「なんとしても乗りたくない!」 強い意志を感じる「タワー・オブ・テラー絶対無理ですTシャツ」 実際に効果はあったのか聞いてみた

タワー・オブ・テラー、乗る前も乗ってる時も怖いよね。

» 2020年01月16日 19時00分 公開
[小林夏帆ねとらぼ]

 なんとしても「タワー・オブ・テラー」に乗りたくない……! そんな強い思いをダイレクトに伝える「タワー・オブ・テラー絶対無理ですTシャツ」が、Twitterで話題になっています。Tシャツを作ったのは、タワー・オブ・テラーがとても苦手だという頭さん(@atmksr)。実際にTシャツの効果はあったのか、話を伺いました。

タワー・オブ・テラー絶対無理Tシャツ タワー・オブ・テラー絶対無理Tシャツ。「MURI」の文字がまぶしい
advertisement

 タワー・オブ・テラーは、東京ディズニーシーにあるフリーフォールタイプのアトラクション。ゲストは、1899年に起きたオーナーの謎の失踪事件以来、恐怖のホテルと呼ばれるようになった「タワー・オブ・テラー」の見学ツアーに参加し、エレベーターに乗り込む……というストーリーです。

タワー・オブ・テラー絶対無理Tシャツ タワーオブテラーの外観。そびえたつタワーの高さが分かります(東京ディズニーシー公式サイトより)

 このタワー・オブ・テラーが苦手で、絶対に乗りたくない! という意志を伝えるため、頭さんが作ったのが「タワー・オブ・テラー絶対無理ですTシャツ」です。Tシャツはタワー・オブ・テラーの建物をメインにしたデザイン。特徴的なタワーには顔がついており、その口からは謎ビームが発射されています。かわいい表情に対してやることが怖い。

 特に目を引くのは、大きくプリントされた「MURI」の文字。よく見ると上部には「KOWASUGITE」と丁寧に理由も添えられています。

advertisement

 この「タワー・オブ・テラー絶対無理ですTシャツ」を作ったきっかけを、製作者の頭さんに伺いました。

――頭さんは、タワー・オブ・テラーのどういったところが苦手なのでしょうか。

 そもそも浮遊感が苦手で、フリーフォール全般がダメなんです。特にタワー・オブ・テラーは、エレベーターの乗り場までの世界観が作りこまれていて「本当に落ちるかもしれない」と思わせるのが上手で、それで余計に怖くなってしまうんですね……。ディズニーだから大丈夫だと分かってはいるんですが、やっぱり怖いです。

 でも、世界観がしっかりあるおかげで「怖がること」自体を楽しめるので、ある意味「唯一乗れるフリーフォール」と言えます。

動画が取得できませんでした
タワーオブテラーの紹介動画。頭さんが「作りこまれている」という、エレベーターに乗る前の様子が分かります
advertisement

――ツイートに「策にかかって」タワー・オブ・テラーに乗せられてしまった、とありましたが、どんな「策」だったのか教えてください。

 実家が大阪なので、家族で東京ディズニーリゾートに行く時は舞浜から数駅離れた場所に泊まって行くのが常だったのですが、ある時、東京ディズニーシーに隣接する「ホテルミラコスタ」に泊ることになりました。

 ホテルは豪華な内装だし、宿泊者特典で翌日は開園15分前にディズニーシーに入れるとあって、めちゃくちゃ喜んでいたんです。

 しかし、翌朝ディズニーシーに入園すると、家族にしれっとタワー・オブ・テラーの列に並ばれて……。もちろん「聞いてない!!」と抗議したのですが、「これに乗る為にミラコスタ泊まったようなもんや」「言ったら絶対行かんって言うやろ」と言われ、自分が「策」にかかったことに気が付きました。

 結局、「自分以外の家族はフリーフォール大好き」「めったにない遠征旅行で、アトラクションに乗る家族を1人で待つのはもったいない」「タワー・オブ・テラーが稼働したての年で、普通に並んだら待ち時間がとても長い」などの条件に流されて、絶望しながら乗りました。全然楽しめませんでしたが、ある意味いい思い出です。

――頭さんはSUZURIでも「大会6日目のセミTシャツ」「ここからここまで下さいTシャツ」など、ユニークなオリジナルTシャツを販売されていますが、普段からこうしたTシャツを作っているのですか。

 Tシャツづくりは完全に趣味です。私自身、しょうもないネタTシャツが好きなので、自分が欲しいなと思ったら作る、という感じでやっていて、「もし欲しい人がいれば」ぐらいの感覚でSUZURIさんで販売をしています。今回の「タワー・オブ・テラー絶対無理ですTシャツ」は、さすがに実在するアトラクションなので個人利用に留めています。

――「タワー・オブ・テラー絶対無理ですTシャツ」の効果はありましたか。

 はい。「今日は絶対乗らないぞ」とTシャツを見せると、「そこまでされたら乗れとは言えない……」と乗らずにすみました。

 ですが、私はフリーフォール以外の絶叫系アトラクションは好きなので、「絶叫系に乗りたい=1人でもスリルを味わいたい」ではなく、「一緒に乗って騒ぎたい」という気持ちはよく分かります。

 また、絶叫系が苦手な人に、最終的に乗らないとしても「乗ろうや~」とダメもとで無茶ぶりするのも遊園地の楽しみ方の1つだと思うので、Tシャツで最初から「NO!」をつきつけてしまったのは、少し悪いことをしたな、と感じました。

 今回の「タワー・オブ・テラー絶対無理ですTシャツ」は、絶叫系が苦手な人と得意な人の両方から反響をいただきました。それを受けて思ったのは、遊園地は「絶叫系が好きな人と苦手な人、それぞれが好きなものを一緒に楽しめる人と行くのが1番いい」ということです。

