新型コロナで引きこもりがち……そんなときこそ家に花を飾ろう 本当はかんたんな花の買い方&基本のお手入れを解説します(1/3 ページ)

現役のお花屋さんが解説します。

» 2020年03月20日 20時00分 公開
[JUNERAYねとらぼ]

※この記事はJUNE RAYさんのnote「こんなときこそ家に花を飾ろう。本当はかんたんな草花の買い方&基本のお手入れ」から転載したものです。転載にあたって、一部編集を加えています。


 学校がお休みになったり、仕事がリモートワークになったり、いま、さまざまな理由でご自宅で過ごしている方が増えていると思います。そんな方々へ。

花を飾ろう

 すみません、おすすめしたすぎてワードアートにしてしまいました。でもほら、家に生き物がいると、なんかこう、いいから。

 しょっぱなから“力”でやっていこうとしてすみません。花は生き物なので、もちろん世話をしなければならないのですが、それを面倒くさがらずにやれている自分がいると、謎の「生活の余裕」があると錯覚できます。

 植物で華やいだ部屋を楽しむのももちろんですが、SNSを利用されている皆さんは特に「あっ、せっかくだから写真撮ろ〜」「写真撮るならついでにコーヒーいれて添えるか」「いや背景きったな」「写るところだけでも片そ」「ついでだからここも掃除しよ」と、なぜか部屋がきれいになっていく連鎖にはまることも可能です。私はそのうち『花を飾ると部屋が片付く』と題したうっすい新書を出そうかと思っています……。

花業界が落ち込んでいる

 冗談はこのくらいにして、少しだけまじめな話もさせてください。

 私の本業は花屋なのですが、この自粛ムードで花業界はとても落ち込んでいます。結婚式のテーブルの上に飾ってある花も、舞台出演のお祝いに届いている花も、電車で巨大な紙袋を抱えている人のその花束も、舞台裏では花屋が仕事をしています。

 つまり、イベントごとが中止になると、やばい(失われた語彙)。

 私も毎週、朝早くから市場に行って花を買い付けるのですが、今は市場内すら閑散とした状態。花はあるのに人がいない。

 誰にも買われず贈られず、ひっそりと死んでいく花たちを見ると心が痛みます。

 ですので、この記事は「せっかく家にいる時間が長いのだから、この機会に植物を取り入れてみよう! そのためのハードルはあらかじめこちらで折っておきますね!」という趣旨でやっていきます。

 花を生活に取り入れるにあたって「なんかよく分からんけど面倒そうなポイント」を1つ1つ洗い出して解決していきますので、少々長いですが気になるトピックだけでもお読みいただければと思います。

1.そもそも花屋って行きづらい

 なんかさあ、花束買うならまだ堂々といけるけど、1輪だけくださいみたいなこと言いづらくない? ていうか花屋って入りづらくない? という意見。

 いやマジでめっちゃ分かる。私もいまだに初めて行く花屋は緊張する。

 そこでお伝えしたい魔法の言葉があります。それは、「一輪だけでも買えますか?」

 世の中の多くの花屋さんは、1輪だけでも花が買えます。実際ご自宅用に花を買われる方は、気に入った数輪を選んでいかれることが多いですし、家にある一輪挿しがこれなんですけどおすすめありますか? といったご質問もよく受けます。個人的には、この質問をして笑顔で対応してくれる花屋さん=いい店!! と思っています。

 もちろん、花屋さんの中にはブーケ専門店、束売り専門店もありますから、まずは魔法の言葉で確認してみてください。

2. どれ買ったらいいのかマジ分からん

 花瓶にちょっと飾るだけなら、好きなものを選んで大丈夫です。他でもなくあなたのための花ですから、目があった子を持ち帰ってください。

 「どの花が部屋の雰囲気にマッチするか?」はかなり高度な悩みです。まず考えるべきは「何輪までならお世話できそうか?」

 魔法の言葉2として、「この花はお手入れどうしたらいいですか?」と訊けば、優しいスタッフさんが教えてくれるはずです。

花を飾ろう 組み合わせなんて気にしなくてOK

 ただ1つ注意事項として、動物と一緒に暮らしている方は花選びに注意してください。一部の花は、動物のからだに入ると有害なものがあります。

 私はまずASPCAのリストを参照しますが、それぞれの判断で信頼できる情報を選択してください。

 また、安全とされている草花でも、大量に摂取すると下痢などを起こす場合があります。ハングリー精神でやっている子がお家にいる場合は、植物を遠ざけてあげてください。

3.家に花瓶がない

 正直花をいけるものはなんだって大丈夫です。適当なコップでもいいし、水が入って自分の気持ちが上がるものなら本当になんでも。

花を飾ろう 日本酒のワンカップは優秀

 個人的におすすめなのは透明な容器にいけることです。花瓶が不透明だと水の濁りが分からず、気がついたらメチャ腐ってた! 最悪! みたいなことになりかねないからです。

 私が花屋さんで花を買うときは「自分の手のひらくらいの花瓶があったな」とか「このスマホくらいの容器があいてたな」と大きさを思い出して、そのサイズに合うようにお店で切ってもらいます。その方が持ち運びも楽!

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