童心を犠牲にして生きている大人へ――初来日のユアン・マクレガー、“大切なモノ”を見つけたクリストファー・ロビンの心の変化を明かす
大人になったクリストファー・ロビンを演じた上での思いも明かしてくれました。
ディズニーの人気キャラクター「くまのプーさん」を初めて実写化した映画「プーと大人になった僕」が9月14日から公開されます。
それに先駆け、4日に来日したクリストファー・ロビン役のユアン・マクレガーは、これまで映画「トレインスポッティング」の主演や「スター・ウォーズ」新三部作のオビ=ワン・ケノービを演じるなど多数の作品に出演していましたが、意外にも日本を訪れるのは今回が初。5日にはプーとともにジャパンプレミアに登場し、6日には取材陣の前で同作への思いを明かしました。
同作は、クリストファー少年が100エーカーの森に住むプーたちと別れを告げてから、数十年後を描いた作品。ロンドンを舞台に、大人になったクリストファーが、かつての親友プーと再会し、忘れかけていた“大切なモノ”を思い出す内容となっています。
長く愛され続けるプーさん初の実写化ということで、ビジュアルに注目が集まっていた同作。大人となり、さまざまな責任を感じながら日々を送るクリストファーをどう描くのかも期待が高まる中、ジャパンプレミアでは「本作への出演はとても美しい経験だった」と明かしたユアン。同役を演じた上で感じたクリストファーの心の変化について、自身の考えを明かしてくれました。
―― 映画を見ました。プーとの再会で大切なものに気付いていくクリストファーの姿が印象的でしたが、ユアンさんが思う、彼が“かつての心を取り戻した”瞬間は劇中どのシーンですか?
ユアン・マクレガー(以下、ユアン): いなくなった仲間をクリストファーに探してもらおうとロンドンにやってきたプーを、100エーカーの森に連れ帰るシーンがあるよね。あそこでクリストファーがプーに背を向けて去ろうとするけど、プーのところに戻ろうと振り返った瞬間だと思う。
プーが現れる前、クリストファーは仕事のことしか頭になかったけど、かつての友達が自分を必要としていると実感してあの選択をしたときが、脳裏のどこかで感じていた“物事を変えなければ”という思いを行動に移した最初の一歩だと思うんだ。
―― クリストファー・ロビンは誰もが知っている有名なキャラクターです。そのキャラクターが成長した姿を演じるにあたって、どんな心構えで演じられたのですか?
ユアン: 誰もが知っているのは少年のころのクリストファーで、僕が演じた年齢の彼のことは誰も知らないから、そういった意味では自由に演じさせてもらった。「クリストファーってこうじゃない?」と言われることもないし、プレッシャーも特に感じなかった。脚本にも彼がどんな人物でどんな人生を送っているのか、すごくクリアに書かれていたしね。
ファンのみなさんもそうだと思うけど、僕も小さいころに原作を読んで慣れ親しんでいた作品だったから、森の仲間たちとクリストファーの関係性をしっかり抑えて演じれば大丈夫だろうと思っていた。あとは、少し歳を重ねて人生に迷い、家族と距離を感じて葛藤している姿をいかに演じるかというところだったね。
―― この作品を日本の女性に勧めるとしたらどんなメッセージを贈りますか?
ユアン: 女性に……どう答えればいいかな。みなさんが見たときにどう思うかはそれぞれだから分からないけど、まずは気に入って、好きになってほしい。僕はいろんな状況でこの作品を見てるけど、大人も子どもも幅広い世代の人が見に来ていて、みんなの心に何か響くものがあった印象を受けた。それはきっと性別も関係ないだろうしね。
多分、特に大人であれば、童心を犠牲にしてまで大人としての責務を果たして生きていると思うから、クリストファーに共感できると思うんだ。クリストファーは自分自身、そして家族と距離を感じて葛藤している大人だから、自分の世界での立ち位置を再び獲得する道のりみたいなものには、大人であれば性別にかかわらず響くんじゃないかなと思う。
あと、女性はヘイリー・アトウェルが演じたクリストファーの妻であるイヴリンに感情移入してくれるんじゃないかな。イヴリンと娘のマデリン(ブロント・カーマイケル)とのやりとりで、僕が感動した美しいシーンがあるんだけど、マデリンが父(クリストファー)と距離を感じているときに「パパは今ちょっと迷子になっているけど、きっとまた私たちを見つけてくれるわ」と話すところは、映像や演技含め大好きなんだ。ちなみにこのシーンはもともとあったものではなくて、後で追加されたシーンなんだよ。
―― ユアンさんにとってプーさんのような存在は誰ですか?
