世界から誰かが呼んでくるパターン。「転移」というのは、超自然的な現象で突然光に包まれたり、人の意思が介在していないパターン。「転生」は現世で命を落としてから異世界に行くっていうパターンです。
―― ミヤザワさんの好みはどれですか。
ミヤザワ:
転生です。自分も生まれ変わりたい。
―― 今の生活になにかご不満でも……?
ミヤザワ:
今の生活には満足してます!
―― 「転生」は最近増えてきたカテゴリーだと思います。なぜ今「転生」がヒットしているんだと思いますか。
ミヤザワ:
「自分じゃない自分になりたい」「今の現世は完全に捨てて、転生して新しい自分になりたい」っていう願望があるんじゃないかなと。例えばエルフに転生したら、寿命がものすごく延びて、魔法が使えて自分じゃない自分になれるっていう。そんな魅力を感じている人が多いんじゃないでしょうか。
―― 思い入れのある異世界ラノベはどれでしょうか。
ミヤザワ:
いきなりラノベじゃなくて申し訳ないんですけど、私の異世界のルーツは「神秘の世界エルハザード」のアニメでした。
『MAZE☆爆熱時空』も大好きで、アニメの主題歌を歌っている聖飢魔IIの大ファンだったので当時見はじめました。『火魅子伝』も主題歌が好きで、佐々木ゆう子さんの「PURE SNOW」がとにかく名曲なんですよ! あとは『ゼロの使い魔』や『ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』。これは完全に東山奈央さんが好きでして。
―― アニメ、歌、声優、いろんなものからラノベにハマってますね。
ミヤザワ:
小説のみの作品でもいっぱいありますよ。『ディバースワールズ・クライシス』はすごい特徴的なセリフがありまして、「だって、私は勇者だから」っていうセリフ回しが好きなんです。十文字青さんの『灰と幻想のグリムガル』もいいですね。
―― 流れるようにタイトルが次々出てきて、「好き」が伝わってきます。次に「死ぬまでに読むべき名作ライトノベル特集」もネットでバズりました。ここでもメディアミックス作品が多く入っていますね。
ミヤザワ:
『シムーン』はもともとアニメが好きで、挿絵を描かれているのが西田亜沙子さんで、のちに「ラブライブ!」のキャラデザをされた方なんです。
―― 名作ライトノベルで『To Heart マルチ、がんばりますっ!』はなかなか入ってこないチョイスだと思います。
ミヤザワ:
これはですねぇ、本当にゲームが好きなんですよ。『小説 北へ。―いつか出会うあなたに…』も同じ理由ですね。
それと小説『仮面ライダー』、これはすごい名作です。本当に暗い話で、全然救いがないんです。悪の怪人側もいろんな葛藤があって。石ノ森章太郎を超えた小説であるといわれていますね。
―― 暗い作品がお好きなんですか。
ミヤザワ:
明るい作品も好きですよ、『あそびにいくヨ!』『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』『やってきたよ、ドルイドさん!』とか。
とにかく『Re:ゼロ』が推したくて企画した『ループものラノベ』特集
―― 次に、「史上最高の『ループもの』ライトノベル特集」についてですが、あらすじでループを明かしていない作品もありますし、自分が疎いジャンルでループものがある場合はどうやって調べてますか。
ミヤザワ:
見つける方法は、とにかくひたすら調べる、検索するしかないです。例えばループもので言えば「ループ」「リセット」、そういう単語で延々と関連ワードを調べて、リスト化していきます。
―― その作業がループっぽいですね。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
夫に「ゴミ買ったの?」と言われたハギレを並べて縫っていくと…… とんでもない完成品に「ワクワクしかない」「かわいすぎる!」
