プロ直伝「サーキット流し撮りがうまくなる」お勧めレース5選:レースフォトグラファー奥川浩彦の「サーキットへ行こう」(5)(2/2 ページ)
「サーキット流し撮りがうまくなるお勧めレース」3〜5
【3】鈴鹿8時間耐久ロードレース(7月25日〜28日、決勝7月28日)
レースに興味がない人でも「ハチタイ」という言葉は聞いたことがあると思います。鈴鹿サーキットで毎年行われているバイクの耐久レース「鈴鹿8時間耐久ロードレース」です。2019年は7月25日〜28日に鈴鹿サーキットで開催されます。
8耐はとにかく暑い。やたら暑いです。体調には十分過ぎるほどに気を付けましょう。過去20回以上撮影に挑んだ筆者の「8時間を乗り切るコツ」は、スタートから1時間ほど撮ったら、炎天下を避けて1〜2時間は日陰に避難して水分食料補給すること。フォトグラファーとしても耐久レースなのです。
【4】富士6時間耐久レース(10月4日〜6日、決勝10月6日)
ル・マン24時間レースを頂点とするWEC(世界耐久選手権)の日本開催戦が「富士6時間耐久レース」です。2019年は富士スピードウェイで10月4日〜6日に行われます。
富士6時間耐久レースは「プロトタイプカー」と呼ばれる純粋レーシングカーとGTマシンが混在し、そして世界戦なので年に1度しか日本に来ないマシンがあることも含めて、6時間たっぷり撮れるのが魅力です。
【5】SUPER GT 第5戦 富士GT 500mileレース(8月3日〜4日、決勝8月4日)
「SUPER GT 第5戦 富士GT 500mileレース」は人気のSUPER GTの中でもシーズン最長となる500マイル=約800キロメートルを走るレースです。2019年は富士スピードウェイで8月3日〜4日に開催されます。
決勝レースは約4時間半。800キロというと、東京から広島あたりまで行けてしまう距離です。何よりSUPER GTはマシンの見栄えが良く、参加台数も多く、レースも接戦になるので、撮るのも観るのも面白いレースです。SUPER GTマシンをたっぷり撮るならばこのレースがお勧めです。
「観客席」から撮ってみた
初めてサーキットに行く人は、観客席から撮れるのか不安に思うかもしれません。大丈夫です。
筆者は報道エリアで撮影することが増えましたが、アマチュア時代の20数年間は観客席で撮っていました。今でも観客席で撮ります。アマチュアフォトグラファーの多くも観客席からガンガン撮影しています。
どのサーキットも観客席から楽しく撮れますよ。ここ数年で観客席から撮った写真をサーキット別に紹介します。
今回は流し撮りの上達にお勧めの「長いレース」を紹介しました。撮って撮って撮りまくって楽しめば、たぶん、きっと、必ず流し撮りは上手くなります。この他に、サーキット撮影の疑問や質問があれば記事へコメントをいただければ、記事の題材の参考にさせていただきます。では週末はサーキットに行って、思う存分かっこいい写真を撮りましょう。
奥川浩彦
メルコ(現:BUFFALO)の広報担当、イーレッツで「線上のメリークリスマス」などを世に送り出し2006年末に広報コンサルティングを行うiPRを起業。海外ベンダーからスタートアップのローンチまで、さまざまな企業の広報を支援。副業はフォトグラファー兼ライター。
レース初観戦は1981年。F1日本グランプリは1987年から皆勤賞(継続中)。インプレス・Car WatchでF1撮影記「撮ってみましたF1日本グランプリ」などを連載。レースシーズンは本業の傍らフォトグラファーとして、F1、MotoGP、SUPER GT、スーパーフォーミュラなど各地のサーキットを転戦し、レース写真とともにレースの楽しさを伝えている。
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