きれいにラッピングするだけじゃダメ!? 「あいりすミスティリア!」1周年記念痛車の制作現場でプロの仕事を見学してきました【後編】

痛車作りの現場を取材してきました。

» 2020年03月08日 14時00分 公開
[だいねとらぼ]

 アニメやマンガ、ゲームなどのキャラクターをフィーチャーしたラッピングを施したカスタムカー「痛車」。オーナー自慢の痛車が集まるイベントが日本各地で行われるようになり、広く知られるようになってきましたが、近年では日本だけでなく海外でもじわじわと愛好家が増えています。

痛車 あいりすミスティリア! 公式 痛車の制作現場を取材してきました

 今回、そんな痛車の制作現場を取材。PCゲームメーカー「オーガスト」が、DMM GAMESと開発した学園RPG「あいりすミスティリア!〜少女のつむぐ夢の秘跡〜」のリリース1周年を記念した公式痛車の制作を手がけた「じおくりえいと」を訪れて、制作現場からオーナーに届けられるまでを取材してきました。

 前後編にわけて、今回は後編です。前編をまだ見ていない人はそちらと合わせてどうぞ。

サイドやリア、細かなところも入念な手作業で仕上げていく

痛車 あいりすミスティリア! 公式 前回の続きから。次はサイドの作業を進めていきます

 フロントとルーフのラッピングが終わったら、次はいよいよサイドの作業へ。ボンネットは痛車の顔として重視されるポイントですが、サイドのデザインも同じくらい重視されるところ。過去にねとらぼが取材した痛車の数々を見ても、ボンネットとサイドのどちらにも高い熱量を込めた痛車が多く、イラストのレイアウト(配置)だけでなく、パターンやロゴなどの組み合わせ次第で、仕上がった痛車の印象が大きく変わってきます。

痛車 あいりすミスティリア! 公式

 今回ベース車両となっているスズキ「スイフトスポーツ」に限らず、パッと見ただけでは分かりにくいのですが、クルマのボディには曲面や段差がたくさんあって、イラストや背景が歪んで見栄えが悪くなることがあります。

 そういった点を考慮しながら、ただ「きれいにラッピングする」だけではなくイラストにゆがみがでないように注意を払うことも重要です。ベースとなるクルマによって、凹凸の段差が大きいところなど、ボディに複雑な部分が多いこともあります。じおくりえいとでは、そういったケースにおいてラッピングシートを分割する手法も採用しているそうです。担当者に話を聞くと「どのように分割すれば見栄えと耐久性を両立できるか」の見極めがとてもむずかしいと語っていました。

痛車 あいりすミスティリア! 公式
痛車 あいりすミスティリア! 公式
痛車 あいりすミスティリア! 公式

 ボディのサイドからリアにかけて、ラッピング作業はスムーズに進んで、あっという間に完成!

 完成した「あいりすミスティリア!コラボカー」は、キャラクター投票1位に選ばれたキャラクター「リディア」をフィーチャーしたデザイン。ピンク、紫、青とミステリアスな雰囲気を漂わせたカラーリングで、ボンネットやルーフ、サイド、リアまで、全体にラッピングが施されたフルラッピング仕様で仕上げられました。

痛車 あいりすミスティリア! 公式 「あいりすミスティリア!コラボカー」の完成
痛車 あいりすミスティリア! 公式
痛車 あいりすミスティリア! 公式
痛車 あいりすミスティリア! 公式
痛車 あいりすミスティリア! 公式
痛車 あいりすミスティリア! 公式
痛車 あいりすミスティリア! 公式

 リディアのさまざまな表情を楽しめる多彩なイラストが使われ、施工が難しいと言っていた曲面や段差がある部分も丁寧にラッピングが施されています。

 完成したリディア痛車は、公式企画として抽選で選ばれた1人だけに限定販売されました。制作を手がけたじおくりえいとのある埼玉県から、オーナーが待つ愛知県へと自走で運ばれ、某日に無事引き渡されました。

痛車 あいりすミスティリア! 公式
痛車 あいりすミスティリア! 公式

 世界で1台だけの痛車を手に入れたオーナーに完成した痛車を見た感想を聞くと「完成度の高い車で、とても満足しています。フルラッピングの車というところも良かったです」と満足気。「大切に長く乗れるようにしていきたいと思います」と語り、今後は痛車イベントへの参加にも意欲を見せていたので、今後もしかしたらどこかのイベントで出会えるかもしれませんね。

(C)DMM GAMES/AUGUST/ARIA

だい

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2411/19/news150.jpg 「情報を漏らされ振り回され……」とモデラー“限界声明” Vtuberのモデル使用権を剥奪 「もう支えられない」「全サポート終了」
  2. /nl/articles/2411/20/news028.jpg 「うどん屋としてあるまじきミス」→臨時休業 まさかの“残念すぎる理由”に19万いいね 「今日だけパン屋さんになりませんか」
  3. /nl/articles/2411/20/news224.jpg “ドームでライブ中”に「76万円の指輪紛失」→2日後まさかの展開に “持ち主”三代目JSBメンバー「誰なのか探しています」
  4. /nl/articles/2411/19/news169.jpg 高畑充希と結婚の岡田将生、インスタ投稿めぐり“思わぬ議論”に 「わたしも思ってた」「普通に考えて……」
  5. /nl/articles/2411/20/news031.jpg 「本当に同じ人!?」 幼少期からイボをいじられていた男性→美容師の“お任せカット”が衝撃 「めちゃくちゃ大変身」
  6. /nl/articles/2411/19/news022.jpg 「おててだったのかぁああああ」「同じ解釈の人いた笑笑」 ピカチュウの顔が“こう見えた”再現イラストに共感続々、464万表示
  7. /nl/articles/2411/20/news042.jpg 「腹筋崩壊」 ハスキーをシャンプー&パックしたら…… “予想外のハプニング”に「こ〜れは大変だわ」「沼にでも落ちたのかとwww」
  8. /nl/articles/2411/20/news216.jpg “歌姫”ののちゃん、6歳現在の姿に驚きの声「あれっ!?」「ビックリしてます!」 2歳で「童謡こどもの歌コンクール」銀賞受賞
  9. /nl/articles/2411/20/news041.jpg 黄ばみのある68年前のウエディングドレスを修復すると…… 生まれ変わった姿に「泣いた」「受け継ぐ価値のあるドレス」
  10. /nl/articles/2411/18/news107.jpg 走行中の車から同じ速さで後方へ飛び降りると? 体を張った実験に反響「問題文が現実世界で実行」【海外】
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  2. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  3. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  4. まるで星空……!! ダイソーの糸を組み合わせ、ひたすら編む→完成したウットリするほど美しい模様に「キュンキュンきます」「夜雪にも見える」
  5. 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
  6. 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. 互いの「素顔を知ったのは交際1ケ月後」 “聖飢魔IIの熱狂的ファン夫婦”の妻の悩み→「総額396万円分の……」
  9. ユニクロが教える“これからの季節に持っておきたい”1枚に「これ、3枚色違いで買いました!」「今年も色違い買い足します!」と反響
  10. 中央道から「宇宙戦艦ヤマト」が見える! 驚きの写真がSNSで注目集める 「結構でかい」「どう見てもヤマト」 撮影者の心境を聞いた
先月の総合アクセスTOP10
  1. 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  2. 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
  3. フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
  4. 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
  7. 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
  8. ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
  9. 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
  10. 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた