ニュース
» 2020年01月16日 10時30分 公開

好きなアイドルの1分1秒が私の人生には必要なんです! 「推しが武道館いってくれたら死ぬ」1話 愛ゆえの暴走が止まらない(1/2 ページ)

君は人生を賭けてアイドルを推せるか?

[たまごまご,ねとらぼ]

推しが武道館いってくれたら死ぬ (C)平尾アウリ/徳間書店

 大好きなアイドルがいる。彼女は生きているだけでファンサ。だから人生を賭けて推します! 「推しが武道館いってくれたら死ぬ」(原作アニメは地下アイドルChamJamの市井舞菜と、彼女を命がけで推すえりぴよを描いた、情熱的でコミカルなアイドルファン物語。

 ついに1話が始まりました。原作の繊細な画風をそのまま生かし、ハキハキとアイドルたちが踊る!オタクたちが騒ぐ! シリアスタッチな空気なのにギャグシーン多めな、ドルオタたちの人生が見えるこの作品の魅力に迫ります。


推しが武道館いってくれたら死ぬ (C) 平尾アウリ・徳間書店/推し武道製作委員会



えりぴよ、愛の形

 メインキャラクターとしてアイドルのオタクが多数登場するこの作品。メジャーアイドルではなく、岡山の地下ライブハウスでこつこつと頑張るインディーズアイドル、いわゆる地下アイドルの「ChamJam」を推しまくっています。

 なぜ、オタクたちはアイドルを推すのか。


推しが武道館いってくれたら死ぬ 一瞬の出来事だった……(1話) (C) 平尾アウリ・徳間書店/推し武道製作委員会

 それはアイドルがかわいいからです。それ以上の理由いる? いらなくない?

 もともとはアイドルに興味が無かったえりぴよ。彼女がChamJamの市井舞菜にほれたのは一瞬の出来事。知らない自分に手を振ってくれた時、彼女の世界が変わりました。

 もちろんファンそれぞれにChamJamを推す思想はあるでしょう。しかしえりぴよは「舞菜がかわいい」が全てです。


推しが武道館いってくれたら死ぬ 推しのカラー(サーモンピンク)は2本持ち!(1話) (C) 平尾アウリ・徳間書店/推し武道製作委員会

 以前はまともな服を着ていたのに、今は人生の全てを舞菜につぎ込んでいるので、服を買うことすらできず、ジャージですごしています。

 うん、頭おかしい。作中の他のオタクたちですらちょっと距離をおいているくらいには。ただ名セリフの一つ「私の人生には舞菜の1分1秒が必要なんです!!」という発言を聞くと、洋服どころじゃないのはちょっと分かる。他に意識を向けることで舞菜の何かを見逃してしまったら永遠に後悔しかねないから、彼女は命の全てを注ぎます。


推しが武道館いってくれたら死ぬ 後ろで隠れているのが舞菜。こういう扱いになりがち(1話) (C) 平尾アウリ・徳間書店/推し武道製作委員会

 ChamJamの中でも人気が高いのは、しっかりしたリーダーシップを取れる五十嵐れおと、クールめでしっかりしたファンサも欠かさない松山空音。一方舞菜は驚くほど目立たない。握手会ではえりぴよしか並ばないほど。……といっても深刻な人気争いとかがあるわけではなく、えりぴよが舞菜の分を買い占めてしまっているから、という説も。この作品は、シリアスっぽいシーンでも基本的にギャグオチが多いので、そのへんは安心して笑いながら見よう。彼女のメンバーカラーが「サーモンピンク」なのも、あんまり深読みしなくていい気がします。でも鮭はないよなあ。


推しが武道館いってくれたら死ぬ えりぴよさん、当然最前列(1話) (C) 平尾アウリ・徳間書店/推し武道製作委員会

 えりぴよの奇行は今後も多数出てきます。正直むちゃなことの方が多いのですが(今回も大ケガしてるし)、彼女なりに真剣に愛を叫んでいるため、発言一つ一つは非常に重く、名言ぞろいです。命かけてる人の言うことは違う。


3人のオタク


推しが武道館いってくれたら死ぬ 先に言うとこの3人の間でロマンスは無いです(1話) (C) 平尾アウリ・徳間書店/推し武道製作委員会

 メインになる登場人物がだいたいわかりやすく登場し、個性を出している1話。特に話の中心になるオタク3人衆はドルオタの個性3パターンをうまく表現しており、存在感抜群でした。


推しが武道館いってくれたら死ぬ 常識人であり、情熱の人(1話) (C) 平尾アウリ・徳間書店/推し武道製作委員会

 ぽっちゃりした眼鏡のオタクくまさ。ずっとれお推し。彼は常識人で、ドルオタとしてのマナーをしっかり守りつつ、熱心に推し活をしています。彼の情熱は、ChamJamファンの間でもトップオタとして認められるほど。

