平手友梨奈はなぜ渾身の「僕は嫌だ」を披露できたのか 紅白リハーサル取材で見えた欅坂46の謙虚・優しさ・絆:第70回NHK紅白歌合戦(1/3 ページ)
【画像57枚】欅坂46の伝説がまた1つ生まれた。
欅坂46が2019年12月31日に「第70回NHK紅白歌合戦」に出場し、2年ぶりにテレビで「不協和音」を披露しました。多くの人の胸を打った“新不協和音”はいかにして作り上げられたのか。メンバー同士の見えない優しさと気遣いに注目しながら、音合わせ、リハーサル、囲み取材の様子を画像57枚、1万字で詳しくお伝えします(以下画像はリハーサル及び囲み取材のものです)。
12月29日:音合わせ
12月29日に行われた「音合わせ」では、チャコールブラウンのマント衣装に黒いタイツ、赤いローファーを合わせて登場した欅坂46のメンバーたち。齋藤冬優花さん、守屋茜さん、小林由依さん、森田ひかるさんらが順番に舞台に上がり、スタッフにあいさつをしながら準備に入ります。
この日はまず舞台の床に敷かれたアクリルのポジション板を確認しながら、立ち位置や踊りの流れを確認する板踏みが行われました(通常は「場当たり」と呼ばれることが多いのですが、「板踏み」と呼ぶのはNHKらしい文化)。
今回の紅白ではBパートからの特別バージョンを披露するとあり、まずは音なしの状態で2期生・田村保乃さんの「僕は嫌だ」のパートから立ち位置を確認していくことになりました。田村さんは技術スタッフに「どこでやったらいいですか?」と質問したり、メンバーの動きをしっかりと確認したりと積極的に準備に取り組んでいたのが印象的でした。
メンバーの準備が整うと、振り付けを手掛けるTAKAHIROさんが分厚いノートを手に「タタタタタータター」とサビのメロディーを口ずさみながら手拍子でカウントをスタート。メンバーたちはそれぞれの立ち位置に入って移動の導線などを確認し、途中からは田村さんがアカペラで2番サビを歌って全員でフォーメーションを確認していました。
また、長髪をハーフアップしたスタイルのTAKAHIROさんから「レーザーが置いてあるので(直視しないように)気を付けてくださいね」などセットに関する注意などもしつつ、終盤のポジションを確認する際には、再び田村さんが「Discord Discord Yeah! Discord」のパートをアカペラで歌唱。最後のキメポーズのバミリ位置を確認する田村さんが「こっちか。あ、こっち?」と床を凝視していると、平手さんが同じように床をのぞき込み「(うなずきながら)そう」とアドバイスする姿も見られました。
音ありで通しのリハーサルをした後、もっとも重点的に確認を行っていたのは、メンバー全員が次々と床に倒れこんでいく中盤の見せ場で、TAKAHIROさんが手拍子しながら「(パン パン)どうぞっ! あぁ 調和 だけじゃ 危険だ」とアカペラ歌唱すると、メンバーは順番に倒れこみながら、細かくタイミングを修正。
技術スタッフから「再度確認したい部分がある」との要望があり、もう1度リハーサルが行われました。2度のリハーサルで印象的だったのは2期生の移動スピードの速さで、小柄な森田さんが踊りながら一瞬で上手から中央に移動する様子は実に見事でした。また森田さんを含め、藤吉夏鈴さん、松田里奈さんといった紅白初出場の2期生メンバーは全員、要所、要所で気合のこもったダンスを見せ、胸や腕を大きく突き出す動作にも迫力が感じられました。
12月28日:囲み取材
この日は音合わせの終了後、欅坂46への囲み取材の時間が設けられました。対応したメンバーは渡辺梨加さん、守屋茜さん、田村保乃さん、小池美波さん、土生瑞穂さん、森田ひかるさん、菅井友香さん、小林由依さん、渡邉理佐さん、松田里奈さんの10人で、チャコールブラウンのマント衣装はそのままに、リハーサルで履いていたローファーをチェルシーブーツに履き替えての登場となりました。
おびただしい数のストロボが光る中、メンバーは全員笑顔で対応。欅ポーズのお願いなどにもしっかりと応じていました。撮影の後は取材陣からの質問にメンバーが答え、ねとらぼ編集部からもいくつか質問させていただきました。
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