「授業ってなんだろう……?」と衝撃 学生時代、授業に疑問を抱いた体験つづった漫画に反響

先生だって人間だもの……。

» 2018年10月08日 20時00分 公開
[林美由紀ねとらぼ]

 学生時代に「この人に会えてよかった!」という先生や「うーん、ちょっとどうなんだろう」という先生の思い出は、誰にもあるものかもしれません。高校時代に「教科書に書かれていることを黒板に写すだけ」という一方通行な授業に衝撃を受けたという漫画にさまざまな意見が寄せられています。

 作者のMarina(@marina_mimicry)さんが高校1年生になったとき、初めて「教科書に書かれていることを黒板に写すだけ」という社会の授業を受け、衝撃を覚えたといいます。今まで、授業は「先生と生徒で作っていくもの」だと思っていたMarinaさんは、この一方的な授業に疑問を持ちました。


授業ってなんだろう05 一方通行の授業に衝撃

 自分でどんどん質問をして、面白い授業にすればいいんだと意気込んでいた彼女はバンバン質問しますが、教室内がとてつもなく妙な雰囲気になったといいます。確かに年齢が進むほど、手を挙げて質問しづらくなりますね……。

 友人にも指摘され、授業中に手を挙げて発言することは、自分のクラスでは当たり前ではないことを知ったというMarinaさん。それでもみんなで作れるような授業にしたいと、めげずに手を挙げました。同世代のクラスメイトと一緒に学び合えることに意味を見出していた彼女は、一生懸命早起きをして授業を受けていましたが……授業は変わらなかったのだそうです。


授業ってなんだろう01 授業は先生と生徒で作るものじゃないのか……


授業ってなんだろう02 めげずに手を挙げるも授業の内容は変わらなかった

 ついに、Marinaさんは先生に、なぜ自分たちに話しかけないのかと授業中に質問。そしてまたまた教室内は変な雰囲気に。気がつけば、みんな内職をしており、自分が浮いていることに気付いたのでした。このままだとヤバイ子だと思われていじめられるかも、と反省したものの懲りなかった彼女は、先生に1対1で聞こうと思い立ちます。これだけ熱意を持った生徒は素晴らしい!


授業ってなんだろう03 前向きな作者

 Marinaさんから授業スタイルについて問われた先生は、初めは生徒に発言を求めていましたが、聞いてもらえなかったと告白します。先生は一方通行の授業をして、生徒たちは好きなことをして、「そして私は先生は給料をもらって、もうすぐ定年だ……だから、いいんだ。これで」と。

 Marinaさんは、先生も初めは熱血だったのだろうけど、誰からも反応がない中で疲れてしまったのかもしれないし、どんな授業をしようともお給料は変わらないことが、この授業を作ってしまっていたのかもしれないと納得します。そしてあらためて「授業ってなんだろう……?」と疑問を抱くのでした。


授業ってなんだろう04 授業ってなんだろう

 漫画を読んだ読者からは「先生の問題だけでなく結局は生徒の姿勢かも。でなければ先生も頑張り損」「会社も一緒だと思います」など、教育だけでなく社会についても意見が寄せられています。

 先生や学生の授業への姿勢、考え方、環境などが積み重なることで、一方通行な授業はできあがってしまったのかもしれません。先生も生徒も人間。相乗効果が生まれることもあれば、一方通行で退屈な授業を作り上げてしまうこともあるんですよね。筆者も高校生のとき、ある教科で「教科書を暗記すればテストでいい点が取れる」ことに疑問を持ち、後先考えずに白紙の答案を出したことを思い出しました。でも、もっと違った抗議の形があったのかもしれないと、この漫画を読んで反省。さて、授業ってなんだろう。

