女性アイドル、彼氏疑惑でガチ恋勢阿鼻叫喚「推しが武道館いってくれたら死ぬ」6話 アイドルらしくあるための努力(1/2 ページ)
わかっちゃいるけど杞憂(きゆう)が止まらない。
大好きなアイドルがいる。彼女は生きているだけでファンサ。だから人生を賭けて推します! 「推しが武道館いってくれたら死ぬ」(原作/アニメ)は地下アイドルChamJamの市井舞菜と、、彼女を命がけで推すドルオタえりぴよを描いた、情熱的でコミカルな物語。
6話はアイドルファンが恐れていることトップ3に入るであろう彼氏疑惑がテーマ。胃が痛い。原作でも疑惑をかけられているアイドルがふびんすぎて辛くて仕方なかった回がついにアニメになってしまった。でも仕上がりはホッとする展開+ChamJamメンバーのアイドルへの愛+えりぴよの愛で満ち満ちていて、最高にエモーショナルです。
ガチ恋・リア恋勢の幸せと苦悩
ファンがアイドルや声優やタレントやキャラクターなどに対して、真剣に恋愛感情を抱くのを「ガチ恋」「リアコ(リア恋)」と呼びます。必ずしも「恋人になりたい」まではいかないですが、そういう願望の人もいます。なれるわけない、とかそういう理論はとっくのとうに超越済みです。
ChamJamの松山空音は、ガチ恋してしまう要素満載のメンバー。彼女のファンへの対応は毎回神がかっており、ファン一人一人をよく見て、話しかけてくれます。青い服装をしていた、空音ガチ恋の基に対しての発言がプロフェッショナル。
空音「ねー服…もしかしてわたしの色意識してくれた?」 基「え! なんでわかるの!?」 空音「ふふー。当たり前じゃん! わたしのこと考えながら選んでくれたんだね?」
空音のメンカラー(メンバーのイメージカラー)は青。自分のことを日常でも考えてくれるなんて、分かってるよ、みたいな焦らし方。うまい。自分の「好き」な気持ちを見抜かれるとオタクは弱い。コロッといきます。
まあこれも、客観的に見れば「どうとでも返せる言い方」を振っただけなんじゃないかな、という気もします。それを「わかってくれるなんて嬉しい!」と楽しませてくれるエンターテイナーだから、空音はすごい。近づきすぎず遠すぎないうまい距離感でリードしている、巧みな話術です。
だがしかし。ガチ恋勢は繊細だ。
Twitterに流れていたのは「空音が男といた」という目情(目撃情報のこと)。基、これを見て即死。
ここで人は二通りに分かれると思います。「だからなんだよ!」という人。「一大事すぎる!」という人。
そもそも「男といた」という目情であって、彼氏かどうかすらも分からない。そりゃ誰かといることくらいあるんじゃないの? とも思うのですが、空音に彼氏がいた可能性が浮上した時点で皆の心が揺れ動いてしまう。
Twitterでのウワサというのも「テニス部だから彼氏いて当然」のように、根も葉もないものばかり。さすがにこれには空音も「一体テニス部の何が悪いんだ…」とぼうぜん。一つ疑惑が生まれると次から次へと杞憂(きゆう)が生まれて、負の連鎖が始まる。
「推し武道」はギャグ要素も多いので、現実の炎上系事件よりマイルドに描かれてはいます。とはいえこの展開は見ていて非常にしんどい。クールでプロフェッショナルな空音ですが、エゴサで一喜一憂するほどに疲れてしまっています。彼女の「だって私にはちゃむしかないんだもん」の言葉が悲痛。人気投票中とかタイミングが最悪なのですが、空音が気にしているのは「誤解されたままなのちょー嫌だ」というところ。彼女はChamJamのアイドルでいたくて、頑張り続けている子です。
困惑していた空音に対し、ChamJamのセンター五十嵐れおは即答。「空音は、アイドルだもん。アイドルらしくないことなんてやるわけないじゃない? いつも通りで大丈夫だよ、なにかあったら私が守るから」
彼氏疑惑うんぬんの理不尽などについて、れおは一切語りません。アイドルに真摯(しんし)に向き合う空音についてのみ、語ります。
れおはアイドルでありたいと願って、前グループ解散などつらいこともあったけれども、頑張り続けてきました。横にいる空音も、ずっとアイドルであろうと頑張ってきたのを見続けています。大事なのは、アイドルを目指す空音の生き様。れおと空音がともに努力する仲間であるのが深く描かれるシーンです。
空音は、いつも通り舞台にあがりました。うわさを信じてしまった人もいるでしょう。基に至っては完全に意気消沈。かなり厳しいシチュエーションですが、空音はアイドルだった。舞台の上で、空音は基を発見し、手でハートのレスを送ります。彼女はアイドルとしての道を歩み続ける覚悟ができています。れおの支えがあるとはいえ、どれだけこれがつらいことか。
握手会、2番人気だったはずの空音の列が、今回はガラガラ。ものすごくしんどい描写です。まあこればっかりは、うわさのあったすぐの日ですし、ファンに対して気にするなというのも無理な話。ガチ恋勢は心落ち着くまで来るのはしんどいでしょう。しかし、彼女はアイドル。基が並んだとき、すぐ笑顔に切り替えます。
空音「言ったじゃない? わたしはわたしのことを好きでいてくれる人のことが好きなんだよ? これからも、好きでいてね」
いろいろな受け取り方ができそうな発言。ただファンの基に向けてのこの発言は、誰か一人を特別に思うことはない、自分のことを好いてくれるファンのことが、自分は好きなんだ、という意味合いがありそうです。もうちょっと言えば、ガチ恋肯定の発言とも取れます。
