ニュース
» 2018年04月21日 17時50分 公開

“ダミーの巣”でアシナガバチの巣作り防げるとのツイートが話題に 蜂の専門家に効果聞いた

新聞紙で簡単に作れちゃうダミーがまさかの効果発揮。

[Kikka,ねとらぼ]

 「蜂の巣に見立てたものをつるす」と、蜂の巣作りを防げるというツイートが話題になっています。新聞紙などで使って簡単に試せるこの方法は本当に効果があるのか、蜂の専門家を取材してみました。

 ツイート主は野鳥や鯨類などを愛するsakiko(@sakikob_w)さん。毎年ベランダにアシナガバチの巣が作られて困っていたところ、「蜂が巣作りする前に蜂の巣のダミーをつるしておく」という対策法があるとネットで知り、試してみたといいます。

 ダミーの巣は新聞紙を丸めて麻ひもなどでつるすという簡単なものでしたが、これがなぜか効果はてきめん。8年ほど巣作り対策に成功している他、住まいを変えても効果があったとのことでした。


はち ハチ 蜂 スズメバチ アシナガバチ ダミーの巣(画像提供:sakikoさん)

 この情報はTwitter上で大きな話題となり、4万8000件以上の“いいね”を獲得。「今年はこの方法でやってみたい」「目からウロコ」などのコメントが寄せられた他、スズメバチには効果があるのかという声もあがっています。

 ダミーの巣にはどんな効果があるのか。ねとらぼ編集部では、蜂に詳しい奈良県の橿原市昆虫館の学芸員、中谷康弘さんにお話を伺いました。

蜂博士に聞く、蜂の巣のメカニズム

――ダミーの巣を使ってアシナガバチの巣作りを防ぐという方法が話題になっています。

中谷私自身、そうした手法は初めて聞きましたが、数年間に渡りある程度の効果を発揮しているところをみるに、アシナガバチが巣作りの場所を探索する際に何らかの影響を与えたのかもしれません。

――影響というと。

中谷個人的な見解ですが、探索の時点で「先に別の蜂に巣を作られてしまった」と思い込んで、別の場所を探しに行ったのかもしれません。

――なぜ先約がいると巣作りを諦めるのでしょうか。

中谷これも個人的な見解になりますが、古い巣があるときには、そこに寄生する蛾などがいる場合があるので、基本的には避けると思います。ただし、蜂にとっていい場所がそこしかないという場合は仕方なく巣作りするかもしれません。正確な影響については研究してみる必要がありますね。

――そもそもアシナガバチはどういうところに巣を作るのでしょうか。

中谷アシナガバチが好むのは、日当たりが良く、清潔で、朝日が上がったら真っ先に日が差すようなところです。そういう場所を女王蜂がまずは視覚で探し、次に巣の素材が引っ付きやすいかどうかなどを調べて巣作りをはじめます。セグロアシナガバチなどは街中や平地に、フタモンアシナガバチなどは郊外の家が建て込んでいるようなところによく巣を作ります。

――スズメバチなど別の種の蜂でも巣のダミーは有効なんでしょうか。

中谷スズメバチの巣が1軒のお宅から見つかった際に、過去の巣も含めて2〜3個まとめて見つかったという例もありますので、何とも言えません。


はち ハチ 蜂 スズメバチ アシナガバチ

――もしもアシナガバチの巣を発見した場合はどうしたらいいのでしょうか。

中谷蜂の性質上、巣を作ってしまうのは仕方のないことですが、アシナガバチはワンシーズンで数千匹もの毛虫や芋虫などの害虫を狩る“生きた農薬”ともいわれる虫です。振動に敏感で、巣が揺れたりすると興奮して飛び掛かりますが、通常は人間に積極的に攻撃を加えようとしませんので、できればあたたかく見守ってあげて欲しいです。それでも生活に支障が出てしまう場合には、初期段階で巣を駆除する方法を考えると良いと思います。




 専門家でも初耳というこの方法ですが、sakikoさん宅では効果が出ているとのことなので、アシナガバチに困っている方は試す価値アリかもしれません。なお、もし蜂の巣の駆除が必要な場合には、専門家に相談したほうが安全です。特に蜂の巣に刺激を与えるのは大変危険なので、気を付けましょう。

(Kikka)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10

  1. 鳥取砂丘から古い「ファンタグレープ」の空き缶が出土 → 情報を募った結果とても貴重なものと判明 ファンタ公式も反応
  2. 「モンストのせいで彼氏と別れました」→ 運営からの回答が“神対応”と反響 思いやりに満ちた言葉に「強く生きようと思う」と前向きに
  3. 「この抜き型、何ですか……?」 家で見つけた“謎のディズニーグッズ”にさまざまな推察、そして意外な正体が判明
  4. 人間に助けを求めてきた母犬、外を探すと…… びしょ濡れになったうまれたての子犬たちを保護
  5. 幼なじみと5年ぶりに再会したら…… 陸上選手から人間ではない何かに変わっていく姿を見てしまう漫画が切ない
  6. ブルボンの“公式擬人化”ついにラスト「ホワイトロリータ」公開 イメージ通り過ぎて満点のデザイン
  7. 「幸せな風景すぎて涙出ました」 じいちゃんの台車に乗って散歩するワンコのほのぼのとした関係に癒やされる
  8. 「遺伝ってすごい」「足長っ!」 仲村トオルの“美人娘”ミオがデビュー、両親譲りのスタイルに驚きの声
  9. 猫「飼い主、大丈夫か……?」 毎日の“お風呂の見守り”を欠かさない3匹の猫ちゃんたちがかわいい
  10. 天才科学者2人が最強最高のロボを作成するが…… 高性能過ぎて2人の秘密がバラされちゃう漫画に頬が緩む

先月の総合アクセスTOP10

  1. 「訃報」「愛猫」「手風琴」って読める? 常用漢字表に掲載されている“難読漢字”
  2. 痩せたらこんなに変わるのか 丸山桂里奈、現役時代の姿が別人過ぎて「誰かわからん」の声殺到
  3. 保護した子ネコに「寂しくないように」とあげたヌイグルミ お留守番後に見せた子ネコの姿に涙が出る
  4. セーラーサターンの変身シーン、四半世紀を経てアニメ初公開にネット湧く 「ついに公式が」「感謝しかない」
  5. 「髪型体型全て違う」 丸山桂里奈、引退直後のセルフ写真にツッコミ 4年前のスレンダーな姿に「今も輝いててかわいい」の声も
  6. 鳥取砂丘から古い「ファンタグレープ」の空き缶が出土 → 情報を募った結果とても貴重なものと判明 ファンタ公式も反応
  7. 「マジで助けてくれ」 試験中止で教授に“リスのさんすうノート”を提出することになった大学生に爆笑
  8. 「140秒とは思えない満足感」「なぜこれだけの傑作が埋もれているのか」 崩壊した日本を旅する“最後の動画配信者”のショートフィルムが話題
  9. 「化粧! 今すぐ落としてこい!」 男性教師に怒鳴られる生徒をかばう女性教師を描いた漫画に納得と感謝の声
  10. 畠山愛理、いま着たらピチピチなレオタードを公開 「とんでもなく可愛い」「見惚れてしまいました」と反響