同人誌の“適正価格”ってあるの? 同人活動は「もうけちゃダメ」なの?(1/2 ページ)
定期的に話題になるこのトピック。
ここ数日、「同人誌の値付け」についての話題がSNSを賑わせています。話のきっかけは、とある作品の二次創作をしている作家さんへ送られた匿名メッセージでした。
「同人誌で1500円は高い」「あなたの値付けはぼったくりだ」と主張し、価格を下げるか活動をやめることを遠に求めたメッセージ。騒動の顛末は別の機会にご紹介するとして、いやがらせメッセージの意図とは別に盛り上がったのが、「同人誌の適正な価格って?」という話題でした。
(二次創作の)同人誌で利益を出すのは良いこと? 悪いこと?
同人誌はそもそも、「同好の士が集まって仲間うちで交換するために作る冊子など」のこと。しかし、知っての通り、二次創作を中心とした「同人誌即売会」は一大マーケットを築いています。日本最大(世界でも最大級)の同人誌即売会「コミケ」の経済効果は180億円とも言われていますが、コミケ参加者のなかでも「同人活動と利益」については意見が分かれています。
利益を出しちゃいけない派の意見
利益を出すべきではない、と考える人が批判しているのは、主に「もうけることを目的とした二次創作」です。意見としては以下のものがあるでしょう。
- 二次創作は公式の設定を借りた日陰の存在だから
- 二次創作は好きでやるもの、もうけるために作品を利用するのはおかしい
- 脱税につながる
利益を出しても気にならない派の意見
一方、赤字設定を押し付けるのはおかしい、むしろ利益を出してほしい! という意見も。
- サークルさんに活動を続けて欲しいから
- そもそも小規模なサークルは、最初から印刷代も回収できない価格設定になっている
- 「赤字にしろ!」は「無料で配れ!」と同じ意味。それを作り手に求めるのはおかしい
- そもそも値段なんか見てない
二次創作活動による利益は誰のもの?
同人誌とお金の話題がこじれやすいのはなぜかというと……「二次創作である」という事情が絡むためです。
二次創作は、厳密には「商業コンテンツの無断利用」にあたります。通常、既存のコンテンツを利用した活動は、営利目的か否か関わらず権利者の許可を得てライセンス費用を払い、ブランド管理を受けて初めて可能になります。
ただし、権利者は商業的にメリットのほうが大きいと判断すれば、無許可の二次創作を「無視する」という対応を取ることもできます。メリットとは、例えば「二次創作経由で一次コンテンツ(つまり公式作品)のファン増加が期待できる」などの場合になるでしょう。逆に、デメリットの例としては「一次コンテンツのイメージが毀損されるような表現」などが挙げられます。
このように、二次創作のメリットとデメリットを権利者がどのように判断するかによって、二次創作への対応は異なります。公式に発表されているガイドラインすら、実情に合っているとは限りません。
同人活動でもうけてはいけない人
また、モラルやマナーとは別に、「同人活動でもうけてはいけない人」がいます。二次創作かどうかとは無関係に、以下の人は自由な営利活動が認められていません。
- 公務員(地方公務員法38条「営利企業等の従事制限」・国家公務員法104条による「私企業からの隔離」)
- 就労ビザを持っていない訪日外国人
ただし、当然ながら「趣味(消費行動)としての同人活動」そのものは禁じられていません。
ちなみに民間企業の場合は、就業規約に「副業禁止」と明記されていても、(きちんと確定申告さえすれば)同人活動で利益が出ること自体に違法性はありません。
では、「利益」とは?
お金、という面で厳密に言えば、黒字とは売上が経費を上回った状態のこと。利益が出ているのに税務署に申告しないのは「脱税」として完全にアウトですが……法的には、印刷費用、イベント出展費用、交通費、什器(じゅうき)代など、出展のための支出は、全て経費にあてられるのです(所得税法第38条)。
およそ6時間のイベント期間中に、上記の経費を超える売上ができる人なんて、そんなにいるでしょうか?
利益を出しているのは誰?
