漫画「100日後に死ぬワニ」 最高の仲間と舞い散る桜に囲まれて迎える最後のカウントダウン“100日目”

さよなら、ワニくん。

» 2020年03月22日 09時00分 公開
[きくちゆうきねとらぼ]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 漫画家のきくちゆうき先生(@yuukikikuchi)がTwitterで展開してきた「100日後に死ぬワニ」を、まとめて紹介するこの連載。最終回となる今回は、92日目から100日目(3月12日〜20日投稿)まで、ワニが最後に過ごした9日間を振り返ります。分かっていたこととはいえ、やはり終わるとなると悲しい……。


アイキャッチ


↓↓↓先週の振り返り記事↓↓↓


↓↓↓1話からまとめて読む↓↓↓



作者:きくちゆうき

100日後に死ぬワニ

1986年生まれ。なんだかんだいろいろあって27歳でイラストレーターとして独立。連載:「SUPERどうぶつーズ」(LEED Cafe)、「どうぶつーズの漫画」(幻冬舎plus)、「100日後に死ぬワニ」

Twitter:@yuukikikuchi/Instagram:@yuukikikuchi



92日目


92日目

93日目


93日目

94日目


94日目

95日目


95日目

96日目


96日目

97日目


97日目

98日目


98日目

99日目


99日目

100日目


100日目

100日目

100日目

100日目

憧れの人気商品「雲ぶ」はやっぱり極上の逸品だった

 ワニのなにげない日常を、死へのカウントダウンとともにつづってきた「100日後に死ぬワニ」。ワニは運命の「100日目」を迎える前日まで、それはそれは幸せそうでした。まず、届くのを楽しみにしていた1年待ちの人気商品「雲ぶ(雲ぶとん。2日目参照)」が、友人のモグラのツテで手に入ったのです。どれだけのコネなんだよ……。


雲ぶ それ、「雲ぶ」って略するんだ……

 その夜「雲ぶ」に包まれたワニは、極上の寝心地を味わい、よだれをたらして幸せそうにグッスリ眠りました。良い睡眠をとれたおかげで、目覚まし時計よりも先に気持ちよく起床。その勢いで恋人が勤めるカフェへ繰り出し、優雅に朝を過ごします。


雲ぶ アラームより5分早く目覚めて、鳴ってすぐにストップ。うまくいくと気持ちいいやつだこれ

お花見を待ち焦がれてウキウキ! しかし当日は……

 良い布団のおかげか、ワニの暮らしは快調そのもの。97日目(3月17日)は恋人や友人を自宅に招き、ゲーム大会を楽しみました。みんなこのために仕事を早上がりしたり休みをとったり、きっちり予定を合わせているあたり、ワニは本当に愛されていますね。


96日目 96日目に、ワニの部屋で遊ぶのを楽しみにする仲間たちの様子が描かれていました

ゲーム大会 負けたからってクソゲー呼ばわりしたり、「よえ〜」とあおったり、童心に返って遊ぶ仲良しさんたち

 そして季節は桜が花開くとき。ワニは毎年恒例のお花見が楽しみで色めき立ち、仕事が立て込んでいても笑顔で元気に作業しています。


約束 花見の時期を迎えていてもたってもいられず、仲間を誘うワニ

バイト バイト先のリサイクルショップに、未整理の品物がドッサリ。それでも楽しみなお花見をモチベにがんばっています

 そして99日目、テレビには週末に桜が満開の予報。天気も「お花見日和」だと伝えられ、ワニは満面の笑みを浮かべます。翌日はいよいよ待ちに待った花見。しかし皮肉なことに、その日はカウントダウンが終わる“運命の日”でもあったのでした。


前日 笑顔に対する「あと1日」が重い……

そして死は突然訪れる

 そして2020年3月20日19時20分、多くの読者がワニの行く末を案じるなか「100日目」が公開。いつもとは異なる4ページ構成で、花見の日に起きた出来事が静かなトーンで描かれました。

 あれほど心待ちにしていた花見に、なぜかワニは遅刻。思うところがあったのか、友人のネズミはバイクで迎えに行きます。


ラスト

 信号待ちの最中にふと見上げると、華々しく舞い散る桜の花びら。美しい風景に見とれたネズミは思わずスマホで撮り、「よくね?」とグループチャットへ投稿します。しかし送信音が「シュポ」と鳴った瞬間、「プップー」と不穏なクラクションも鳴っていたのでした。


ラスト ネズミの送信は11時10分

 そのときワニは何をしていたのか? 漫画に描かれているのは、力なさげに倒れた彼の姿と、1羽の小鳥、そして、ネズミの投稿へ「スゲー!!」「春に来たって感じ〜」と返信されたスマホの画面だけでした。


ラスト ああ……

 ワニは以前のように小鳥をかばい、車にひかれながらも力を振り絞って友の言葉に答えたのでしょうか。心優しい彼を見送るかのように、空には無数の花びらが舞い踊っていました。


ラスト ワニからネズミへの返信は11時11分。大変な事態にありながら、友人に精一杯答えたのか……?

