「コンビニの成人向け雑誌をフィルムで包装」、堺市×ファミマの取り組みの今は
コンビニの成人誌販売中止が決まった今、あの取り組みがどうなったのか聞いてみた。
大手コンビニ各社が2019年1月に、成人向け雑誌の販売中止を発表しました。女性や子どもが利用しやすい店舗作り、万博・オリンピックでの訪日外国人への配慮を理由として挙げています。2018年1月にはその先駆けとしてミニストップが取り扱いを中止していました。
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さらにその前の2016年、大阪府堺市ではファミリーマートと協力して、店頭の成人誌を緑色のフィルムで包装し、性的な表現を見たくない人や子どもから見えないようにする取り組みを行っていました(関連記事)。その取り組みは続いているのか、どのように評価されているのか、堺市とファミリーマートから話を聞いてみました。
成人誌のフィルムがけはどのように始まったか
堺市は2013年から女性や子どもにとって安全安心なまちを目指す「堺セーフシティ・プログラム」に取り組んでおり、その一環として2014年に市内の女性や女児を取り巻く環境について調査と分析を行いました。その結果、誰でも日常的に利用するコンビニで、成人向け雑誌の性的表現が子どもの目の高さからでも簡単に見える形で陳列されている状況が問題視されました。それを解決するべく、複数のコンビニに協力を呼びかけたところ、最初にファミリーマートから積極的な賛同を得られたとしています。
ちょうどその頃、ファミリーマートも女性や子どもを含むさまざまな人が、より便利に快適にコンビニを利用できるための方法として、成人向け雑誌の陳列や販売の仕方について議論していたタイミングでした。こうして、コンビニでの成人誌の取り扱い方について、堺市とファミリーマートがタッグを組んで取り組むことになったのです。
雑誌の表紙の性的な写真や絵を、目に触れないように状態にする。そのために使用されたのが緑色のフィルム「雑誌色付き帯」です。堺市が提案したデザインで、ファミリーマートとともに、雑誌を傷めないか、タイトルやバーコードを隠さないかなどを確認しながら決定。店頭の雑誌に雑誌色付き帯をかける取り組みは2016年3月に11店舗でスタートしました。
現在も続いており、支持もある
雑誌色付き帯に取り組む店舗は一時期12店舗に増加。閉店などもあり、現在は10店舗で継続中です。
この取り組みについて2017年に堺市が行った調査によると、インターネット調査では39.8%、店頭での聞き取り調査では65.3%の人が肯定的にとらえています。また、ファミリーマートにも取り組みの開始当初、肯定的な意見が複数届いていたとのこと。
コンビニと成人向け雑誌の平和的な共存が図られるなか、今年ファミリーマートを含むコンビニが成人向け雑誌の販売中止を発表しました。もちろん雑誌色付き帯も撤去となります。それについて、堺市は「取り組みについて賛否両論の声がありましたが、子どもや女性に優しいまちづくりを進めるという観点で、先駆的に取り組み続けてきたことが、今回の各社の判断に影響したのではないかと思います」と肯定的に評価しています。
雑誌色付き帯が支持を受けて今も続いていることを考えると、少しもったいない気もしますが、今後はより「見たくない人、見せたくない人の目に触れない」「買いたい人は書店やネット通販で買う」といった方向での販売が進められていくのでしょう。
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千葉市の働きかけをきっかけに判断に至ったと説明。
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