 自らは謙虚に、アイドルに敬意を払って愛する真摯な姿勢を保ち続ける彼。言動が非常にかっこいいです。


推しが武道館いってくれたら死ぬ いわゆる単推しガチ恋勢(1話) (C) 平尾アウリ・徳間書店/推し武道製作委員会

 ひょろっとした細目の男性、。空音推し。空音にぞっこんにほれ込むリアコ・ガチ恋勢(本気で恋をして、あわよくば付き合いたいという願望を抱えているファン)。くまさが「アイドルとファンの距離感でいたい」と考えるのに対して、基は「空音の一番に自分がなりたい」「独り占めしたい」というタイプ。なのでちょっと頑張りのベクトルが違います。

 彼のような推しスタイルは、嫉妬と戦わねばいけないのでなかなか大変そうですが、空音はうまーい具合に彼を喜ばせつつ距離をおいているのがプロフェッショナル。


推しが武道館いってくれたら死ぬ やりすぎて伝説作っちゃうタイプ(1話) (C) 平尾アウリ・徳間書店/推し武道製作委員会

 そして、ただひたすらに「好き」「かわいい」だけで突き進むえりぴよ。猪突猛進な暴走列車すぎるので、周りに引かれることも多々ありますが、迷惑はかけないように頑張っているのが好感持てます。

 やりすぎ舞菜ファンとして、スタッフにも他のファンにもすっかり認知されている様子。もっとも本人はそのへん気にしていません。

 加えて、えりぴよは舞菜からのリターンを一切求めません。「かわいい舞菜が生きていることが一番」というタイプで、ひたすら無私の愛をささげます。


夢の国の舞菜


推しが武道館いってくれたら死ぬ 塩対応舞菜(1話) (C) 平尾アウリ・徳間書店/推し武道製作委員会

 この話は大きく分けて「えりぴよ達オタク側の視点」と「舞菜から見るえりぴよへの視点」の2つがすれ違い続ける形で話が進行していきます。

 えりぴよ視点だと見ての通り、舞菜は超絶塩対応(愛想がない冷淡な対応のこと)。周囲の人もみんな知ってるレベルで、距離を取られている。これでめげないえりぴよの心の強さがすごい。

 しかし実は彼女他の人には神対応の優しい子。自分のことを大切に推してくれているえりぴよに対して、素直になれないがゆえの行動、らしい。


推しが武道館いってくれたら死ぬ 脈アリどころじゃない(1話) (C) 平尾アウリ・徳間書店/推し武道製作委員会

 アニメでは原作で入っていた舞菜のモノローグがあえて削られているので、本当に彼女がそっけないかのように錯覚しますが、ラストで彼女の本音を聞くことができます。お互いのことしか見ていなかった2人、勘違いの連続でとことんかみ合わない。

 ちょっと切ない関係にも見えますが、舞菜の回想シーンではいくらが飛び交っているのであんまりシリアスにも見えない。このとらえどころのなさが、作品の魅力のひとつです。


推しが武道館いってくれたら死ぬ 今はこれが2人の距離(1話) (C) 平尾アウリ・徳間書店/推し武道製作委員会

 2人で撮ったチェキは、距離が遠すぎてハートにすらならない。これはえりぴよが、汗をかいて汚い自分に近寄らせるわけには行かない、という羞恥心が働きすぎたがゆえ。舞菜は弱気で引っ込み思案なため、言われるがままに距離が離れてしまった、という感じ。

 思いを伝えられない舞菜と、嫌われていると感じているえりぴよ。次のライブでまた会える、という不思議なアイドルとオタクの信頼感の元、遠すぎる距離からお互いを見続けていきます。

 にしてもアイドルが1人だけをひいきするわけにはいかないので、もしえりぴよに思いが伝わったとしても、それはそれでしんどそう。好きになればなるほど壁を感じてしまう、その歯がゆさすらもアイドルの魅力、なのかな。

 原作の機微をうまく拾い上げながら、ギャグ部分と熱血部分のメリハリがしっかりしており、テンポよく見られた1話。特に「ChamJamがものすごくかわいい」というアイドル描写へのこだわりは見事。ダンスシーンはつい見入ってしまうクオリティーでした。アニメ2話以降も期待大です。


