ナスカの地上絵、山形大学の調査で新たに143点発見 1つはIBMのAI技術が貢献
目視で分からないような地上絵を、現地調査とAIによる分析で発見。
» 2019年11月15日 18時50分 公開
[沓澤真二,ねとらぼ]
山形大学が、ペルーのナスカ台地と周辺部で、新たな地上絵143点を発見したと発表しました。うち1点は、日本IBMの協力によるAI技術で発見されたとのことです。
坂井正人教授(文化人類学・アンデス考古学)らの研究グループは、ナスカ台地全域に関する高解像度の画像分析と現地調査により、主にナスカ台地西部に分布する複数の小道に沿って、具象的な地上絵が集中的に描かれたという仮説を得たとのこと。これに基づいた現地調査の結果、人や動物などを表現した142点の地上絵が実際に見つかったといいます。
その一方で、仮説を立てた場所以外に地上絵が分布する可能性も検証。しかし、高解像度の三次元画像というビッグデータをもとに、目視で地上絵を探すのは時間がかかりすぎて非現実的だったため、IBMのディープ・ラーニング・プラットフォーム「IBM Watson Machine Learning Community Edition」でAIモデルを開発したそうです。
そして同学が持つデータの一部を分析したところ、いくつかの候補が提示。有望なものについて2019年に現地調査を行った結果、新たに小型の地上絵が1点見つかったとのことです。
こうした実証実験の成果をふまえ、山形大学はIBMワトソン研究所と共同研究を実施するために学術協定を締結。今後は過去10年に及ぶ現地調査のデータをAIで分析し、現地調査とあわせて、地上絵の分布図作成を進めていくとのことです。
advertisement
関連記事
- 待ってた! ナスカの地上絵モチーフの電子回路マスキングテープがバージョンアップして再登場
今回もめちゃくちゃカッコいい! - 山形大学がナスカで新たな地上絵「舌を伸ばした動物」を発見 空想上の生物か
紀元前400〜紀元前200年ごろの作品と推測しています。 - これ絶対楽しいやつだ! ナスカの地上絵型の蚊取り線香、お香製作キットとして登場
形状が複雑すぎて量産が困難なことから、製作キットとして商品化。 - 環境保護団体グリーンピースが“ナスカの地上絵”そばの平原に抗議文 批判受け謝罪
過度な抗議活動への謝罪をペルー政府に行う予定。 - 風景写真へ空や窓や家具を自由に追加 AIによる画像編集ツールをMITとIBMが公開
逆に、写真上のイスなどを消すこともできます。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
昨日の総合アクセスTOP10
-
「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの行動”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」【大谷翔平激動の2024年 「家族愛」にも集まった注目】
-
60代女性「15年通った美容師に文句を言われ……」 悩める依頼者をプロが大変身させた結末に驚きと称賛「めっちゃ若返って見える!」
-
「庶民的すぎる」「明日買おう」 大谷翔平の妻・真美子さんが客席で食べていた? 「のど飴」が話題に
-
皇后さま、「菊のティアラ」に注目集まる 天皇陛下のネクタイと合わせたコーデも……【宮内庁インスタ振り返り】
-
真っ黒な“極太毛糸”をダイナミックに編み続けたら…… 予想外の完成品に驚きの声【スコットランド】
-
71歳母「若いころは沢山の男性の誘いを断った」 信じられない娘だったけど…… 当時の姿に仰天「マジで美しい」【フィリピン】
-
新1000円札を300枚両替→よく見たら…… 激レアな“不良品”に驚がく 「初めて見た」「こんなのあるんだ」
-
家の壁に“ポケモン”を描きはじめて、半年後…… ついに完成した“愛あふれる作品”に「最高」と反響
-
ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
-
「ほぼ全員、父親が大物芸能人」 奇跡的な“若手俳優の集合写真”が「すごいメンツ」と再び話題 「今や全員主役級」
先週の総合アクセスTOP10
- ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
- ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
- フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
- 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
- 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
- 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
- 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
- ある日、猫一家が「あの〜」とわが家にやって来て…… 人生が大きく変わる衝撃の出会い→心あたたまる急展開に「声出た笑」「こりゃたまんない」
- 友人のため、職人が本気を出すと…… 廃材で作ったとは思えない“見事な完成品”に「本当に美しい」「言葉が出ません」【英】
- セレーナ・ゴメス、婚約発表 左手薬指に大きなダイヤの指輪 恋人との2ショットで「2人ともおめでとう!」「泣いている」
先月の総合アクセスTOP10
- 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
- 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
- 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
- アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
- 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
- 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
- ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
- 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」