ニュース
» 2018年12月06日 13時51分 公開

2018年の新語に「ばえる(映える)」「モヤる」「わかりみ」「尊い」 三省堂、辞書のプロが選ぶベスト10

「寄せる」や「VTuber」「マイクロプラスチック」などもランクイン。

[ねとらぼ]

 三省堂が12月6日、2018年を代表・象徴する新語ベスト10を発表。「ばえる(映える)」「モヤる」「わかりみ」「尊い」などが選ばれた。

三省堂2018年の新語 2018年の「新語ベスト10」はこちら

 選定は一般公募を行い、辞書を編む専門家である選考委員が一語一語厳正に審査した。応募総数は延べ2315通(異なり1296語)だった。

 1位の「ばえる(映える)」について、「SNS社会での美的感覚を象徴する新語であり、また、美しく際立ったものに対してプラス評価を与える語として、日常生活で広く使われるようになりました。加えて、日本語の歴史的観点からも興味深い特徴があり、まさに2018年の大賞にふさわしい新語です」と総評。なお、2017年には「インスタ映え」として取り上げれるも入選を逃していた。今回、「映(ば)え」が独立した動詞となり、「ばえる」という形で一般化するという新展開が評価されたと思われる。

 2位の「モヤる」は、「従来の『もやもやする』の意味から、不満、反感、怒りなども含めた、負の感情を婉曲的に表現する用法で、ここ数年急に使われるように」なったとして評価。3位の「わかりみ」は、「『つらみ』『うれしみ』などの接尾語『○○み』が形容詞につく場合にとどまらず、『わかりみが深い』『ラーメン食べたみが強い』『髪型の武田鉄矢みがすごい』などにも用法が拡大しつつあることから、『○○み』の代表選手として」選出されたと説明している。

三省堂2018年の新語 2018年らしい新語

 ほかにも4位の「尊い」をはじめ、「寄せる」や「VTuber」「マイクロプラスチック」、検索サイトのCMにより急浮上した「肉肉しい」や、災害のインパクトが強かったためか「スーパー台風」「ブラックアウト」などが選ばれた。

 なお、一般公募で最も投稿数の多かったのが「半端ないって」だったが、「半端ない」が一部の国語辞典に既に掲載されているため、惜しくも選外となったそうだ。また、新語・流行語大賞の年間大賞に選ばれた「そだねー」(関連記事)は、単純な連語のため辞書の見出しには立ちにくいという判断から選外となった。

 国語辞典のプロの手による解説(語釈)は以下の通り。

大賞は「ばえる(映える)」

三省堂2018年の新語 大賞の「ばえる(映える)」を解説(語釈)

三省堂2018年の新語 大賞の「ばえる(映える)」を解説(語釈)

