ニュース
» 2020年03月15日 19時30分 公開

「疫病が流行したら私を描いた絵を見せよ」 妖怪「アマビエ」と絵心も拡散力もない人が出会った漫画がゆるくてほっこり

おじさんのセリフが藤原啓治さんで再生されます。

[たけしな竜美,ねとらぼ]

 「しばらくは平和だが、その後に疫病が来る。だが私の姿絵を人々に見せれば、家に貼っておけば大事には至らない」……。頭は人間、身体は牛の「件(くだん)」など、日本には予言をする妖怪の伝承がいくつかあります。

 新型コロナウイルスが猛威を振るう中、かつてそのような予言をしたと伝わる人魚のような妖怪「アマビエ」の漫画やイラストがSNSで盛んに描かれています。今回紹介する漫画もまたアマビエを題材としたものですが……作品全体に漂う、なんともとぼけた雰囲気が「ほっこりする」と話題を呼んでいます。


アマビエが来る 漫画 アマビエの間の抜けた、元の絵に忠実な表情がすでに面白い

 漫画の作者はトキワセイイチ(@seiichitokiwa)さん。精力的に創作活動をしており、オリジナル作品『きつねとたぬきといいなずけ』など、数々の作品の公開しています。




 波打ち際を散歩する男性。そこへ突如、アマビエを名乗る謎の生物が現れました。アマビエは男性に「海中に住むアマビエである。この先6年間は豊作が続くが、もし疫病が流行することがあれば、私の姿を描いた絵を人々に早々に見せよ」と伝えるのですが……舞台は現在の日本です。男性は「なかなか大変そうなのが、今まさに流行りつつあるぜ?」と返します。


アマビエが来る 漫画


アマビエが来る 漫画 実は元の伝承においても「自分の姿絵を見せたら何が起きるか」について、アマビエは一切触れていません。その理由は類似の妖怪の発言から推測できますが、それを知らなければ単に「もしも疫病が流行ったら自分の絵を見せて回れ」と伝えただけ……


アマビエが来る 漫画


アマビエが来る 漫画

 今まさに大変なことになっている、と聞けば引き返そうとし、絵は面倒だから写真でどうだ、と言われれば顔を隠し、描きやすい角度を向いてくれ、と言われれば素直に従う……などなど、アマビエと男性のとぼけたやり取りが繰り広げられます。


アマビエが来る 漫画


アマビエが来る 漫画


アマビエが来る 漫画


アマビエが来る 漫画

 通りがかった近所の子どもに「ヘタだね」などとバカにされつつも、本人(?)監修のもとなんやかんやでアマビエのイラストが完成します。

 次はその絵を人々に見せなければなりません。2人と1匹はそれが広まるよう期待を込めてTwitterに投稿するのですが……男性のフォロワーは0人。これでは拡散のされようがありません。表情からは伺えませんが、おそらくがっかりしながらアマビエは海へ帰っていきます。ですがその後、アマビエの姿絵はちゃんと拡散されたのだろう、とうかがえる出来事が起きるのでした。よかった……。


今SNSで話題の妖怪……異形の預言獣「アマビエ」とは


アマビエが来る 漫画 アマビエ出現の報と、その姿絵を描いた江戸時代の瓦版。京都大学附属図書館所蔵

 アマビエは日本に伝わる妖怪で、海中から現れさまざまな予言をした、と伝えられている存在です。

 アマビエの伝承は、江戸時代の肥後国(熊本県)に残っています。それによれば、海から姿を現したアマビエは「人魚に似ているが、口はくちばしのようで、頭から長い髪のようなものを垂らし、首から下は魚類のウロコに覆われ、3本足が生えている」という外見でした。そして出会った人間へ「私は海中に住むアマビエである。この先6年間(6カ月とも)は豊作が続くが、もし疫病が流行することがあれば、私の姿を描いた絵を人々に見せよ」と予言めいたことを語り、海へ帰っていったそうです。

 なおアマビエ、という名称での記録は、先述した熊本県における1件しかありません。名前の意味が分からないことも踏まえた上で「海中からの出現、予言をする、姿絵による除災、3本足、という共通点があり、似た名前で複数の記録が残る“アマビコ(天彦、天日子など)”と同種の存在で、アマビエの“エ”は誤記」とする説も出ています。