【べらぼう】“最後”のシーンに「最終回かと」「神回」 27歳俳優が「あんなに演技上手かったんだ……」と話題
新山千春の娘・もあ、高校卒業後は海外へ「ダンサーの夢に向かって」 高校最後の弁当も公開
「恩師ビックリするやろなぁ」 中学3年で付き合い始めた“同級生カップル”が10年後…… まさかの現在に反響
ダイソーのセルフレジが「身に覚えのない商品」を認識→“まさかの正体”に大仰天 「そんなことあるんですね」
グッズを高額転売された人気VTuber→「強すぎる」まさかの対処法が「天才か?」「めっちゃいい案」と560万表示
「お前はーーーッ!!」 マクドナルド、謎のキャラクターを“ドアップ”でネタバラシ→分かる人には分かる“顔”に「おかえりなさい!」
『ちいかわ』にミスド登場!? エンゼルクリーム売上好調か 「かなり売れてた」「みんな買っている」
【べらぼう】“問題のシーン”、「子供に見せられない」 身体張った27歳俳優へ「演技やばくない?」
ウサギの帽子をかぶった赤ちゃんが5年後…… 同じ帽子で撮影した“現在の姿”に反響「成長って凄いですね!」
- 【べらぼう】“問題のシーン”、「子供に見せられない」 身体張った27歳俳優へ「演技やばくない?」
- 40代女性、デートに行くため“本気でメイク”したら…… 別人級の仕上がりに「すごいな」「めっちゃ乙女感出てる」
- 30年以上前の製品がかっこいい ソニーの小型ラジオのデザインが「すごい好き」「いまでも通用しそう」
- 幼くてかわいらしい兄妹が4年後…… 同じポーズで撮影した“現在の姿”に「これはあかん」「よすぎて声出ました」
- 「早く買えば良かった」 無印の1490円“本格せいろ”が690万表示の反響 「ほぼ毎日使ってる」「まっっじでいい」と感動の声
- ごはん炊き忘れた父「いいこと閃いた!」→完成した弁当に爆笑「アンタすげぇよ!」 息子「意味ねぇことすんなよ」
- 使わなくなった折りたたみ傘→切って縫うだけで…… 驚きのアイテムに変身「こうすればよかったのか!」「見事」【海外】
- 高3女子「進学を機にイメチェンしたい」→美容師に依頼すると…… 仕上がりが「すげえええ」「鳥肌立ちました」と1000万再生
- とんでもない量の糸をくれた先輩→ママがお返しに作ったのは…… 完成した“かわいいアイテム”に「絶対喜ばれるやつ!」
- 「洗濯機が壊れた!」→修理を頼む前によくよく調べてみると…… 「えぇ〜」“まさかの原因”が200万表示「何度もやりました」
- 最初に軽く結ぶだけで…… 2000万再生された“マフラーの巻き方”に反響「これは使える」「素晴らしいアイデア」【海外】
- コメダ珈琲店で朝、ミックスサンドとコーヒーを頼んだら…… “とんでもない事態”に爆笑「恐るべし」「コントみたい」
- パパに抱っこされる娘、13年後の成人式に同じ場所とポーズで再現したら…… 「お父さん若返った?笑」「時止まってる」2人の姿に驚き
- 和菓子屋で、バイトの子に難題“はさみ菊”を切らせてみたら……「将来有望」と大反響 その後どうなった?現在を聞いた
- 古いバスタオルをザクザク切って縫い付けると…… 目からウロコの再利用に「すてきなアイデア」【海外】
- 「14歳でレコ大受賞」 人気アイドルがセクシー女優に転身した理由明かす 家族、メンバー、ファンの“意外な反応”
- 希少性ガンで闘病中だったアイドル、死去 「言葉も発せないほどの痛み」母親が闘病生活を明かす
- “きれいな少年”が大人になったら→「なんでそうなったw」姿に驚がく 「イケメンの無駄遣い」「どっちも好きです!笑」
- ドブで捕獲したザリガニを“清らかな天然水”で2週間育てたら…… 「こりゃすごい」興味深い結末が195万再生「初めて見た」
- 芸能界引退した「ショムニ」主演の江角マキコ、58歳の近影にネット衝撃「エグすぎた」 突然顔出しした娘とのやりとりも話題に