画像提供:Marina(@marina_mimicry)さん



Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2410/05/news022.jpg 「クレオパトラみたい」と言われ傷ついた55歳女性→カット&パーマで大変身! 「本当にびっくり」「素敵なマダムに」
  2. /nl/articles/2410/05/news040.jpg 伝説の不倫ドラマ「金曜日の妻たちへ」放送から41年、キャストの現在→75歳近影が「とても見えません」と話題
  3. /nl/articles/2410/02/news116.jpg 余りがちなクリアファイル、“じゃないほう”の使い方で食器棚がまさかのスッキリ 「目からウロコ」「思いつかなかった!」と反響
  4. /nl/articles/2410/05/news023.jpg 七五三で刀を持っていた少年→20年後には…… “まさかの進化”に「好きなもの突き進んでかっこいい!」
  5. /nl/articles/2410/05/news018.jpg 野良猫が窓越しに「保護してください」と圧をかけ続け…… ひしひし感じる強い意志と表情に「かわいすぎるw」「視線がすごい」
  6. /nl/articles/2410/05/news012.jpg 「あのお客さんに幸あれっ!」 小銭の出し方が完璧な“神客”にレジ店員感激 会計がスムーズになる配慮が参考になる
  7. /nl/articles/2410/04/news048.jpg 「こういうの好き」 割れたコップの破片を並べたら…… “まさかの発想”で息を飲むアート作品に 「すごいセンス良い」「前向きな考え」
  8. /nl/articles/2410/04/news040.jpg 50代女性「モンチッチみたいにしてほしい」→美容師がプロのワザを見せ…… 別人級の変身に「めっちゃお洒落」「すごい!」
  9. /nl/articles/2410/04/news025.jpg 「これが免許証の写真???」 コスプレイヤーが公開した“信じられない”免許証が話題 コスプレ姿との比較に「両方とも可愛いすぎる」
  10. /nl/articles/2410/05/news032.jpg 大型犬が18年間、ドアを開け続けた結果……そうはならんやろな驚きの末路に「どうしたらこんな風になるのよ」の声
先週の総合アクセスTOP10
  1. ネットで大絶賛「ブラウニー」にカビ発生 業務スーパーに7万箱出荷…… 運営会社が謝罪
  2. 「全く動けません」清水良太郎がフェスで救急搬送 事故動画で原因が明らかに「独りパイルドライバー」「これは本当に危ない!!」
  3. トラックがあおり運転し車線をふさいで停車…… SNSで拡散の動画、運転手の所属会社が謝罪
  4. 「ヤヴァすぎる!!」黒木啓司、超高級外車の納車を報告 新車価格は5000万円超 2023年にはフェラーリを2台購入
  5. そうはならんやろ “ドクロの絵”を芸術的に描いたら…… “まさかのオチ”に「傑作」の声【海外】
  6. 「ウソだろ?」 ハードオフに3万円で売っていた“衝撃の商品”に思わず二度見 「ヤバいことになってる」
  7. 「結局こういう弁当が一番旨い」 夫が妻に作った弁当に「最強すぎる!」「絶対美味しいビジュアル」
  8. “メンバー全員の契約違反”をライブ後に発表 異例の脱退騒動背景を公式が釈明「繋がり行為などではなく」
  9. 「言われる感覚全く分からない」 宮崎麗果、“第5子抱いた服装”に非難飛び……夫・黒木啓司は「俺が言われてるのかな?」
  10. 大沢たかお、広大プールを独り泳ぐ“バキバキ姿”が絵になり過ぎ 盛り上がる筋肉の上半身に「50代とは思えない」「彫刻みたい」
先月の総合アクセスTOP10
  1. “緑の枝付きどんぐり”をうっかり持ち帰ると、ある日…… とんでもない目にあう前に注意「危ないところだった」
  2. 「しまむら」に行った58歳父→買ってきたTシャツが“まさかのデザイン”で3万いいね! 「同じ年だから気持ちわかる」「欲しい!」
  3. 友人に「100円でもいらない」と酷評されたビーズ作家、再会して言われたのは…… 批判を糧にした作品が「もはや芸術品」と490万再生
  4. 高校3年生で出会った2人が、15年後…… 世界中が感動した姿に「泣いてしまった」「幸せを分けてくださりありがとう」【タイ】
  5. 「ま、まじか!!」 68歳島田紳助、驚きの最新姿 上地雄輔が2ショット公開 「確実に若返ってる」とネット衝撃
  6. 荒れ放題の庭を、3年間ひたすら草刈りし続けたら…… 感動のビフォーアフターに「劇的に変わってる」「素晴らしい」
  7. 食べた桃の種を土に植え、4年育てたら…… 想像を超える成長→果実を大収穫する様子に「感動しました」「素晴らしい記録」
  8. 「天才!」 人気料理研究家による“目玉焼きの作り方”が目からウロコ 今すぐ試したいライフハックに「初めて知りました!」
  9. 「エグいもん売られてた」 ホビーオフに1万1000円で売られていた“まさかの商品”に「めちゃくちゃ欲しい」
  10. 義母「お米を送りました」→思わず二度見な“手紙”に11万いいね 「憧れる」「こういう大人になりたい」と感嘆の声