インタビュー
» 2020年05月02日 20時30分 公開

【新型コロナの困りごと】フリーライターのBさん「昨年は父が倒れて収入激減→2020年は“巻き返しの1年”にするはずが……」 (1/2)

「最大の問題は、現地取材や撮影を含む仕事が受けくいことです」

[取材:ねとらぼ編集部 文:谷町邦子,ねとらぼ]

 外出自粛により仕事ができない、感染リスクの中でも働かざるを得ない……そんな新型コロナウイルスの影響で困っている人にインタビューする企画「新型コロナの困りごと、聞かせてください」。今回は業界誌やWebのメディアで記事を書く、フリーライターのBさん(40代男性)に話を伺いました。

ライターなのに「取材に行くこと」がネック



 「専門としていた分野のライター募集が減っている印象がある」というBさん。外出自粛が求められるなか、分野によっては記事を書くのが難しくなっているのでしょうか。さらに、活躍の場が危ぶまれる事態も起こりつつあるようです。

 「寄稿しているメディアで、雑誌など紙媒体はTwitterで存続の危機を感じさせるツイートをしているところもあり、見るたび心臓に悪いですね

 Webメディアは紙媒体ほど厳しい状況にはないものの、安定して執筆の依頼を受けられなくなってきているとのこと。しかし、Bさんを悩ます問題はそれだけではありません。

 「最大の問題は、現地取材や撮影を含む仕事が受けくいことです。Webのメディアで新しい仕事を獲得しようにも、取材や撮影が入っていると二の足を踏みます

 感染する・させる不安があるなか、現地まで行って撮影するのは難しく、せっかく依頼があっても受けづらいので、新しく仕事を探すのにも苦労する。3月までに取材した案件ならメールや電話による追跡取材も可能なものの、新規の取材は予定を立てにくい状況だといいます。

 「行き詰まるなかでメンタル面でも苦しくなり、今ある仕事をするだけでもかなり辛いですね」「仕事相手からの連絡が少し遅れただけで『もし相手がコロナで入院していたら、報酬が入らないのでは』という不安に感じてしまいます」と精神的にも追い詰められているようです。

両親の介護のために、昨年は収入激減



 Bさんは昨年、お父さんが病気に倒れたため、入院の手続きやお母さんのサポートに追われ、仕事どころではない1年だったそうです。その結果、収入は激減。2020年はマイナスからの巻き返しを図る1年になるはずが、コロナウィルス感染拡大のためか仕事も思うように獲得できず、行き詰ってしまいました。

 新型コロナウイルスに伴い、検討が進められている給付金の条件は二転三転していますが、取材時点ではこう話していました。

 「昨年の事業売上がほとんどないので、国の個人事業者向け給付の条件の『昨年から50%売り上げが下がった事業者』に当てはまらないんです。幸い、地元の社会福祉協議会からの特別貸付は受けられそうで、一息つけますが

※編集部注:この取材後、政府が「国民1人10万円給付」の方針を固めたと報じられた

 現在、Bさんは年老いた両親が外出により新型コロナウイルスなどに感染しないように、と実家に行く機会が増えているとのこと。

 「コロナ以外の病気でもかかるとエライことになりそうですし、ましてや介護施設はいつ閉鎖になるかも分かりませんし……。気楽な独身の身分で嫁と子どもがいないからまだいいですが、家庭持ってる人はさらに大変でしょうね

 少しでも自分の置かれている状況を楽観視しようとするBさん、何よりツラいことは……。

 「外出自粛で飲みに行って『明日から頑張ろう!』ができないのが……しょうもない話でスイマセン(汗)

(谷町邦子 FacebookTwitter

※本記事は取材対象者の声をそのまま記事化したものです。当該業界、職種などの労働環境一般を説明するものではありません。

新型コロナの困りごと、聞かせてください

 本企画では、読者の皆さまのお仕事にまつわる「新型コロナの困りごと」を募集しています。

  • 仕事でこんなことに困っている
  • こんな感染リスクがあって不安

 など取材させていただける方、Twitterアカウント「ねとらぼ(募集用)」(@nlab_boshu)からDMにてご連絡いただけますと幸いです。

※謝礼等のお支払いはしておりません

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