【追記あり】「使えなかった有給」を灯籠にして供養するイベント「有給浄化」開催へ 日本人の有給取得率向上を祈願して

特設サイトで「有給を使えずに後悔したエピソード」を募集中です。※追記あり

» 2019年10月31日 17時30分 公開
[宮原れいねとらぼ]

 働く人の“使えなかった年次有給休暇(以下、有給)“を灯籠にして供養するイベント「有給浄化」を、株式会社人間が11月22日と23日(勤労感謝の日)に東京・大手町にて開催します。イベントを通じて日本人の有給取得率向上を祈願し、同制度への意識向上・関心喚起を目指します(関連記事)。



 有休を魂にたとえ、実際に僧侶の方に読経や有給浄化オリジナルの回向により供養してもらう同イベント。当日は、募集した「有給の消化ができなくて悔やまれた体験」に「戒名」をつけて名前等とともに印字した灯籠が約300個並ぶほか、中央の「有給大灯籠」に集められたエピソードが順番に投影されます。以下は事前アンケートで集まった体験エピソード例。

  • 戒名:我が子の誕生日会が7ヶ月遅れた
    子供の保育園の誕生日会を5月を12月まで延期し、子供が泣いていた。(30代 女性)
  • 戒名:ファイナルアンサー 友達より会社
    会社と友達どっちが大事なんだ!!!!!って怒鳴られ、「すみません。選べません」と言ったら某有名クイズ番組みたいな沈黙が続いたあとに「会社だ。」と言われ友達失いました。(20代 男性)

有給浄化 有給 灯籠 供養 イベント 大手町 供養のイメージ

 会場では灯籠を見て回り、「この人に有給を取ってほしい」と思う灯籠に「セイヨウヒルガオ(花言葉:休息・夜・失われた希望)」のシールを貼っていく投票コンテンツがあり、得票の多かった人には「金の有給届」が贈呈されます。


有給浄化 有給 灯籠 供養 イベント 大手町 有給投票 ※イメージ

 それ以外にも、簡易的な有給灯籠を作成・飾れるコーナーや、撮影してSNSに投稿できる大きめの有給灯籠を用意。また事前アンケートで集めた「有給を使えて良かったエピソード」を元に、5日分の有給の使い方を提案してくれる“やすみくじ”など、参加型コンテンツでも意識の向上を目指します。


有給浄化 有給 灯籠 供養 イベント 大手町 取れる(撮れる)有給灯篭 ※イメージ

有給浄化 有給 灯籠 供養 イベント 大手町 やすみくじ ※イメージ

 特設サイトでは11月15日まで、灯籠に印字する「有給を使えずに後悔したエピソード」を募集中。なお、特別顧問として転職情報サイトdoda編集長・大浦征也氏が参加。また有給供養を行うのは、壮絶なサラリーマン生活を経験しているブラック企業出身の僧侶・佐山拓郎上人(西念寺)により行われます。

【追記(11月23日12時35分)】

 雨天により灯籠の設置が困難になったため、イベントを中止するとの発表がありました。主催側は「イベントは中止となりましたが、引き続き日本人の働き方に問いかけるイベントを企画していきますのでよろしくお願いいたします」としています。

「有給浄化」

開催概要(追記:雨天のため全ての時間帯で開催中止となりました)

開催日時:11月22日、23日 18時〜21時

入場料:無料

タイムテーブル:

18時 開場 戒名の投影スタート

18時30分〜21時 有給供養の儀式

21時10分 閉場

開催場所:

東京サンケイビル メトロスクエア フラット

〒100-0004 東京都千代田区大手町1-7-2

協賛:パーソルキャリア株式会社 / 転職とキャリアアップ

有給供養を行う僧侶


有給浄化 有給 灯籠 供養 イベント 大手町

浄土宗西念寺

佐山 拓郎 上人

<プロフィール>

浄土宗僧侶。

1975年、東京根岸の浄土宗寺院・西念寺に生まれる。月に200時間残業、週休1日、結婚休暇も多忙で辞退、という壮絶なサラリーマン生活を10年間経て、僧侶に。

<コメント>

使えなかった有休は、生み出した本人の後悔により、成仏できず、苦しみの世界をさまよっているかもしれません。しかし、忘れてはいけないのは、あの時に有休を使わず(使えず)、働き続けたことで生まれた、現在の自分もいることです。

「現在の自分を作ってくれた一部でもある、失くしてしまった有休」を、心からの感謝を込めて供養することで仏の世界へ送り出し、その後悔を清める。そうすれば、今後また生まれてくる有休を、有意義に活かすことができるかもしれません。

「働き方」に関する特別顧問


有給浄化 有給 灯籠 供養 イベント 大手町

パーソルキャリア株式会社 doda編集長

大浦 征也 氏

<プロフィール>

2002年インテリジェンス(現:パーソルキャリア)入社。人材紹介に従事し、キャリアアドバイザーの総責任者、法人営業を含めた地域拠点の総責任者を経て、2017年より現職。営業本部長、事業部長を歴任し、執行役員に就任。

