「ミッション:インポッシブル」の愛されキャラ、ベンジー役のサイモン・ペッグが語る作品愛 トム・クルーズへの気持ちも吐露
かわいいポーズをおねだりしたらノリノリでしてくれたよ!
トム・クルーズ主演のスパイアクションシリーズ最新作「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」が8月3日から公開されます。
公開に先駆け、7月17日にはトムを始めベンジー・ダン役のサイモン・ペッグや、今作から加わったヘンリー・カヴィル、前作に引き続きシリーズ初の続投監督を務めたクリストファー・マッカリーが来日。18日には、都心の気温が35度を記録する猛暑の中ジャパンプレミアが行われ、約1000人のファンが待ち構える人気ぶりとなっていました。
多くのファンが最新作の公開を待ち望む中、主役のイーサン・ハント(トム)とともに数々のミッションをこなし、ユニークに富んだ掛け合いで同シリーズに笑いのエッセンスをもたらしたサイモン・ペッグが、その役柄や長年作品をともに作り上げてきたトムとの関係を記者陣に語りました。
―― 最新作を見させていただきました。シリーズを重ねるごとにスケールアップしていく印象ですが、シリーズ3作目から登場し続けているベンジーも今作は激しいアクションシーンを披露しています。作品を通して、ベンジーが変わったなと感じる部分はありますか?
サイモン・ペッグ(以下、サイモン): ベンジーは常に変化してるよ。もともとはIMF(Impossible Mission Force)の技術スタッフだったんだけど、フィールドエージェントに昇格していろいろな経験をするんだ。
4作目の「ゴースト・プロトコル」(2011年公開)では、エージェントとしての最初のミッションで緊張していた部分もあったけど、たくさん成長したよ。人を殺すという経験もしたしね。5作目の「ローグ・ネイション」(2015年公開)では、自ら率先してイーサンと一緒に仕事をしながら、より力や能力をつけていく。
でも、不可能だと思うミッションを行う中で、「なぜこんなことをするんだ?」「何を考えているんだ?」「僕たちは死ぬんじゃないか」という問題意識は変わらず抱いているんだ。
―― 映画「スター・トレック」や「レディ・プレイヤー1」などで天才ギークの役を務めることも多いですが、スティーブ・ジョブズやイーロン・マスクなど実在の人物やフィクションで参考にしているキャラクターはいますか?
サイモン: 「レディ・プレイヤー1」のオグデン・モローはジョブスやビル・ゲイツを参考にしたりしたけど、彼らのことは知っているしそこまでリサーチをしたりはしなかった。それに僕はメソッドアクター(リアルな演技や表現を行い、より役になりきること)ではないので、誰かを参考にしたりとかはあまりしないんだ。
ただ、学ばなくてはならないものは、きちんと調べるよ。大体は肉体的なものが多いね。今作だとボートの操縦の仕方や水中での呼吸法などは訓練したし、最近だと映画「Lost Transmissions(原題)」(日本での公開日は未定)で統合失調症を扱っていたから、どういったことで苦しむのか、周りへの影響など学ぶことがたくさんあった。だけど、ファンタジーに関しては必要ないと思っている。
―― 長いキャリアで「フォールアウト」はどんな作品ですか?
サイモン: 「フォールアウト」に限らず、ハリウッドの人気シリーズである「ミッション:インポッシブル」自体が、自分のキャリアに大きな影響を与えた作品だと思っているよ。ベンジーというキャラクターを多くのファンが受け入れて認知してくれるまでになったし、このシリーズ作品に出演することは誇りに思っている。たくさんの経験を積むこともできたし、ファンの皆にも会えるし、こうして2年ぶりにまた日本にも来られたしね。僕の人生を変えてくれた作品だと思っている。
―― 劇中でのイーサンとの掛け合いも面白くて毎作楽しみにしています。作中以外でも2人が仲よさそうに一緒にいる姿には、「かわいい!」と熱狂する日本の女性ファンも大勢いますが、2人の関係性について教えてください。
サイモン: トムとは12年の付き合いで、作品を重ねるごとにお互いをよく知ることができる大切な友人の1人なんだ。僕から見たトム・クルーズは、多くの人が抱いている印象と違っていたよ。
ただ、彼は成功や富、人気を手にしていわゆる“普通”を知らないから、もっと現実的な普通の世界を味わってほしいと思うことはある。それに同情したりはしないけど、彼はトム・クルーズだからね、そこは僕が“普通”とはこういうことなんだよというのを見せてあげるんだ。
時々思うよ、「トム・クルーズでいることは大変だなぁ」って(笑)。
―― ジャパンプレミアでトムがヘリコプターから落ちるシーンでびっくりしたというエピソードを話してましたが、ご自身のアクションシーンで印象に残ってるものはありますか?
サイモン: 自分が関わってるものは印象的なものばかりだよ。印象的じゃなくてもアザが残ったシーンもたくさんあった(笑)。
特に記憶に残っているのは、セーヌ川でボートを操縦するシーンかな。実際に警察に許可を取って、朝の9時から1時間だけ一部閉鎖してもらったんだ。ヨーロッパで有名なあの川を独り占めできたのはすごく楽しかったよ。
あと、トムが穴から落ちてくる運河のシーンは、光が差し込んでいて非常に美しかった。パリでのシーンはどれも印象深いよ。一生ものの体験ができたと思う。
首吊りのシーンも印象的だったね。もう吊られたくはないけど(笑)。
映画のキャラクター同様、終始ユーモアたっぷりに話してくれたサイモン。最後に「かわいいポーズをして!」とお願いしたら、「かわいいポーズ? 分かんないよ、こう?」と少し照れながら最高にキュートなポーズをキメてくれたので、ご査収ください!!
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