ニュース
» 2019年11月23日 14時00分 公開

リアルな風景画だな……えっこれ球体なの!? 日常を地球儀のように回せる立体アートが不思議

Photoshopの球面フィルターとかじゃないんです。球体に直接描いてあるんです……すごっ!

[沓澤真二,ねとらぼ]

 日常を魚眼レンズでのぞき込んだような、リアルなアートがすてきです。一見すると、単に丸い絵のようにも見えますが、実はこれ、球体に絵を描き込んだもの。回転する様子を見ると、風景が全天球イメージのようにぐるぐる動いて不思議な気分になります。


球体アート 「平面に描かれた立体的な絵」のようでもあるけれど……

球体アート あれっ

球体アート あれれれれ……

球体アート 回転する様子から、球体に描いてあると分かる

球体アート球体アート

球体アート球体アート 空や地面もしっかり描写。全天球イメージを回転させて見る感覚が、アナログで再現されているともいえる

 画家の鮫島大輔(@samejimadaisuke)さんが、InstagramTwitterで披露している作品。下絵をPCで変形させるといった加工は一切しておらず、球体に直接描いているというのだから驚きです。


 立体に見えたり平面に戻ったり、奇妙な感覚をもたらす作品には、世界中から賞賛の声が多数。この立体アートはどのようにして生まれたのか、鮫島さんに話を聞きました。


日常的な郊外の風景を“そのままの姿”で描くために

――作品が生まれたきっかけは何でしょう。

鮫島:初めてこのシリーズを手掛けたのは2000年ごろです。毎日の生活の中で見過ごしてしまうような、どこにでもある日常的な郊外の風景をそのままの姿で描くために、何か1つ見てもらうための仕掛けが必要だと考えていました。

 その1つのアイデアとして、自分がいる場所の風景をトリミングすることなく全て描くことはできないかと考え、小さな小屋を作り内側を全て風景画で埋める作品を作ってみました。ですが、小屋では臨場感を得ることができず、全部を風景画で埋めるのもものすごく大変な作業でした。

 それに変わるものを考えていたときに、100円ショップに売っていた小さな地球儀を見て、内側でなく、逆に球体に描けば全ての空間を描けるのではないかと思いつきました。球体であれば回しながら鑑賞することで、鑑賞者が能動的に作品の中の世界をのぞき込むことができます。

――1点の制作にはどれほどかかりますか。

鮫島:不自然が無いように球面に描くのはとても大変な作業です。手で回している動画の作品(編注:最初に紹介した動画)で、1つ1カ月程度はかかります。

――制作にあたってこだわっている点は?

鮫島:誰もがどこかで見たことがあるような、日本の郊外の風景を選んで描いています。特定のランドマークを描かないことで、匿名の場所でありながらどこかで見たことがあるような既視感を持って作品を鑑賞してもらいたいからです。そういう場所こそが描きたい場所ですし、鑑賞者が作品世界に入り込みやすくなると考えています。

 テクニック的なことで言えば、フリーハンドで球体に描いているので、可能な限り不自然な歪みが起きないように描いています。球面上に描いた風景ですが、回転させたときに平面に描いた風景が連続しているように見せたいと思っています。

画像提供:鮫島大輔(@samejimadaisuke)さん



Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10

  1. /nl/articles/1808/22/news101.jpg 「訃報」「愛猫」「手風琴」って読める? 常用漢字表に掲載されている“難読漢字”
  2. /nl/articles/2009/29/news094.jpg 「結末が載っていないなんて初めて」 「半沢直樹」賀来賢人&西田尚美&児嶋一哉ら出演者もラストを知らされず
  3. /nl/articles/2009/28/news039.jpg 「早く宿題終わったなら余った時間勉強しなさい」 会社でも見掛ける“やる気を無くすシステム”描いた4コマがあるある
  4. /nl/articles/2009/28/news089.jpg 「笠原さん」「笠松だよ!」 アンジャ児嶋、「半沢直樹」堺雅人と2人きりのシーンで“直樹”に名前をイジられる
  5. /nl/articles/2009/21/news034.jpg 「人が買ったカレーを盗むな!」嫁姑の“カレールー事件” 妻に出ていかれた相談者は挽回できるのか「テレフォン人生相談」先週のハイライト
  6. /nl/articles/2009/28/news056.jpg 母親「いいことあったから家に来なさい」 実家のかわいい子猫、1年後にめちゃくちゃでかくなるビフォーアフター!
  7. /nl/articles/2009/29/news052.jpg 「原神」公式、PC版の“スパイウェア疑惑”についてコメント ゲーム終了後も起動していたのは「不正パッチを防ぐため」
  8. /nl/articles/2009/29/news018.jpg ソシャゲのガチャ、物欲センサーで外れを引いたと思ったら…… 思わぬところでレアを引いた漫画にときめく
  9. /nl/articles/2009/28/news085.jpg 虚構新聞が謝罪 運動会のリレーで感染症に“2メートルのロングバトン使用”が事実に、長さまで一致
  10. /nl/articles/2008/31/news101.jpg 「ホラー感がすごい」 「半沢直樹」白井大臣、銀行の一致団結に屈す 崩れ落ちた“片目開眼”で視聴者を圧倒