 余談ですが、日本妖怪研究の第一人者でもある漫画家・水木しげる氏は、アマビエを個別の妖怪として捉えていたようです。ですが同氏の著書『日本妖怪大全(講談社)』において、アマビエは「アマエビ」と盛大な誤記をされています(重版では修正済み)。書き間違いの説にせよ、何かと名前の表記ミスに縁のある妖怪、と言えるのかもしれません。


作品提供:トキワセイイチ(@seiichitokiwa)さん


たけしな竜美


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10

  1. /nl/articles/2112/01/news020.jpg 「キレッキレ!」「何回見ても笑えるwww」 白柴犬の激しすぎる後ろ足の動きに国内外から大反響
  2. /nl/articles/2111/30/news172.jpg 46歳と18歳の内田有紀、“2人そろって”『STORY』表紙へ 「自分の妹と撮影しているみたい」
  3. /nl/articles/2112/01/news118.jpg 渡辺美奈代、公開した自宅リビングが広すぎて“お姫様のお部屋” ゴージャスな部屋へファン「センスまで抜群」
  4. /nl/articles/2112/01/news111.jpg ゴマキの弟・後藤祐樹、服役中に死去した“母との約束” 「1000万円企画」朝倉未来の計らいで首のタトゥー除去
  5. /nl/articles/2112/01/news155.jpg 高嶋ちさ子、ダウン症の姉とさだまさしのコンサートへ 笑顔あふれる3ショットに「姉妹で素敵」「癒やされました」の声
  6. /nl/articles/2112/01/news182.jpg アイドルが「虚偽の発言」「繋がり行為」など複数の違反行為 ファンのため“卒業”を提案するもブロック→解雇へ
  7. /nl/articles/2112/01/news013.jpg 「校長先生の鑑」「神やん」 激長でおなじみの“校長先生の話”を描いた4コマ漫画が超展開で話題に
  8. /nl/articles/2111/30/news033.jpg パパに叱られる柴犬を黒猫がフォロー→柴犬「あとよろしく!」黒猫「えっ!?」 置いて行かれてあぜんとする表情がかわいい
  9. /nl/articles/2112/01/news095.jpg SPEED島袋寛子、18歳での悲劇を告白 鼻が約20年後も変形したままで「整形しようかと」
  10. /nl/articles/2111/30/news073.jpg 「犬の散歩みたい」――批判的な声にハーネスの使用をためらう親のために 現役ママが開発したリュック一体型「ワーネス」誕生秘話を聞いた

先月の総合アクセスTOP10

  1. 池田エライザ、 “お腹が出ている”体形を指摘する声へ「気にしていません」 1年前には体重58キロ公表も
  2. 「前歯を取られ歯茎を削られ」 広田レオナ、19歳デビュー作で“整形手術”を強制された恐怖体験
  3. ゴマキの弟・後藤祐樹、朝倉未来とのストリートファイトで45秒負け 左目腫らした姿を自ら公開し「もっと立って闘いたかった」
  4. 清原和博の元妻・亜希、16歳次男のレアショットを公開し反響 「スタイル抜群」「さすがモデルの遺伝子」
  5. 小林麻耶、おいっ子・めいっ子とのハロウィーン3ショットに反響 元気な姿に安堵の声が続々「幸せそうでなにより!」
  6. カエルに普段の50倍のエサをあげた結果…… 100点満点のリアクションに「想像以上で笑った」「癒やされました」
  7. 「左手は…どこ?」「片腕が消えてる」 中川翔子、謎が深まる“心霊疑惑”ショットにファン騒然
  8. 「家ではまともに歩けてない」 広田レオナ、左股関節に原因不明の“炎症” 夫から「凄い老けたと言われてます」
  9. 小林麻耶、髪ばっさりショートボブに「とても軽いです!」 ファンも反応「似合います」「気分も変わりますよね!」
  10. キンタロー。浅田舞の社交ダンス挑戦を受け体格差に驚がく 「手足が長い!!」「神様のイタズラがすぎるぞ!!」