【マンガ】学校で習う「一人称の『I』は必ず大文字」、英語圏ではそんなに守られていない理由

“必ず大文字ルール”は、文法的な問題ではないのだとか。

» 2018年09月21日 11時00分 公開
[ねとらぼ]

――― 英語で「私は」を表す「I」は、常に大文字にしなければならない。

 学生のころ、こんな理由でテストで減点された経験がある人は多いはず。でも、どうして文中の位置に応じて「You/you」のように使い分けるのではなく、“どこにあっても必ず大文字”というルールだったのでしょうか。

解説

 「I」に大文字が使われる理由については「英語圏の人たちは自己中心的だから『私』だけ大文字」などと説明されることもあるそうですが、これは誤りだといいます。英語の歴史をたどると、もっと合理的な理由が見えてくるのだとか。

 古英語などでは、「私は」は「ic」「ich」といった書き方で、そこから短くなったものが「i」という表記だといわれています。たった1文字で字の形もシンプルなので、書くときは楽そうですが、問題は読むときです。

 「m」「u」「n」といった縦線が多い文字と並ぶと「i」は見落としやすいため、“目立たせるために必ず大文字にする”というルールが生まれたのだそうです。また、「i」の上に付いている点も中世から使われ始めたもので、やはり他の文字と区別しやすいように、という意図があったとか。

 ちなみに、海外メディア「The New York Times」によると、「私は」の大文字化は他の言語には見られない英語特有の現象で、「そうしなければならない文法的な理由はない」とのこと。また、「現代の電子メール文化」では、「I」ばかりか全ての大文字を使わない書き方も広まっているといいます。

 手書きと違って、デジタル環境では字の巧拙が出ないため、大文字/小文字を使い分けなくても読みやすい文章が書けるようになっている―― そんな側面もあるのではないでしょうか。「言葉は生き物」といわれることがありますが、これもまた時代による言葉の変化なのかもしれません。

おまけマンガ



主要参考文献


他にもある! こんな雑学

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2505/20/news026.jpg 1歳娘とパパが18年後…… 同じポーズで撮影した“現在の姿”に「娘ちゃん左手nice」「カッコ良いお父さま!」の声
  2. /nl/articles/2505/19/news111.jpg “ユニクロ神アイテム8点”を54歳女性が着回したら…… コスパ最強の1週間コーデが目からウロコ「素敵」
  3. /nl/articles/2505/19/news025.jpg 赤ちゃんを見守るワンコ、ママが抱っこしたその後…… 仰天の行動に「笑ってしまいます」「我慢してたんだね」
  4. /nl/articles/2505/18/news056.jpg 昼休みにペットカメラで留守番中の猫をのぞいたら……「猛烈に帰りたくなった」 凄まじい破壊力の猫に「これは寄り道なんて無理」
  5. /nl/articles/2505/15/news169.jpg 「よく企画通せたなぁ(笑)」 ローソンの“ニッチすぎる”コンビニスイーツが話題 「ほとんどの人が知らないでしょw」「なぜwww」
  6. /nl/articles/2505/19/news026.jpg 築50年、薄暗かった実家の玄関→4年かけてDIYしたら……「これがあの家…?」 様変わりした空間に反響
  7. /nl/articles/2505/20/news022.jpg ダイソーの毛糸1玉を、かぎ針で黙々と編むと…… 春夏にピッタリな“簡単かわいい完成品”に「え!!」「娘に編んであげたい」
  8. /nl/articles/2505/21/news059.jpg 「この価格でこの機能!」 ワークマンの“最強暑さ対策980円帽子”に称賛の声殺到 「コスパ最高!!」
  9. /nl/articles/2505/19/news028.jpg 大人なら解けないと恥ずかしい? 「(1/3)−(1/3)」を計算せよ!【算数クイズ】
  10. /nl/articles/2505/21/news056.jpg 「100円だったので即決購入」 ハードオフで一目ぼれした“思わぬ掘り出し物”が590万表示 「くっそ懐かしい」「最高すぎだろ」
先週の総合アクセスTOP10
  1. マクドナルド、ハッピーセットの「早期終了」を発表 横行する転売――モラルのない行動に第2弾販売への不安広まる
  2. 小5のときに描いた絵→4年後…… 「ねぇ何があったん?」「鳥肌立った」中3になって描いた絵が160万再生
  3. 50年間放置して“ジャングル化”したおばあちゃんの家 → 掃除したら…… “木の中から現れたもの”が170万再生 「予想を超えた」「ブラボー」【海外】
  4. “1K8.5畳”の新居を一人暮らし男子が模様替え→1年後…… 「もうホテルやん笑」生まれ変わった空間に驚き「こんな部屋に住みたい」
  5. 「娘の目が大きいのは赤ちゃんだから」と思っていたママ、成長すると…… 驚きの姿に「ディズニープリンセスだ」【海外】
  6. ショウガを土に埋めて水やりすると……「すごすぎる!!」 想像もつかなかった、とんでもない状態に37万再生
  7. ボランティアで庭を掃除していたら…… 物置から見つかった“ヤバいもの”で警察沙汰に 「通報して正解」「絶対に触らないで」【海外】
  8. 皇后さま、全身「真っ白な衣装」に18万いいね
  9. 日本人のママと米国人のパパが国際結婚→生まれた子どもは…… 290万再生の“まさかの現在”に「びっくりしました」「心温まる」【海外】
  10. 「子供泣くぞこれ」 トーマスの塗り絵、描き始めて2秒で…… “予想を超えた変貌ぶり”に反響「夢に出てきそう……」「ヒィィ…!!」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 築53年家賃4万円・何てことない団地のドアを開けると…… まさかの空間出現に驚きの声「素敵」「ここまでお洒落に」
  2. 小学生時代「こんなプラモ誰が買うんだよw」→40年後…… “大人になった”を実感するエピソードに「分かる」「特大ブーメランw」
  3. 49歳病没の大宮エリーさん、生前開催の個展で「体調も万全でなかったので不安」 3カ月前には苦しげな姿も「声が出にくい」
  4. 自販機に“1000円”を入れたら……? 出てきた“とんでもないお釣り”にお口あんぐり「こんなん初めて見た」
  5. 自宅の犬小屋に住み着いた野良猫、1年後の姿に「泣いた」と大反響 それからどうなった?現在の様子を聞いた
  6. 100万円の“錦鯉”を自宅の池に入れたら…… 「おかしいでしょ」3日後、まさかの事態に「鯉は難しい…」「信用が大切ですね」
  7. パパに、保育園へ行く娘のヘアアレンジを任せたら…… ママがひっくり返った“仕上がり”が400万表示「重力どこ?」「頑張った感がいい!」
  8. 「成長したらそのうち襲ってくる」と言われたワニ、16年後……→ 280万回再生を突破した驚きの姿に「初めて見た」の声
  9. 人里離れた山にカメラを設置→1週間後…… 「なんで?」映っていた“意外すぎる住人”に「笑った」「実在していたのか!」
  10. 「神パンツきた」 ユニクロ新作“3990円パンツ”が品切れラッシュの大人気 「過去イチかも」「本当にこれは買い」