リアルな風景画だな……えっこれ球体なの!? 日常を地球儀のように回せる立体アートが不思議
Photoshopの球面フィルターとかじゃないんです。球体に直接描いてあるんです……すごっ!
日常を魚眼レンズでのぞき込んだような、リアルなアートがすてきです。一見すると、単に丸い絵のようにも見えますが、実はこれ、球体に絵を描き込んだもの。回転する様子を見ると、風景が全天球イメージのようにぐるぐる動いて不思議な気分になります。
画家の鮫島大輔(@samejimadaisuke)さんが、InstagramやTwitterで披露している作品。下絵をPCで変形させるといった加工は一切しておらず、球体に直接描いているというのだから驚きです。
立体に見えたり平面に戻ったり、奇妙な感覚をもたらす作品には、世界中から賞賛の声が多数。この立体アートはどのようにして生まれたのか、鮫島さんに話を聞きました。
日常的な郊外の風景を“そのままの姿”で描くために
――作品が生まれたきっかけは何でしょう。
鮫島:初めてこのシリーズを手掛けたのは2000年ごろです。毎日の生活の中で見過ごしてしまうような、どこにでもある日常的な郊外の風景をそのままの姿で描くために、何か1つ見てもらうための仕掛けが必要だと考えていました。
その1つのアイデアとして、自分がいる場所の風景をトリミングすることなく全て描くことはできないかと考え、小さな小屋を作り内側を全て風景画で埋める作品を作ってみました。ですが、小屋では臨場感を得ることができず、全部を風景画で埋めるのもものすごく大変な作業でした。
それに変わるものを考えていたときに、100円ショップに売っていた小さな地球儀を見て、内側でなく、逆に球体に描けば全ての空間を描けるのではないかと思いつきました。球体であれば回しながら鑑賞することで、鑑賞者が能動的に作品の中の世界をのぞき込むことができます。
――1点の制作にはどれほどかかりますか。
鮫島:不自然が無いように球面に描くのはとても大変な作業です。手で回している動画の作品(編注:最初に紹介した動画)で、1つ1カ月程度はかかります。
――制作にあたってこだわっている点は?
鮫島:誰もがどこかで見たことがあるような、日本の郊外の風景を選んで描いています。特定のランドマークを描かないことで、匿名の場所でありながらどこかで見たことがあるような既視感を持って作品を鑑賞してもらいたいからです。そういう場所こそが描きたい場所ですし、鑑賞者が作品世界に入り込みやすくなると考えています。
テクニック的なことで言えば、フリーハンドで球体に描いているので、可能な限り不自然な歪みが起きないように描いています。球面上に描いた風景ですが、回転させたときに平面に描いた風景が連続しているように見せたいと思っています。
画像提供:鮫島大輔(@samejimadaisuke)さん
関連記事
- 河童の天皇が来たら作って! 芸術的な“きゅうりの飾り切り”13種盛りの動画が人気
河童の天皇「この料理人に勲章を」 - なにこれすごい 「金魚すくい」をあしらった刺繍が今にも泳ぎだしそうなクオリティ
透き通った尾びれの質感はまさに芸術品。 - 「こういうのが撮れるARアプリ作りました」→ 想像以上に楽しそうで話題に 「これは流行る」「めっちゃ楽しそう」
絶対楽しいやつだ……! - 東京芸術大学の学園祭がぶっ飛びまくり! 「牛頭馬頭みこし」に「スチームパンクみこし」で度肝抜く
これが全て発泡スチロールだと……。 - スカイツリー×花火×風による不思議な一枚 強い風吹く隅田川花火大会で撮影された写真が芸術的
吹かれても花火は奇麗だった。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
-
「何があった」 絵師が“大学4年間の成長過程”公開→たどり着いた“まさかの境地”に「ぶっ飛ばしてて草」
-
「ほ、本人……?」 日本に“寒い国”から飛行機到着→降りてきた“超人気者”に「そんなことあるw?」「衝撃の移動手段」の声
-
才賀紀左衛門、娘とのディズニーシー訪問に“見知らぬ女性の影” 同伴シーンに「家族を大切にしてくれない人とは仲良くできない」
-
【今日の難読漢字】「誰何」←何と読む?
-
「今やらないと春に大後悔します」 凶悪な雑草“チガヤ”の大繁殖を阻止する、知らないと困る対策法に注目が集まる
-
武豊騎手が2024年に「武豊駅に来た」→実は35年前「歴史に残る」“意外な繋がり”が…… 街を訪問し懐古
-
大谷翔平、“有名日本人シェフ”とのショット 上目遣いの愛犬デコピンも…… 「びっくりした!!」「嬉しすぎる」
-
ハローマックのガチャに挑戦! →“とんでもない偏り”に同情の声 「かわいそう」「人の心とかないんか」
-
古着屋で“インパクト大”なブランケットをリメイクすると…… 劇的な仕上がりに386万再生「これはいいね、欲しい!」【海外】
- パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
- 「何があった」 絵師が“大学4年間の成長過程”公開→たどり着いた“まさかの境地”に「ぶっ飛ばしてて草」
- 「中学生で妊娠」した“14歳の母”、「相手は逃げ腰」妊娠発覚からの経緯を赤裸々告白 母親の“意外な反応”も明かす
- 勇者一行が壊滅、1人残った僧侶の選択は……? 「ドラクエでのピンチ」描くイラストに共感「生還できると脳汁」
- 「笑い止まらん」 海外産アプリで表示された“まさかの日本語”に不意打ち受ける人続出 「何があったんだw」
- パパが好きすぎる元保護子猫、畑仕事中もくっついて離れない姿が「可愛すぎる」と反響 2年以上がたった現在は……飼い主に話を聞いた
- アグネス・チャン、米国の自宅が“度を超えた面積”すぎた……ゴルフ場内に立地&門から徒歩5分の豪邸にスタッフ困惑「入っていいのかな」
- 「理解できない」 大谷翔平と真美子さんの“スキンシップ”に海外驚き 「文化は100%違う」「伝説だわ」
- 「車が憎い」 “科捜研”出演俳優、交通事故で死去 兄が悲痛のコメント「忘れないでください」
- PCで「Windowsキー+左右矢印キー」を押すと? アッと驚く隠れた便利機能に「スゲー便利」「知らなかった」
- 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
- 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
- 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
- アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
- 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
- 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
- ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
- 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」