妊婦の大変さに理解のない夫を先輩がバッサリ 漫画「『母親』が弱音を吐くのは甘えだと言われた話」

「第三者の意見が効く」の、すごくわかる。

» 2018年06月20日 20時00分 公開
[沓澤真二ねとらぼ]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 妊娠中で“つわり”に苦しんでいるというのに、夫が妻への負担を考えずに長男の塾通いを決めた――そんな経験をつづった漫画「『母親』が弱音を吐くのは甘えだと言われた話」が、Twitterで話題を呼んでいます。前半は夫の言動にイライラさせられると思いますが、後半で盛り返せるはずなのでどうにかガマンを。


1P

 作者のなきりエーコ(@nakiri_aik)さんが2度目の妊娠中、つわりが最高潮だった時期の話。夫が帰宅するなり、来週の休みに長男の塾へ見学に行こうと言い出しました。塾は自宅から片道30分の距離。夫は仕事があるからと、送り迎えは妻がやる前提でどんどん話を進めていきます。つわりひどいのに。

 結局、次の休みは家族で塾へ体験に行くことに。ゲーム感覚で学べるシステムが合ったようで、長男も楽しそうです。そんな様子に気を良くしてか、夫は妻に相談することもなく入塾を即決。ああ、なんだかいたたまれなくなってきた……。


2P

 もしこの塾に通う場合、距離の都合でいったん帰るのは難しく、塾に待合室はないので、エーコさんは近くのファミレスで待たざるを得ないことになります。つわり中、常に食べ物のにおいがする場所に長時間いるのは大変ですし、出産後は乳児が一緒と考えると、かなり厳しい状況が想像できます。そんな意見を差し挟む余地もなく、夫はその日のうちに仮入会を決めてしまいました。


3P

 見学を終えてすぐ、エーコさんはなぜ相談しないで決めてしまうのかと、これまでのモヤモヤをうち明けました。しかし夫の返事は「甘えるなよ」。「よその母親はつらくてもがんばっている」「子どもがせっかくやる気になっているのに母親が足かせになるな」「子どものためにがんばるのが母親だろ」と、「理想の母親像」を押しつけてきます。


4P

5P

 翌朝、家族を送り出したエーコさんは、夫の言動を思い出して怒りを再燃させます。長男の塾通い自体は賛成なので、ほかにも楽に送り迎えできるところはないかと検索し、近所に幼児向けの塾を数件発見。この情報をもとに、もう一度夫と話し合うことにしました。


6P

 やがて夜になり、夫が帰宅。エーコさんがやや怒気を込めて塾の話を持ちかけると、夫は開口一番「ごめん! 昨日は悪かった!!」と謝ってきました。これにはエーコさんも、怒りのやり場を失って困惑。


7P

 実は、夫は会社で事務員のおばちゃんに昨日のケンカについて話したところ、「甘えてんのは君のほうだよ」とたしなめられていたのでした。


8P

 彼女は「つわりは一生続かないけれど、長期間四六時中ずっと二日酔いが続くようなもの」と、夫の言い分に反論しつつ、二日酔いのときはどうしているのか質問。薬を飲んで寝ていると夫が答えると、「つわりに薬なんてない」「家事や育児をしながら満足に寝ていられるわけない」「だいたい君が二日酔いで寝ていられるのって奥さんが子どもを見てくれているからでしょ?」と、どんどん問い詰めていきます。


9P

 説教はさらに続き、「限界は人それぞれなのだから“みんな”と比べちゃダメ」「子どもも大事だけど、奥さんも人間だから1人ではできないこともある」と、夫の意見を次々と否定。塾の件も、結局諸々の雑事をエーコさんに負わせることになるのだから、もう一度夫婦で話し合ったほうがいいと提案してくれました。そして最後に、「ちなみに私はそういうすれ違いやイザコザがあって別れちゃったんだけどね」とひと言。トドメの言葉が異様に重い。


10P

 大先輩にこんこんと説かれて、夫はすっかり反省。近場の塾に通わせるエーコさんの案は受け入れられ、見学したところ長男も気に入り、塾通いの件は丸く収まりました。エーコさんは「事務のお姉様」へ感謝しつつ、「役割ばかり押しつけず、妊娠出産育児はお互い相手の立場に立っていたわる気持ちが大事」と、話を結んでいます。


11P

12P

 ツイートには「序盤を読んだときはショックでしたが、最後はホッとして涙が出てきた」「事務のお姉様がすばらしいし、考えを改めて謝れただんなさんもすばらしい」など、さまざまな反応が。「第三者・経験者の意見はありがたい」と、似た経験を持つ人の声もみられます。

 エーコさんは自身のブログ「ヲタママだっていーじゃない!」でも、育児漫画を公開しています。2度目の出産で長女が生まれ、現在は4人家族に。今回の漫画はハラハラする展開でしたが、なごむエピソードも多くてホッとしました。


画像提供:なきりエーコ(@nakiri_aik)さん

(沓澤真二)



Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 風呂に入ろうとしたら…… 子どもから“超高難易度ミッション”が課されていた父に笑いと同情 「父さんはどのようにしてこのお風呂に入るのか」
  2. DIYで室温が約10℃変わった「トイレの寒さ対策」が310万再生 コスパ最強のアイデアへ「天才!」「これすごくいい」
  3. 岡田紗佳、生配信での発言を謝罪 「とても不快」「暴言だと思う」「残念すぎ」と物議
  4. スーパーで買った半玉キャベツの芯を植え、5カ月育てたら…… 農家も驚く想像以上の結末が1300万再生「凄い」「感動した」
  5. 東京藝大卒業生が油性マジックでサンタを描いたら? 10分で完成したとんでもない力作に「脱帽です」「本当にすごい人」
  6. 定年退職の日、妻に感謝のライン → 返ってきた“言葉”が約200万表示 大反響から7カ月たった“現在の生活”を聞いた
  7. 【ヤフオク】“3万円”で購入した100枚の着物帯 →現役着付師が開封すると…… “まさかの中身”に驚き
  8. 「立体的に円柱を描きなさい」→中1の“斜め上の解答”に反響「この発想は天才」「先生の優しさも感じます」 投稿者に話を聞いた
  9. 「すんごい笑った」 “干支を覚えにくい原因”を視覚化したイラストが勢いありすぎで1700万表示の人気 「確かにリズム全然違う!」
  10. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
先月の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  3. 東京美容外科、“不適切投稿”した院長の「解任」を発表 「組織体制の強化に努めてまいる所存」
  4. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  5. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  6. イモトアヤコ、購入した“圧倒的人気車”が思わぬ勘違いを招く スーパーで「後ろから警備員さんが」
  7. 「何があった」 絵師が“大学4年間の成長過程”公開→たどり着いた“まさかの境地”に「ぶっ飛ばしてて草」
  8. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  9. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  10. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」