ラスト 悲劇を包み込む花吹雪。坂道の高低差で隠れて見えませんが、奥の信号付近にワニやネズミがいると思うと、やるせなさしかありません

カウントダウンの先にあったものとは

 この悲しくも美しいラストシーンが大反響を呼ぶなか、きくち先生は新たなツイートを投稿しました。リンク先にあったのは、いきものがかりとのコラボレーション動画。「生きる」をバックにワニたちの名場面が流れ、100日間の思い出が巡っていきます。


 なかには漫画では描かれていなかったシーンも。特に、ワニが楽しみにしていた映画「ドクターアニマル2」(47日目参照)を、初デートで見られたと分かったときは感慨深いものがありました。

 そして、ワニの100日間を収めた単行本も、小学館から4月8日に発売決定。前日譚にあたる「0日目」や、「100日目」後の出来事をつづる、28ページの描き下ろしも収録されているとのことで、ワニの思い出や、彼が恋人や友人、読者に残したものを振り返れる1冊になりそうです。


書籍化


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/01/news003.jpg パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  2. /nl/articles/2412/01/news031.jpg 「何があった」 絵師が“大学4年間の成長過程”公開→たどり着いた“まさかの境地”に「ぶっ飛ばしてて草」
  3. /nl/articles/2412/03/news082.jpg 「ほ、本人……?」 日本に“寒い国”から飛行機到着→降りてきた“超人気者”に「そんなことあるw?」「衝撃の移動手段」の声
  4. /nl/articles/2412/03/news111.jpg 才賀紀左衛門、娘とのディズニーシー訪問に“見知らぬ女性の影” 同伴シーンに「家族を大切にしてくれない人とは仲良くできない」
  5. /nl/articles/2412/02/news009.jpg 【今日の難読漢字】「誰何」←何と読む?
  6. /nl/articles/2412/05/news006.jpg 「今やらないと春に大後悔します」 凶悪な雑草“チガヤ”の大繁殖を阻止する、知らないと困る対策法に注目が集まる
  7. /nl/articles/2412/03/news148.jpg 武豊騎手が2024年に「武豊駅に来た」→実は35年前「歴史に残る」“意外な繋がり”が…… 街を訪問し懐古
  8. /nl/articles/2412/03/news092.jpg 大谷翔平、“有名日本人シェフ”とのショット 上目遣いの愛犬デコピンも…… 「びっくりした!!」「嬉しすぎる」
  9. /nl/articles/2412/03/news055.jpg ハローマックのガチャに挑戦! →“とんでもない偏り”に同情の声 「かわいそう」「人の心とかないんか」
  10. /nl/articles/2412/03/news179.jpg 「口座や住居が……」 坂口杏里、SNSで“重要個人情報を垂れ流し” 「かなりまずい状態」「大丈夫じゃなさそう」心配の声
先週の総合アクセスTOP10
  1. パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  2. 「何があった」 絵師が“大学4年間の成長過程”公開→たどり着いた“まさかの境地”に「ぶっ飛ばしてて草」
  3. 「中学生で妊娠」した“14歳の母”、「相手は逃げ腰」妊娠発覚からの経緯を赤裸々告白 母親の“意外な反応”も明かす
  4. 勇者一行が壊滅、1人残った僧侶の選択は……? 「ドラクエでのピンチ」描くイラストに共感「生還できると脳汁」
  5. 「笑い止まらん」 海外産アプリで表示された“まさかの日本語”に不意打ち受ける人続出 「何があったんだw」
  6. パパが好きすぎる元保護子猫、畑仕事中もくっついて離れない姿が「可愛すぎる」と反響 2年以上がたった現在は……飼い主に話を聞いた
  7. アグネス・チャン、米国の自宅が“度を超えた面積”すぎた……ゴルフ場内に立地&門から徒歩5分の豪邸にスタッフ困惑「入っていいのかな」
  8. 「理解できない」 大谷翔平と真美子さんの“スキンシップ”に海外驚き 「文化は100%違う」「伝説だわ」
  9. 「車が憎い」 “科捜研”出演俳優、交通事故で死去 兄が悲痛のコメント「忘れないでください」
  10. PCで「Windowsキー+左右矢印キー」を押すと? アッと驚く隠れた便利機能に「スゲー便利」「知らなかった」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」