アイドルは、人に好きだと感じてもらうことで、みんなに幸せを与える。そのために全力で好きになってもらう努力をする生き方を選ぶ。空音の誤解は解けないままですが、彼女はアイドルとして生きる覚悟を一切曲げません。
なお今回ガチ恋迷走した基は、コミックス5、6巻で好きになってしまったがゆえに身を切られるような思いと戦い続けており、オタクの共感度非常に高めになっているのでぜひ読んでみてください。彼のことも応援したくなるはずです。
アイドルとの距離
えりぴよ「オタクって色々だよね」「私は一人でいることが多かったから分かんなかったけど…」
ドルオタ三人衆、えりぴよ、くまさ、基は、ChamJamへの向き合い方がバラバラです。えりぴよはただただ市井舞菜が好きで、見ている事自体が幸せ、なにはともあれ応援し続けたい、と願うタイプ。舞菜はえりぴよには(緊張ゆえに)塩対応ですが、それでも気にせず愛を訴え続けるタイプ。タフです。
くまさは優しくしてくれるアイドルの五十嵐れおを、世界で一番応援したいと願うタイプ。アイドルという仕事で相手してくれるのだから、誰よりもれおを好きでいたい。結果、れおの紳士的なトップオタになりました。
基はガチ恋。松山空音と恋人になりたい、むしろ自分が空音を養って幸せにしてあげたい、というタイプ。アイドルという部分はすっぽ抜けているので、えりぴよとくまさからするとこの考え方は「相いれない」そうです。でも否定はしておらず、今回もへこんだ基を励ましています。
迷惑を掛けない限り、アイドルに対しての向き合い方は人それぞれ。どう楽しんでもよし。これだけいろいろな人の気持を背負って、幸せを返すって、アイドルって本当に大変な仕事だなあ。だからこそ、その頑張る姿に引かれるんだけども。
誰かの一番に
かけがえのない人になる、って世界でもまれなこと。たった一人、誰かを特別に思う・思われることなんてそんなにない、とかつての空音は思っていました。けれども五十嵐れおとファンを見たとき、空音の考え方は変わり、彼女はアイドルのレッスンに加わることになりました……というChamJam過去編。全メンバーのかつての姿を空音目線で見ることができます。
みんな一致団結しようと一生懸命ですが、中でもやはりれおは特別。常に空音に寄り添っていました。というかメンバー全員に寄り添っていました。もっとも、そばにいるからこそ空音はれおの不安も分かっています。なんせ一回グループ解散経験があり、一人成人している年長。自信があるわけでもない。アイドルたり得ようと頑張り続けているだけ。だからこそ空音は、れおの生き方に非常に影響を受けています。それはれおにも伝わっているようです。今回れおが空音の疑惑問題ですぐ寄り添ってくれたのも、信じてくれたのも、このときからの関係ができていたからのはず。
街中での初ライブ。ChamJamメンバーがそろって7人。観客は、れおの追っかけのくまさを含んで5人。メンバーより少ない。やりきれない。でもれおは帰りに、みんなに言う。「武道館だよ。私たちは武道館にいこう!」と。震えながら。
れおのアイドル性は、かなり独特なので一概に言えない、分かりづらい部分がたくさんあります。ただ一ついえるのは、れおはChamJamメンバーが大好きで、ファンのみんなが大好きで、だから純粋に頑張ろうとしていることです。なんでもできる子ではありますが、本人はいつも自信がなくて、一生懸命。そこが最大のアイドルとしての魅力。以前ガールズフェスで不安そうにランウェイを歩いていたのを思い出します。
今の2人の会話は、一緒にたくさんの経験をしてきたゆえの重みがありました。
れお「空音、好きよ」空音「れおはみんなのことが好きなくせにー」れお「ふふふ、そうね」空音「でも、そんなれおのことが好きなんだなあ」
ChamJamに入ったばかりの空音のことをすぐに調べて、名前を覚えて呼んでくれたれお。今は空音が、ガチ恋ファンの基の名前を覚えて呼び、彼に幸せをあげました。今もみんなのことが大好きで、もちろん空音のことも大好きなれお。空音はれおに支えられて、疑惑による苦しい現状を耐えつつ、ファンに夢を届けようとしっかり立ち続けます。
舞菜の不安
ChamJamの中で特殊なのが市井舞菜。彼女は単推ししてくれるえりぴよのことが気にかかりすぎて、落ち着かないままです。特別な一人を作ってしまいました。まあ空音理論の「好きって言ってくれる人のことが好きになる」を考えれば、当然ではあります。
でもアイドルとファンであるがゆえに、えりぴよの真意が分かりません。友達だったら腹を割って話し合えばいいかもしれないけど、アイドルとファンの間の会話はそうはいかない。特に舞菜は自信がないので、えりぴよがいつ離れるかと不安で仕方ない。推し変は怖いものです。
うすうす思いが伝わっていないのを感じたえりぴよが取った行動は、5秒(握手券1枚)で思いを伝える、というもの。すさまじい勢いで愛を叫ぶえりぴよの「大好き」攻撃に、さすがの舞菜も不安が消えていく。特殊だけど情熱的な愛の告白シーンです。
えりぴよの思いが伝わって、真っ赤になりつつ震えが消えて行く様子が、そして目が潤んでしまうのが、舞菜というキャラクターの魅力をよく描いています。アイドルとファンとして、人と人として、好きだという思い。まずは一歩、信頼関係が生まれました。
ただ、いくらここから信頼が生まれても、それ以上になれないのがある意味残酷というか。この作品は、アイドルを好きになる楽しさと、オタク生活の面白さと、どうにもならない切なさ、だからこその瞬間の尊さ、てんこ盛りです。
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