たまごまご


漫画版試し読み:第1話



推しが武道館いってくれたら死ぬ

推しが武道館いってくれたら死ぬ

推しが武道館いってくれたら死ぬ

推しが武道館いってくれたら死ぬ

(C)平尾アウリ/徳間書店


       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10

  1. /nl/articles/2208/14/news053.jpg HIKAKINさん、イベント中に不審者に絡まれマイク奪われる 視聴者から「ガチの放送事故」「無事でよかった」の声
  2. /nl/articles/2208/11/news041.jpg この写真の中に“ドラえもん”が紛れています 難易度の高さに「ギブです」「ドラえもんは僕の心の中に」と諦める人続出
  3. /nl/articles/2208/14/news015.jpg 愛犬に「僕の子猫がいないんです」と呼ばれた飼い主 必死に探すワンコの姿に優しさと愛情があふれている
  4. /nl/articles/2208/14/news042.jpg 185センチの狩野舞子、土屋炎伽との2ショットに驚く人続出 “30センチ”に及ぶ身長差で「そんなにちがうんだ」
  5. /nl/articles/2208/13/news074.jpg AIが描いた「台風が直撃したコミケ」の画像が大惨事 床はじゃぶじゃぶ、散らばる本……
  6. /nl/articles/2208/14/news010.jpg 子猫と猫じゃらしで遊ぼうと思ったら、まさかの…… “遊びながら怒る猫”に「初めて見ました」「最強にかわいい」の声
  7. /nl/articles/2208/14/news016.jpg 「笑えるくらいかわいい」「反則技」「耐えられない」 柴犬の“お耳ピョコン”が850万回再生突破、国内外で大反響!
  8. /nl/articles/2208/13/news077.jpg 「川遊びに行く前にぜひ見てほしい」 穏やかな沢が急に増水する「川の恐ろしさ」がわかる映像が勉強になる
  9. /nl/articles/2208/14/news011.jpg マックのハンバーガーを食べる娘に「今日のお昼ごはん何?」と聞かれ…… 青ざめる父の1コマに「うちも言う」と反響続々
  10. /nl/articles/2208/14/news035.jpg ペットのうさぎがいないケージを見て1歳娘が大号泣! すぐ後ろを跳ね回るうさぎに気づいた瞬間のリアクションに「天使」の声

先週の総合アクセスTOP10

  1. 競技中とのギャップ! 高梨沙羅、キャミソール私服でみせた大胆“美背中”に反響 「背中ガッポリ」「魅惑の黒トップス」
  2. かわいい妹すぎ! 北川景子、義姉・影木栄貴の結婚で“お姉ちゃん愛”が爆発する 「姉がどこか遠くへ行ってしまう」
  3. 泣いていた赤ちゃんが笑い声に、様子を見に行くと柴犬が…… 優しくあやす姿に「最高の育児パートナー」の声
  4. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  5. 「若い君にはこの絵の作者の考えなんて分からない」→「それ俺の絵」 ギャラリーで知らないおじさんから謎の説教を受けた作者に話を聞いた
  6. 木下優樹菜、元夫・フジモン&娘たちとディズニーシーを満喫 長女の10歳バースデーを祝福
  7. 黒柴の子犬が成長したら…… 頭だけ赤色に変化した驚きのビフォーアフターに「こんなことあるんですね」「レアでかわいい」の声
  8. 子「ごめん、もう仕事できない」→母「はぁい了解っっ」 退職を明るく認めた家族のLINEが優しい
  9. スタバの新作が王蟲っぽくてファンザワつく 「怖すぎる」「キショいから買いたくなった」
  10. カナダ留学中の光浦靖子、おしゃれヘアのソロショットに反響 「お元気そうでなにより」「別人のよう」

先月の総合アクセスTOP10

  1. 安倍元首相、銃で撃たれて意識不明か 事件時のものとみられる映像投稿される
  2. 野口五郎、20歳迎えた娘と誕生日デート 家族同然の西城秀樹さん長女も加わり「楽しい時間でした!」
  3. 「大阪王将」店舗にナメクジやゴキブリが発生? 元従業員の“告発”が衝撃与える 大阪王将「事実関係を調査中」
  4. この画像の中に「さかな」が隠れています 猫に見つからないように必死! 分かるとスッキリする隠し絵クイズに挑戦しよう 【お昼寝編】
  5. ダルビッシュ有&聖子、ドレスアップした夫婦ショットに反響 「ハリウッド俳優やん」「輝いてます」
  6. 「auの信頼度爆上がり」通信障害でも社長の“有能さ”に驚く声多数 一方で「まだ圏外だぞ…」など報告続く
  7. スシロー、“ビール半額”で今度は「ジョッキが小さい」との報告? 運営元「内容量に差異はない」と否定
  8. スシロー「何杯飲んでもビール半額」開始前にPOP掲示 → 注文したら全額請求 投稿者「態度に納得いかなかった」 運営元が謝罪
  9. TKO木下、海外旅行先で総額270万円のスリ被害に エルメスの財布奪われた“瞬間映像”も公開「くっそ〜……」
  10. パパが好きすぎて、畑仕事中も離れない元保護子猫 お外にドキドキしながら背中に乗って応援する姿があいらしい