それでも、「イベントで得している人」は確実に存在します。イベント参加者の全てが完全に赤字で動いているなら、税金の投入でもないかぎり、コミケはあそこまで大きくなりません。税金の投入がないのに大きなイベントがあるなら、必ず「誰かに利益がある」のです。
じゃあ誰が? と言えば、以下の4パターンが主なものになります。
- 運営会社
そもそも、同人誌文化をサポートしているのはイベント運営会社です。コミケット、赤ブーブー通信社、ユウメディアなど、「出展費用を募る主催企業」は、二次創作ありきの同人誌ビジネスに完全にコミットしています。金額で言えば「最も利益を得ている人」になるでしょう。
- 参加企業
イベントの出展者や一般参加者に向けて、一次コンテンツの権利者である企業もブース出展をします。企業にとって、イベントは消費意識の高い優良顧客が多く集まる広報の場でもあるのです。
- 印刷会社
同人誌は、多品種少部数の世界。同人誌の印刷をメイン事業とする印刷会社さんなしでは成り立ちません。配送業者と組み、イベントに合わせた搬入サポートなどのロジ管理もバッチリ(いつもありがとうございます)。
- 大手サークル、プロ
印刷物は、部数が多いほど1冊あたりの単価が安くなります。そのため、(いわゆる“壁”にいる)超大手の人気サークルは黒字になりやすいでしょう。そして、安定して目立った黒字を出すほど活躍する売れっ子作家は、まず間違いなくプロデビューをしていきます。
また、商業誌で活躍するプロの作家も同人誌を出しています(だいたい壁にいる)。「書店には流通しないプロの同人誌を、作者から直接買う」という行為はそれ自体が一種のレジャー。プロ作家は、もちろん収支を管理して確定申告しています(よね?)。
ただ、上記に関しては、イベントでの利益が比較的大きいはずなのに、「同人に関する活動なら赤字であるべき」という議論の対象になることはほとんどありません。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
「日本人だけが感じる絶望」 職場に置かれたドーナツ → “抹茶味”かと思いきや…… “まさかの事実”に反響「怖くて泣いちゃった」「笑いました」
「これはうれしい」 引っ越しのあいさつでもらった手土産、開封したら…… “センス抜群の中身”に「参考にしたい」
「多分日本で1位、2位を争う」 3児のママが書いた“通園経路図”がすごい! 「えーめちゃ最高ですね」「中高生だったら溜まり場」
40歳女性、“ネットで買って失敗した服”→似合わせアイデアを募集したら…… 驚きの結果が720万再生 「すごい!」
初めて夫の実家に挨拶した妻、初々しかった表情が9年後…… “そうはならんやろ”な変わりっぷりが1150万再生
「やばい髪形にされた」とショートが気に入らなかった女性→バッサリ切ったら…… 衝撃のビフォアフに「可愛い過ぎる」「半端ねぇな」と反響
ニットで口元が隠れた赤ちゃん、そっと脱がせてみると…… “想像を超える”表情が2300万再生「心に刺さった」「今まで見た中で1番!」【海外赤ちゃん記事3選】
「この値段は信じられない」 ワークマンの“2500円防水バッグ”に高評価殺到 「即買い」「使い勝手最高」
これが駅前だって!? 世界最大級のデカすぎる重機が並ぶ景色が920万表示 「かっけぇぇぇ!」「どうやってここまで」
段ボールに切れ込みを4つ→“信じられない変形”をするライフハックに80万再生の反響 「今世紀最高の技だ」
- 「うそでしょ!?」 東京ディズニーランド、“老舗”レストランの閉店を発表 「とうとう来てしまったか」「いやだああああ」と悲しみの声
- Koki,、豪邸すぎる“木村家の一室”がウソみたいな広さ! 共演者も間違えてしまうほどの空間にスタジオビックリ「コレ自宅!?」「ちょっと見せて」
- 息子の小学校卒業で腕を組んだ34歳母→中学校で反抗期を迎えて…… 6年後の姿に反響 「本当に素敵!」「お母さん、変わってない!?」
- プロが本気で“アンパンマンの塗り絵”をしたら…… 衝撃の仕上がりが550万再生「凄すぎて笑うしかないw」「チーズが、、、」 話題になった作者に話を聞いた
- ディズニーランドがオープンした1983年当時、カップルだった2人→37年後…… 目頭が熱くなる現在の姿に感動
- ニットで口元が隠れた赤ちゃん、そっと脱がせてみると…… “想像を超える”表情が2300万再生「心に刺さった」「今まで見た中で1番!」【海外赤ちゃん記事3選】
- 水族館のイカに“指でハート”をしてみたら… “まさかのお返し”が190万表示「こ、こんなことあるのか」
- 「ひどすぎ」 東京ディズニーランドで“約100人のドジャースファン”が一斉に“迷惑行為” 「やめてほしい」と物議
- 19万8000円で購入した超高級魚を、4年間育てたら…… ド肝を抜く“大変化”に「どんどん色が」「すごい」
- 初めて夫の実家に挨拶した妻、初々しかった表情が9年後…… “そうはならんやろ”な変わりっぷりが1150万再生
- 最初に軽く結ぶだけで…… 2000万再生された“マフラーの巻き方”に反響「これは使える」「素晴らしいアイデア」【海外】
- コメダ珈琲店で朝、ミックスサンドとコーヒーを頼んだら…… “とんでもない事態”に爆笑「恐るべし」「コントみたい」
- パパに抱っこされる娘、13年後の成人式に同じ場所とポーズで再現したら…… 「お父さん若返った?笑」「時止まってる」2人の姿に驚き
- 和菓子屋で、バイトの子に難題“はさみ菊”を切らせてみたら……「将来有望」と大反響 その後どうなった?現在を聞いた
- 古いバスタオルをザクザク切って縫い付けると…… 目からウロコの再利用に「すてきなアイデア」【海外】
- 「14歳でレコ大受賞」 人気アイドルがセクシー女優に転身した理由明かす 家族、メンバー、ファンの“意外な反応”
- 希少性ガンで闘病中だったアイドル、死去 「言葉も発せないほどの痛み」母親が闘病生活を明かす
- “きれいな少年”が大人になったら→「なんでそうなったw」姿に驚がく 「イケメンの無駄遣い」「どっちも好きです!笑」
- ドブで捕獲したザリガニを“清らかな天然水”で2週間育てたら…… 「こりゃすごい」興味深い結末が195万再生「初めて見た」
- 芸能界引退した「ショムニ」主演の江角マキコ、58歳の近影にネット衝撃「エグすぎた」 突然顔出しした娘とのやりとりも話題に