 絶叫系が本当に怖い人は、「乗ろうよ!」と誘われたときに、「1人で乗ればいいのに」と言いがちですが、誘う側としては別に怖がらせたいからというわけではなく、その人と「一緒に」スリルを楽しみたいから誘っているのだと思います。

 一方で、私はフリーフォールが苦手なので、「スリルを楽しむ意味が分からない」ということもよく分かります。相手が嫌がってるところを見たいのか、苦手な人を無理矢理絶叫系アトラクションに乗せようとする人をたまに見かけますが、苦手な人には「なんで遊園地に来たの!?」なんて言わずに、相手が本当に無理そうだったら譲歩してあげて欲しいなと思います。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2502/20/news011.jpg 和菓子屋で、バイトの子に難題“はさみ菊”を切らせてみたら……「将来有望」と大反響 その後どうなった?現在を聞いた
  2. /nl/articles/2502/20/news027.jpg 愛犬とのお散歩中、腹痛で急いで帰宅した飼い主→放置したワンコをみると…… けなげ過ぎる“まさかの待ち姿”にキュンとする
  3. /nl/articles/2502/20/news092.jpg かぎ針編みしたコースターに、飲み物を乗せた瞬間……! アッと声がでる光景へ「かわいいぃぃ」「作り方教えて!」【海外】
  4. /nl/articles/2502/19/news183.jpg 「つばくろうがいなくなったら……」 つば九郎を支えたスタッフ逝去 “1年前”のブログ投稿に「泣けてきた」
  5. /nl/articles/2502/18/news053.jpg “きれいな少年”が大人になったら→「なんでそうなったw」姿に驚がく 「イケメンの無駄遣い」「どっちも好きです!笑」
  6. /nl/articles/2502/17/news061.jpg ママが反抗期の娘に作った“おふざけ弁当”がギミックてんこ盛りの怪作で爆笑 娘「教室全員が見に来た」
  7. /nl/articles/2502/19/news004.jpg 古いタオルを切り出すと……? “全く別の日用品”に生まれ変わる技に「素晴らしいアイデア」「最高!」と340万再生
  8. /nl/articles/2502/20/news074.jpg 大阪・梅田のど真ん中で派手にスカート裂けた → 笑うしかない大失態に「ちょ待てよ」「こうなった時の気持ち考えて」
  9. /nl/articles/2502/20/news091.jpg すっぴんボサボサのママがメイクをしたら…… 目を疑う“衝撃の変身”が250万再生「飲み物吹いたw」「同一人物と思えない」【海外】
  10. /nl/articles/2502/20/news031.jpg ホームセンターで買った“最強の掃除屋”を水槽に入れたら…… 驚きの変化に「便利」「試してみます」の声
先週の総合アクセスTOP10
  1. 最初に軽く結ぶだけで…… 2000万再生された“マフラーの巻き方”に反響「これは使える」「素晴らしいアイデア」【海外】
  2. コメダ珈琲店で朝、ミックスサンドとコーヒーを頼んだら…… “とんでもない事態”に爆笑「恐るべし」「コントみたい」
  3. 「14歳でレコ大受賞」 人気アイドルがセクシー女優に転身した理由明かす 家族、メンバー、ファンの“意外な反応”
  4. 雑草ボーボーの荒れ地に“牛3頭”を放牧→2週間後…… まさかの光景に「感動しました」「いい仕事してますねぇ~!!」
  5. “この子はきっと中型犬サイズ”と思っていたら……たった半年後とんでもない姿に 「笑わせてもらいました」
  6. 年の差21歳で「夫は娘の同級生」 “両親大激怒”で結婚は猛反発されるも……“まさかの行動”で説得
  7. 163センチ、63キロの女性が「武器はメイクしかない」と本気でメイクしたら…… 驚きの仕上がりに「やっば、、」「綺麗って声でた」
  8. サイゼリヤ、メニュー改定で“大人気商品”消える 「ショック」悲しみの声……“代わりの商品”は評価割れる
  9. ママが反抗期の娘に作った“おふざけ弁当”がギミックてんこ盛りの怪作で爆笑 娘「教室全員が見に来た」
  10. 「さすがに無神経な内容」 “暴言受けた”伊藤友里が降板発表→岡田紗佳の直後の投稿に批判の声 Mリーガーも反応
先月の総合アクセスTOP10
  1. ドブで捕獲したザリガニを“清らかな天然水”で2週間育てたら…… 「こりゃすごい」興味深い結末が195万再生「初めて見た」
  2. 「配慮が足りない」 映画の入場特典で「おみくじ」配布→“大凶”も…… 指摘受け配給元謝罪「深くお詫び」
  3. 母「昔は何十人もの男性の誘いを断った」→娘は疑っていたが…… 当時の“モテ必至の姿”が1170万再生「なんてこった!」【海外】
  4. 風呂に入ろうとしたら…… 子どもから“超高難易度ミッション”が課されていた父に笑いと同情 「父さんはどのようにしてこのお風呂に入るのか」
  5. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  6. 市役所で手続き中、急に笑い出した職員→何かと思って横を見たら…… 衝撃の光景が340万表示 飼い主にその後を聞いた
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. DIYで室温が約10℃変わった「トイレの寒さ対策」が310万再生 コスパ最強のアイデアへ「天才!」「これすごくいい」
  9. 「こんなおばあちゃん憧れ」 80代女性が1週間分の晩ご飯を作り置き “まねしたくなるレシピ”に感嘆「同じものを繰り返していたので助かる」
  10. 岡田紗佳、生配信での発言を謝罪 「とても不快」「暴言だと思う」「残念すぎ」と物議