<コメント>

日本の企業は業務が属人化しやすく、他の社員で代替しにくい状況になっているケースが多く「有給を取ると迷惑がかかる」という悪い文化が根付いてしまっています。

しかし「有給」は、個人が心身の健康を保つためにも、非日常的な刺激を受けて普段の業務に活かすためにも必要な権利です。また、企業にとっても有給が取りやすい体制、例えばワークシェアリングを推進することは組織力の強化にもつながります。

今回のイベントが有給の価値を見直すキッカケになることで、「個人が堂々と休めるムード」や「企業が有給を推奨できるムード」を作り出す一助になることを期待しています。


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2501/13/news021.jpg 母「昔は何十人もの男性の誘いを断った」→娘は疑っていたが…… 当時の“モテ必至の姿”が1170万再生「なんてこった!」【海外】
  2. /nl/articles/2501/14/news135.jpg ディズニーランド、新イベント前に「強制退園」対応が話題 「これくらい厳しい方がいい」などさまざまな意見
  3. /nl/articles/2501/14/news090.jpg “今日好き出演”辻希美の長女・希空、6人の男子の中で“気になる人”明かす「かっこいい」 しかし相手は……
  4. /nl/articles/2501/13/news013.jpg 夫婦でプラダンの二重窓をDIYしたら…… 予想以上の断熱効果に驚き「す、す、すっごい! 一番分かり易くて、可愛いくて、何より簡単そう」
  5. /nl/articles/2501/13/news039.jpg 長編みの輪っかを作り、ひたすらまっすぐ編み続けたら…… 完成した“冬のおしゃれアイテム”に「すごーい!」「作ってみます」
  6. /nl/articles/2501/14/news029.jpg 「すごっ!!」 手縫いの最中で糸が足りなくなったら…… “もっと早く知りたかった”裁縫ハックが100万再生「これはありがたい」
  7. /nl/articles/2501/14/news115.jpg 「ハライチ」岩井勇気の18年下の妻、成人式に出席 「今日嫁の成人式で」と報告 前撮りで晴れ着姿も
  8. /nl/articles/2501/14/news072.jpg 囲碁教室の看板が「不覚にも爆笑」「こんなんずるいやろ…」と420万表示 「囲碁、始めてみませんか?」からの……
  9. /nl/articles/2501/14/news116.jpg 「お菓子作りはピカイチだけど」 辻希美の17歳長女・希空、“全くできないこと”が明らかに……危うい腕前に母「マジで怖い」「シャシャとできる日は来る」
  10. /nl/articles/2501/13/news023.jpg 「こんなのいるんだ〜」 沖縄の山奥にある“人工池”で釣りをしたら…… “まさかの結果”にびっくり仰天「ロマンしかない」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 母「昔は何十人もの男性の誘いを断った」→娘は疑っていたが…… 当時の“モテ必至の姿”が1170万再生「なんてこった!」【海外】
  2. 「大根は全部冷凍してください」 “多くの人が知らない”画期的な保存方法に「これから躊躇なく買えます」「これで腐らせずに済む」
  3. 浜崎あゆみ、息子2人チラリの朝食風景を公開 食卓に並ぶ“国民的キャラクター”のメニューが意外
  4. 「こんなおばあちゃん憧れ」 80代女性が1週間分の晩ご飯を作り置き “まねしたくなるレシピ”に感嘆「同じものを繰り返していたので助かる」
  5. 中2長女“書店で好きなだけ本を買う権”を行使した結果…… “驚愕のレシート”が1300万表示「大物になるぞ!!」「これやってみよう」
  6. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”の家族に反響 ジュノンボーイの幼少期が香取慎吾似?【コンテスト特集2024】
  7. 大好きなお母さんが他界し、実家でひとり暮らしする猫 その日常に「涙が溢れてくる……」「温かい気持ちになりました」
  8. 「やばすぎ」 ブックオフに10万円で売られていた“衝撃の商品”に仰天 「これもう文化財」「お宝すぎる」 投稿者に発見時の気持ちを聞いた
  9. 「こんなおばあちゃんになりたい」 1人暮らしの93歳が作る“かんたん夕食”がすごい! 「憧れます」「見習わないといけませんね」
  10. 【今日の難読漢字】「碑」←何と読む?
先月の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  3. 東京美容外科、“不適切投稿”した院長の「解任」を発表 「組織体制の強化に努めてまいる所存」
  4. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  5. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  6. イモトアヤコ、購入した“圧倒的人気車”が思わぬ勘違いを招く スーパーで「後ろから警備員さんが」
  7. 「何があった」 絵師が“大学4年間の成長過程”公開→たどり着いた“まさかの境地”に「ぶっ飛ばしてて草」
  8. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  9. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  10. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」