  • 2位:もや・る[モヤる](自五)〔俗〕もやもやする。特に、不満や不愉快(フユカイ)、反発を、ばくぜんと感じる。「見ると―投稿(トウコウ)はブロックする」〔二〇一〇年代に広まった ことば〕(『三省堂国語辞典』飯間浩明先生)
  • 3位:わかりみ【分かりみ】〈名〉理解できること。共感できること。また、その度合い。「―が深い・―がすごい」[最近の若い世代の言い方。接尾辞「み」は、本来、「赤み」「面白み」「新鮮み」のように、一部の形容詞・形容動詞の語幹にのみつくものであったが、「つらみ」「尊み」のように、従来は「つらさ」「尊さ」と、接尾辞「さ」しか付かない形容詞語幹へも広がった。「分かりみ」は、それが、さらに動詞の連用名詞形にまで広がったもの](『三省堂現代新国語辞典』小野正弘先生)
  • 4位:とうと・い[尊い]タフトイ(形)〔俗〕〔アイドル・キャラクターなどが〕とても美しくて、いとおしい(と思わせるようすだ)。「ヒデキ―!」〔二〇一〇年代半ばからの用法〕(『三省堂国語辞典』飯間浩明先生)
  • 5位:ブイ チューバー(VTuber)〔バーチャル-ユーチューバーの略〕動画配信サイトのユーチューブで、生身の人間に代わって投稿コンテンツに出演するコンピュータ-グラフィックスのキャラクター。(『大辞林』編集部)
  • 6位:にくにく し・い【肉肉しい】(形)〔特に牛などの赤身の肉料理で〕量感に加えて質感までもが強く感じられ、見るからに、肉のうま味や食感などが好ましく感じられる様子だ。〔近年の言い方〕「ワインに合う─ 一皿を豪快に味わう/─ハンバーグ」 [派]━さ(『新明解国語辞典』編集部)
  • 7位:マイクロ プラスチック(microplastic)大きさが五ミリメートル以下の微細なプラスチック。ペットボトル・レジ袋・ストロー等のプラスチック製品が海洋に流入し、波や紫外線等によって劣化し、砕けたもの。大量に存在することが知られるようになり、深刻な環境汚染の原因として近年問題になる。(『大辞林』編集部)
  • 8位:よ・せる[寄せる](他下一)性格が近いものにする。似たものにする。「俳優が原作に寄せた演技をする」〔二〇一〇年代からの用法〕(『三省堂国語辞典』飯間浩明先生)
  • 9位:スーパーたいふう【スーパー台風・スーパー〈颱風】〔←super typhoon=米国の合同台風警報センターによる最大強度階級の台風〕 最大風速が毎秒約六五メートル〔=一三〇ノット〕以上の極めて強い台風。日本の気象庁の最大強度階級である「猛烈な(最大風速毎秒五四メートル)台風」を超える。(『新明解国語辞典』編集部)
  • 10位:ブラックアウト〈名〉[blackout]1[夜間の]大規模な停電。また、そのことで混乱や不安が広がること。「大災害時の―」2報道規制、灯火管制、記憶障害など、一時的に働きが止まること。3[演劇などで]舞台が暗転すること。(『三省堂現代新国語辞典』小野正弘先生)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2311/29/news043.jpg マックで「プレーンなバーガーください」と頼んだら……? 出てきた“予想外の一品”に驚き「知らなかった」
  2. /nl/articles/2311/29/news200.jpg 38歳の元グラドル・小阪由佳、“15年ぶり電撃復帰”に待望の声 表紙登場のグラビア姿に同行人「浜辺美波の隣だ!」
  3. /nl/articles/2208/06/news075.jpg 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  4. /nl/articles/2311/29/news146.jpg “ベスト級に美しい芸能人”、出会った上沼恵美子が大絶賛 あまりの完璧超人ぶりにほれぼれ「人間として魅力を備えてて」「頭がいい育ちがいい」
  5. /nl/articles/2311/30/news023.jpg くつろぐウサギ、そのおなかの下からピョコンと出現したのは……!? 151万再生を突破した“衝撃展開”に「何回でも見ちゃう」
  6. /nl/articles/2311/30/news047.jpg 「あなたは日本人?」突然送られてきた不審なLINE、“まさかの撃退方法”に反響 「センス良い」「返しが秀逸」
  7. /nl/articles/2311/30/news025.jpg 浜辺で目撃された“バグった鳥”の姿に震撼 摩訶不思議な動きに「滑ってるみたい」「ムーンウォーク?」
  8. /nl/articles/2311/30/news124.jpg 元大相撲力士、引退後1年で188キロ→“73キロ減”の劇的ビフォーアフター 角界の奇跡に「誰かわからなかった」「素晴らしいの一言」
  9. /nl/articles/2311/30/news142.jpg 34歳の田中れいな、モー娘。ライブで“現役感ハンパない”ショートパンツ姿 ゲストなはずが「まだまだアイドル行けるね」
  10. /nl/articles/2311/30/news168.jpg 「GLAY」HISASHI、溺愛の“激シブ国産旧車”が街中で注目の的 「文句なしのカッコ良さ」「後世に残してほしい車」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 大好物のエビを見せたらイカが豹変! 姿を変えて興奮する姿に「怖い」「ポケモンかと思った」
  2. 「3カ月で1億円」の加藤紗里、オーナー務める銀座クラブの開店をお祝い “大蛇タトゥー”&金髪での着物姿に「極妻感が否めない」
  3. 愛犬と外出中「飼いきれなくなったのがいて、それと同じ犬なんだ。タダで持ってきなよ」と言われ…… 飼育放棄された超大型犬の保護に「涙止まりません」
  4. ミキ亜生、駅で出会った“謎のおばさん”に恐怖「めっちゃ見てくる」 意外な正体にツッコミ殺到「おばさん呼びすんな」「マダム感ww」
  5. 永野芽郁、初マイバイクで憧れ続けたハーレーをゲット 「みんな見ろ私を!」とテンション全開で聖地ツーリング
  6. 道路脇のパイプ穴をのぞいたら大量の…… 思わず笑ってしまう驚きの出会いに「集合住宅ですね」の声
  7. 柴犬が先生に抱っこしてほしくて見せた“奥の手”に爆笑&もん絶! キュンキュンするアピールに「あざとすぎて笑っちゃった」
  8. 病名不明で入院の渡邊渚アナ、1カ月ぶりの“生存報告”で「私の26年はいくらになる?」 入院直後の直筆日記は荒い字で「手の力も入らない」
  9. 小泉純一郎元首相、進次郎&滝クリの第2子“孫抱っこ”でデレデレ笑顔 幸せじいじ姿に「顔が優しすぎ」「お孫さんにメロメロ」
  10. デヴィ夫人、16歳愛孫・キランさんが仏社交界デビュー 母抜かした凛々しい高身長姿に「大人っぽくなりました」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「酷すぎる」「不快」 SMAPを連想させるジャンバリ.TVのCMに賛否両論
  2. 会話できる子猫に飼い主が「飲み会行っていい?」と聞くと…… まさかの返しに大反響「ぜったい人間語分かってる」
  3. 実は2台持ち! 伊藤かずえ、シーマじゃない“もう一台の愛車”に驚きの声「知りませんでした」 1年点検時に本人「全然違う光景」
  4. 大好物のエビを見せたらイカが豹変! 姿を変えて興奮する姿に「怖い」「ポケモンかと思った」
  5. 渋谷駅「どん兵衛」専門店が閉店 店内で見つかった書き置きに「店側の本音が漏れている」とTwitter民なごむ
  6. 西城秀樹さんの20歳長男、「デビュー直前」ショットが注目の的 “めちゃくちゃカッコいい”声と姿が「お父さんの若い頃そっくり」「秀樹が喋ってるみたい」
  7. “危険なもの”が体に巻き付いた野良猫、保護を試みると……? 思わずため息が出る結末に「助けようとしてくれてありがとう」【米】
  8. 「やばい電車で見てしまった」「おなか痛い、爆笑です」 カメがまさかの乗り物で猫を追いかける姿が予想外の面白さ
  9. おつまみの貝ひもを食べてたら…… まさかのお宝発見に「良いことありそう」「すごーい!」の声
  10. 「3カ月で1億円」の加藤紗里、オーナー務める銀座クラブの開店をお祝い “大蛇タトゥー”&金髪での着物姿に「極妻感が否めない」