ユアン: シドっていう愛犬がいるんだけど、いつもどこに行くにも付いてきてくれるんだ。プーみたいだよ。
監督は映画「ネバーランド」など感動ドラマに定評のあるマーク・フォスター。1966年に映像化された短編「プーさんとはちみつ」以降、多くのアニメーション作品が作られてきた「くまのプーさん」がどのように描かれるのか期待が高まります。
関連記事
- これがプーさん……? くまのプーさん初実写映画「プーと大人になった僕」の特報が秒で泣かせにくる
ロビンなんでプーさんのこと忘れてもうたん……? - 「ミッション:インポッシブル」の愛されキャラ、ベンジー役のサイモン・ペッグが語る作品愛 トム・クルーズへの気持ちも吐露
かわいいポーズをおねだりしたらノリノリでしてくれたよ! - 「私生活でもアリをリスペクト」 映画「アントマン&ワスプ」主演のポール・ラッドが注目ポイントを紹介
「次回作があるとすれば何を大きくしたいですか?」と聞いてみました! - 「お気に入りは金田バイク」 スピルバーグ監督、13年ぶりの来日で日本カルチャーへの愛を語る
この日を待ってた! - ディズニーが「くまのプーさん」実写映画化!? 海外で報道
「プーさん役は?」「下半身はいてないけど?」と話題騒然。 - 「スーツはウルトラマン、巨大化はゴジラを意識」 映画「アントマン&ワスプ」のペイトン・リード監督、特撮好き歓喜の撮影秘話語る
特撮好きには絶対に見て欲しい一本です。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
まるで星空……!! ダイソーの糸を組み合わせ、ひたすら編む→完成したウットリするほど美しい模様に「キュンキュンきます」「夜雪にも見える」
-
自宅のウッドデッキに住み着いた野良の子猫→小屋&トイレをプレゼントしたら…… ほほ笑ましい光景に「やさしい世界」「泣きそう」の声
-
「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
-
「ヤバすぎwwww」 ハードオフに1万8700円で売っていた“衝撃の商品”が690万表示 「とんでもねぇもん見つけた」
-
330円で買ったジャンクのファミコンをよく見ると……!? まさかのレアものにゲームファン興奮「押すと戻らないやつだ」
-
ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
-
大量のハギレを正方形にカット→つなげていくと…… “ちょっとした工夫”で便利アイテムに大変身! 「どんな小さな布も生き返る」
-
58歳でトレーニングを始めたおばあちゃん→10年後…… まさかまさかの現在に「オーマイガー!!!」「これはAIですか?」【海外】
-
母犬に捨てられ山から転げ落ちてきた野良子犬、驚異の成長をみせ話題に 保護から6年後の“現在”は……飼い主に話を聞いた
-
「水曜どうでしょう」“伝説のシーン”そっくりな光景にネット騒然 「ダメだ笑っちゃう」「なまら怖い」
- アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
- 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
- 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
- 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」
- イモト、突然「今日まさかの納車です」と“圧倒的人気車”を購入 こだわりのオプションも披露し光岡自動車からの乗り換えを明かす
- 「この動画お蔵かも」 親子デートの辻希美、“食事中のマナー”に集中砲火で猛省……16歳長女が説教「自分がやられたらどう思うか」
- 老けて見える25歳男性を評判の理容師がカットしたら…… 別人級の変身と若返りが3700万再生「ベストオブベストの変貌」「めちゃハンサム」【米】
- 「ガチでレア品」 祖父が所持するSuica、ペンギンの向きをよく見ると……? 懐かしくて貴重な1枚に「すげえええ」「鉄道好きなら超欲しい」と興奮の声
- 「デコピンの写真ください」→ドジャースが無言の“神対応” 「真美子さんに抱っこされてる」「かわいすぎ」
- 「天才」 グレーとホワイトの毛糸をひたすら編んでいくと…… でっかいあのキャラクター完成に「すごい」「編み図をシェアして」【海外】
- 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
- 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
- フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
- 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
- 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
- ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
- 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
- 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた