コラム
» 2018年06月01日 11時30分 公開

まったく読めねェ! 「山梨県にしかない漢字」が存在する

正体不明の幽霊漢字とは……。

[QuizKnock,ねとらぼ]

 皆さんは「」という漢字を見たことがあるでしょうか?



 「ない」と答えた方、まあそれが普通だと思います。ご安心を。

 「ある」と答えた方、あなたは漢字に相当詳しいか、あるいは山梨県民ではないでしょうか。

 実はこの「垈」という字、山梨県にしか存在しない漢字なのです。


幽霊漢字

 「垈」は「ぬた」と読み、「藤垈」「大垈」などの形で山梨県の地名で使われる漢字です。逆に、山梨県の地名以外ではまったく使われない漢字で、かつては「幽霊文字」とされていました。

 幽霊文字とは、出典不明にもかかわらずJIS漢字に含まれているものを言います。つまり、意味も読みも分からないのに、なぜかPCで変換できてしまう不思議な漢字のことです。

 「垈」はしばらくの間、どこで誰が使っているのかも、何と読むのかも分からない幽霊のような状態でしたが、調査の結果、山梨県の一部で地名として使われていることが判明し、無事「成仏」した、というわけです。




うっかりミスで生まれた漢字

 「垈」は実在する漢字でしたが、いまだ幽霊のままの漢字もあります。

 例えば「」という字。これは滋賀県にある集落「妛原(あけんばら)」でしか使われていない字なのですが、実はこれは誤字。正しくは下のような字を使うはずのものでしたが、横棒が1本無駄に入ってしまったのです。



 なぜそんなミスが? これは、当時変換できなかったこの字を「山」と「女」を貼り合わせて作ったときに、切れ目の影が横棒に見えてしまったからだ、とされています。



 そんなうっかりミスで漢字が間違って生まれてしまうなんて、驚きですよね。


本当に何も分からない漢字「彁」

 ちなみに、幽霊文字の代表とされるのが「」という字。幽霊文字の存在が明らかになった当時、徹底的に出典を調べたことで多くの漢字は無事成仏したのですが、「彁」だけは手掛かりすら見つかっていません。仮に「カ」「セイ」という読み方が付けられていますが、当然使う機会はありません。

 文字の雰囲気も相まって、まさしく幽霊のようにおどろおどろしいものを感じてしまいますね。


まとめ

 多くの漢字が存在する現在ですが、その1つ1つの歴史をじっくり調べてみると、意外な事実が分かるのですね。みなさんの周りにも「この言葉以外で見かけない」という漢字があったら、掘り下げてみると面白いかもしれませんね。

参考文献

笹原宏之「日本の漢字」「謎の漢字」

山梨)「垈」は山梨独自の漢字? - 朝日新聞デジタル


制作協力

QuizKnock


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10

先週の総合アクセスTOP10

  1. 鳥取砂丘から古い「ファンタグレープ」の空き缶が出土 → 情報を募った結果とても貴重なものと判明 ファンタ公式も反応
  2. 「モンストのせいで彼氏と別れました」→ 運営からの回答が“神対応”と反響 思いやりに満ちた言葉に「強く生きようと思う」と前向きに
  3. 「この抜き型、何ですか……?」 家で見つけた“謎のディズニーグッズ”にさまざまな推察、そして意外な正体が判明
  4. 人間に助けを求めてきた母犬、外を探すと…… びしょ濡れになったうまれたての子犬たちを保護
  5. 幼なじみと5年ぶりに再会したら…… 陸上選手から人間ではない何かに変わっていく姿を見てしまう漫画が切ない
  6. ブルボンの“公式擬人化”ついにラスト「ホワイトロリータ」公開 イメージ通り過ぎて満点のデザイン
  7. 「幸せな風景すぎて涙出ました」 じいちゃんの台車に乗って散歩するワンコのほのぼのとした関係に癒やされる
  8. 「遺伝ってすごい」「足長っ!」 仲村トオルの“美人娘”ミオがデビュー、両親譲りのスタイルに驚きの声
  9. 猫「飼い主、大丈夫か……?」 毎日の“お風呂の見守り”を欠かさない3匹の猫ちゃんたちがかわいい
  10. 天才科学者2人が最強最高のロボを作成するが…… 高性能過ぎて2人の秘密がバラされちゃう漫画に頬が緩む