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» 2019年10月09日 19時00分 公開

「まちカドまぞく」アニメ人気で重版決定 そして本当に面白くなるのはアニメの範囲の先からという希望に満ちあふれた話 (2/3)

[コンタケ,ねとらぼ]

オセロだったらシャミ子は魔法少女になっている

 3巻からは、シャミ子を取り巻く環境は大きく変化していきます。桃の友人であり魔法少女であるミカンがシャミ子の住む「ばんだ荘」の右隣部屋に引っ越してきたかと思えば、シャミ子とミカンが仲睦まじくしている様子を見て黒い感情を覚えた桃は左隣部屋で生活することに。やだ、この子友人同士が仲良くしていることに嫉妬してる……。

 こうして家の両隣人が、倒すべき相手である魔法少女となってしまったシャミ子。この後も、アニメ最終話にちらっとだけ写った2人の魔族など、新しい住民が次々に移り住んできます。

 廃墟のようにボロいのは相変わらずながらも、だんだんと仲間が増えにぎやかになっていく「ばんだ荘」。「軍は率いない」と言っていたシャミ子ですが、その勢力は着々と広がりつつあります。

 さらに、超絶虚弱でなんの力もなかったシャミ子自身も、「危機管理フォーム」を使いこなすようになったり、“あるもの”を手に入れたりと、少しずつですが力を身に着け始めます。この辺は単行本を手に取って確認してみていただきたいところ。

ミカンママ(公式)

 4巻では、アニメでほぼ周囲に呪い(動揺すると関わった人にささやかな困難が降り注ぐ)を振りまくだけで終わってしまったミカンにスポットライトが当たります。とある事故から呪いが強めに発動してしまい、周囲の人たちを危険にさらしてしまうミカン。

 ショックを受けしばらく1人なろうとしますが、シャミ子と桃は放っておけないとミカンのもとに駆け付けます。そしてついに、呪いを根本から消し去るべく、シャミ子の力でミカンの夢の中へダイブを決行。

 夢の中で呪いの原因と出会う2人。さまざまな技と交渉を駆使してついに呪いの解除に成功し、その結果ミカンはママになりました。いや本当に。うそじゃありません。

 他にも、ミカンがアニメOPで使っていたボーガンを使用するシーンなど、3巻以降からはアニメの範囲では見られなかった活躍が多数見られます。

「シャミ子? 今日のご飯何?」

 そして最も注目するべきは、桃の変化と2人の関係。あまり感情を見せなかった桃ですが、アニメでは見られなかった満開の笑顔を見せるシーンも。表情も話が進むに連れ、だんだん柔らかくなっていきます。

 柔らかくなりすぎて、ついには「シャミ子? 今日のご飯何?」と頭からお花を飛ばしながら問いかけるシーンまで。あまりの変化に、このせりふでニコニコ大百科の項目が作られてしまったほど。柔らかいを通り越してますねこれは……。

 また、闇堕ちした姿も登場。ピンクのフリフリ魔法少女から黒系に切り替わった、「ダークネスピーチ」なる新たな桃が見られます。

少しずつ明かされる謎

 何より、3巻以降は展開がところどころガチな感じになったりします。体が弱かったという幼少期シャミ子の深刻な様子、千代田桜の現在、本格的な危機……。

 笑いの中に差し込まれるグッとくるシーンと垣間見えてくる世界の数々は、独特ながらも引き込まれるものがあります。面白いところに入る前でこんなにも盛り上がったからには、ぜひとも第2期が見たいところですね。


まちカドまぞく 小倉しおん(画像右)も3巻以降どんどんすごいことになっていく

 がんばれシャミ子! 皆に知られて有名なまぞくになるんだ。

(C)伊藤いづも・芳文社/まちカドまぞく製作委員会

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