ヒプマイコミカライズ「解釈違い」騒動、クラスタが動揺した“5つのびっくりポイント”(2/3 ページ)

» 2018年12月26日 20時00分 公開
[俗ナナコねとらぼ]
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びっくりポイント3「キャラの名前がムズい」

 コミカライズ第1話では6人の新規キャラクターが登場するのだが、その名前がことごとく難しい。以前よりDrama Trackに内閣総理大臣補佐官および警視庁警視総監として登場しており、ライブやニコ生にも出演していたたかはし智秋演じる勘解由小路無花果(かでのこうじ・いちじく)をはじめとして、上述した東方天乙統女(とうほうてん・おとめ)・鳳仙玄鳥(ほうせん・げんちょう)・碧棺合歓(あおひつぎ・ねむ)・神奈備衢(かんなび・よつつじ)、白膠木簓(ぬるで・ささら)……読めない。読めないし、衢くんの名前は読めたとしても噛んじゃう。

 既に登場している3ディビジョンの9人もかなり難読であるものの、Buster Bros!!! VS MAD TRIGGER CREWのDrama Trackで「観音坂独歩(かんのんざかどっぽ)の名前が読めない山田二郎」のくだりがあったので、難読だらけワールドではないと思い込んでいたのであった。この世界で二郎くんはやっていけているのだろうか……。

びっくりポイント4:「この山田一郎がすごい!」

 個人的にはこれがじわじわと効いた。山田一郎は、Buster Bros!!!(イケブクロ・ディビジョン)のリーダーである。これまでのCDの展開を追う限り、弟2人に神格視されている、よき兄・よきリーダーというイメージだった。

 ところが2年前の世界では、当の弟たちにあろうことか「クズ」「恥以外の何者でもない」扱いされている。なおこのやりとりは第1話の7ページ目で発生したので、しょっぱなから衝撃がでかかった。一方このクズよばわり描写に関しては「弟2人がなにがしかの理由があって演技しているのでは?」という意見もあり、私もその説を信じたいのだがとにかく今は続きを待つしかないというもどかしい状況。はぁ〜!

 そして別の意味でびっくりさせてくれたのが、「一郎縦ピザ事件」だ。これは一郎がとあるお宅のインターフォンを押し、不在(または居留守)の状態でドアのノブに持参したピザの袋を縦にひっかけたことを指す。

 このくだりに関しては「具が寄っちゃう……」「チーズがでろんでろんになっちゃう……!」というファニーな驚きが日本中を包んだ。一説によるとピザは横に置いても案外大丈夫ということらしいが、そんな経験をしたことがある人がそうそういないため大変盛り上がってしまった。そしてみんなピザについて考えすぎて、ピザが食べたくなってしまった。

びっくりポイント5:「諸外国はなにやってんだろう」

 ここまで書いておいて今更だが、コミカライズ第1話をざっくりまとめると、ヒプノシスマイクという新たな武力を手に入れた女性たちによる国家転覆が行われたというストーリーだった。そこで気になるのが、そのころ諸外国は何をしているのかだ。

 日本は「言の葉党」という東方天乙統女が党首を務める政党によって新たな統治に入ったことが作中で説明されている。しかし他国がどうしてるのかについて第1話では伺い知ることができない。

 仮に全世界で同時多発的に国家転覆がなされ全世界のトップが女性になっていたとして、言語が異なる場合のラップバトルって、どうするんだろう? グーグル翻訳みたいなのがマイクの機能についているのかな? もしくは世界の公用語が日本語になっているのかも? ……などなど無性に気になってしまう。「第三次世界大戦後」という時代設定が判明し、また紛争地帯らしき某国で神宮寺寂雷が軍医として働いている描写があるので、外国は存在しているはずなのだが……。

 もうひとつギャップだったのは、今回登場した国内の繁華街がそこそこ平和そうだったこと。とても世界の人口が3分の2になるほどの壮絶な戦争があった後とは思えず、日本は戦勝国になったのかな? それとも第三次世界大戦から結構経っているのかしら? などいろいろと考えてしまう。そしてそんな大戦争のあとにあの平和そうな社会であれば、国家はよくやっている方なのではないかと評価したくなってしまった。

 ――この大きく分けて5ポイントが、1クラスタである私が衝撃を受けた部分だった。多くの人にとっては「いったい何がそんなにショックなの?」と疑問に思われるような話かもしれない。

 だが、確かに我々はめっちゃびっくりしたのだ。地動説をガリレオに提唱された時の学者たちぐらいびっくりした。動揺しすぎて夜中、全く空腹ではないのにチキンカレーを作り始めた人間を知っている。私だ。

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