お茶の水・神保町・小川町エリアで「肉」を喰らうなら! おすすめランチ実食レポート(1/2 ページ)
魅惑の街の魅力のランチ。
わたしの通勤先のひとつは、東京のお茶の水にあります。より正確には、お茶の水と神保町の中間地点にあります。小川町もさほど遠くありません。お茶の水といえば楽器の街、神保町といえば古書の街、小川町といえばスポーツ用品の街として有名です。
1キロ四方ほどのこのエリア、さまざまな食の詰め込まれた土地としても知られています。そんなわけでわたしも、お茶の水の職場に行くときは、その近辺で昼食を摂ることにしています。なるべく、週に1度はちがう店に行くようにしていたら、この4年で100軒を越えるお店に行くことができました。
この記事では、わたしがランチを食べたお店の中でも、おすすめの「肉」を紹介します。
植田麦
明治大学政治経済学部准教授。研究の専門は古代を中心とした日本文学と日本語学。
肉の罠
神保町5番出口を出て左手、タコベルの角を左折して直進、カレーの名店「ペルソナ」のすぐ近くにあるのが、目指す「肉の罠」です。
神保町でもこのあたりは、昼間もさほど人通りが多いわけではありません。しかしながら、意外にもこの界隈は飲食店が多くあって、昼食時ともなればそこかしこから空きっ腹を抱えたひとたちがどんどんとお店に吸い込まれていくのです。もちろん、夜は夜で、一仕事終えたひとたちの憩いの場ともなります。
「肉の罠」は店名からも分かる通り、牛肉推しのお店です。ランチでは塩ハンバーグのほか、カルビ丼やステーキも。店内は木を基調にしたカジュアルかつシックな雰囲気です。
今日はハンバーグ、というか、いつもハンバーグを注文。この日もわたしのあとに入ってきたお客さんがほぼ全員、ハンバーグを頼んでました。
白いお皿に映えるハンバーグ、中はややレアでふわっと柔らかく、肉の味をいろいろ楽しめるタイプです。味付けは薄く塩。柔らかいハンバーグが苦手な場合は、注文時に「よく焼き」とオーダーしてください。基本の味付けは塩で、お好みでわさびとレモンを。わたしは途中まで何も付けず、半分ほど食べたところでわさびやレモンで味の変化を楽しむことにしています。
Grill-Griller-Grillest
神保町5番出口から左手に直進、マクドナルドを左折して1ブロック、担々麺のお店をさらに左折してすぐ右手にあります。
建物自体は結構前からあるのですが、オープンは2017年5月と最近。路面はほぼ全面ガラス張りで、開放感のある作りです。1階は1人客と2人客、2階は多人数客用で使い分けられているようです。「肉の罠」もそうでしたが、肉推しのお店って机と椅子が高いような気がします。なぜでしょうか。
メニューは基本的に2種類、ビーフかポークです。ただ、1人では食べきるのはまず不可能な「ベーコンX」も。これは太めのチーズインハンバーグに、厚くベーコンを巻き付けたもので、2人からの提供です。昼からテンションの上がるメニューです。
さて、今日のオーダーはビーフ。厚切りステーキにはやる心を抑えつつ、ナイフを入れます。一口目の感想は、「肉、やわらかいな」で、そして「肉、うまいな」につながります。ランチステーキだと、味はしっかりしてるけどやや堅めの肉にあたることが多いように思うのですが、こちらの肉はやわらかです。そして、かむほどにしっかりと肉の味を伝えてきます。下味はついていますが、わさびでアレンジも。
Dining Bar Shelter
小川町駅B5出口を出て最初の角を右折、さらに角ごとに左折・右折を繰り返せば到着です。このブロックには、とんかつの名店「ポンチ軒」があり、さらに「Shelter」のある小道には「牡舌亭」などの名店がずらり。小川町のおいしいストリートです。
あまり小川町まで来ることはないのですが、昼時にきまぐれでこのあたりまで足をのばしたときにたどりつきました。
中は清潔でおしゃれなバーのようですが、店主いわく「売りは料理」とのこと。ランチは20食ほどの用意で、開店から1時間ほどで売り切れてしまうこともあるそうです。なお、ランチも予約ができるとのこと。
今日の注文はハンバーグ(1200円)。このあたりのランチ価格としては平均的なのですが、ちょっと高いかも……と思われるかもしれません。ですが、スープに前菜、食後にドリンクまでつくことを考えれば、コストパフォーマンスはむしろ良いといえるでしょう。
普段の前菜はシーザーサラダなのですが、ベストの食材が入荷できなかったとのことで、今日は鴨のローストでした。いやいや、十分すぎるでしょ。
そしてメインのハンバーグ、しっかり火は通しつつ、肉の味を損なわないギリギリの温度です。聞きかじりの知識ですが、肉のおいしさは60度くらいでじっくり加熱するのが良いのだとか。確かにこのハンバーグ、ほどほどのあたたかさで、切っても肉汁が出たりしないのですが、口の中でうまみがあふれます。ソースともマッチしています。
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