病原体と戦う「ヒーリングっど プリキュア」が伝えたい 「絶対に諦めない心」サラリーマン、プリキュアを語る(1/3 ページ)

プリキュア再開の日まで、お家でゆっくり過ごします。

» 2020年04月23日 18時00分 公開
[kasumiねとらぼ]
ヒーリングっど プリキュア ヒープリ キュアフォンテーヌ キュアスパークル キュアグレース 花寺のどか 沢泉ちゆ 平光ひなた ヒーリングっどプリキュアの3人

 2020年2月に始まった「ヒーリングっど プリキュア」。

 「地球のお医者さん」をモチーフに、地球を蝕むビョーゲンズと戦うその姿は、くしくも新型コロナウイルスが席巻する2020年の世界情勢とシンクロする形となってしまいました。

 そんな「ヒーリングっど プリキュア」も12話を終え第1クールが終了。この3カ月で「ヒーリングっど プリキュア」は何を描いてきたのか? 偶然にも起きてしまった「現実世界とのシンクロ」は子どもたちにどんな影響を与えたのか? 少し整理していきたいと思います。

※2020年4月20日、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の影響により「ヒーリングっど プリキュア」の放送延期が発表されました。

 プリキュアは今、大切なものを守るために戦っています。みんなも“お家の中で”心のミラクルライトを振ってプリキュアを応援しましょう!

ヒーリングっど プリキュア ヒープリ キュアフォンテーヌ キュアスパークル キュアグレース 花寺のどか 沢泉ちゆ 平光ひなた 今、まさに戦っているプリキュア

kasumi プロフィール

プリキュア好きの会社員。2児の父。視聴率などさまざまなデータからプリキュアを考察する「プリキュアの数字ブログ」を執筆中。2016年4月1日に公開した記事「娘が、プリキュアに追いついた日」は、プリキュアを通じた父娘のやりとりが多くの人の感動を呼び、多数のネットメディアに取り上げられた。



「地球をお手当」ヒーリングっど プリキュア

 2020年2月に放送開始したプリキュアシリーズ第17作目「ヒーリングっど プリキュア」は“地球のお医者さん”をモチーフに「医療」がテーマの1つとなっています。キャッチコピーは「手と手でキュン!ハートつないで地球をお手当て!」。病原体から地球を守りお手当するプリキュアが描かれています。

ヒーリングっど プリキュア ヒープリ キュアフォンテーヌ キュアスパークル キュアグレース 花寺のどか 沢泉ちゆ 平光ひなた ラビリン(左)とキュアグレース(右)

 性格も身体能力も異なる3人のプリキュアが、お互いに助け合い、足りないところを補い合いながらチームワークで地球を蝕むビョーゲンズと戦う姿が描かれます。

 作品中には医療的なモチーフが散見されます。例えばプリキュアへの変身時には「白衣をまとう」シーンが描かれますし、妖精キャラは“地球のお医者さん見習い”であること、敵は病原体をモチーフとしていることや巨大な怪物メガビョーゲンを倒すことを「お手当」と呼び、倒した際の決め文句が「お大事に」であったりします。「地球さん、今日はお加減いががですか?」なんてセリフもあります。

 また、主人公の花寺のどか(キュアグレース)は、過去に大病を患い満足に歩くこともできなかったのをお医者様に治療してもらったことがプリキュアになる動機の1つとなっていることや、作中ではイップス(精神的要因により思い通りの動きが出来なくなること)なども描かれます。

 プリキュアが「地球をお手当」と称しビョーゲンズと戦う姿は、新型コロナウイルスが大流行している2020年の世界情勢と重なっています。ただ、プリキュアの新シリーズの企画は放送開始の1年以上前から始まっているので「地球のお医者さん」「病原体と戦うこと」と新型コロナウイルスとはまさに偶然に重なってしまった形なのです。


パートナーとの「絆」が描かれる

ヒーリングっど プリキュア ヒープリ キュアフォンテーヌ キュアスパークル キュアグレース 花寺のどか 沢泉ちゆ 平光ひなた プリキュア3人とそれぞれのパートナー妖精

 本作ではプリキュアとともに戦うパートナー妖精との絆が描かれます。

 キュアグレースにはウサギ型のラビリン、キュアフォンテーヌにはペンギン型のペギタン、キュアスパークルにはネコ型のニャトランという「地球のお医者さん見習い」がパートナーとして活躍します。妖精3匹(?)にも「責任感が強い」「慎重」「お気楽」などの個性が描かれ、3人と3匹がストーリーを大きく盛り上げます。特に妖精ズが繰り広げるコントが子どもたちには人気のようです。

ヒーリングっど プリキュア ヒープリ キュアフォンテーヌ キュアスパークル キュアグレース 花寺のどか 沢泉ちゆ 平光ひなた 妖精3匹が繰り広げるドタバタ劇が面白い

 第1クールでは、それぞれがプリキュアのパートナーになる際のエピソードが丁寧に描かれました。「こころの肉球にキュンとくる」パートナーを探すこと。お互いが自分に何ができるのか? 相手にどうしてほしいのかなどをきちんと確認しあいプリキュアになったことや、妖精がプリキュアを思いやるシーン、逆にプリキュアが妖精を思いやるシーンも数多くあり、「人間と妖精との絆」が濃密に描かれました。

 これは医療においても「医者と患者」「患者とその家族」がお互いに信頼を寄せあうことが必要であることを示唆しているようにも見えます。「絆」「思いやり」を大切にする姿勢はまさにプリキュアの王道なのです。

ヒーリングっど プリキュア ヒープリ キュアフォンテーヌ キュアスパークル キュアグレース 花寺のどか 沢泉ちゆ 平光ひなた プリキュアになる過程が丁寧に描かれました

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2411/19/news150.jpg 「情報を漏らされ振り回され……」とモデラー“限界声明” Vtuberのモデル使用権を剥奪 「もう支えられない」「全サポート終了」
  2. /nl/articles/2411/20/news028.jpg 「うどん屋としてあるまじきミス」→臨時休業 まさかの“残念すぎる理由”に19万いいね 「今日だけパン屋さんになりませんか」
  3. /nl/articles/2411/20/news224.jpg “ドームでライブ中”に「76万円の指輪紛失」→2日後まさかの展開に “持ち主”三代目JSBメンバー「誰なのか探しています」
  4. /nl/articles/2411/19/news169.jpg 高畑充希と結婚の岡田将生、インスタ投稿めぐり“思わぬ議論”に 「わたしも思ってた」「普通に考えて……」
  5. /nl/articles/2411/20/news031.jpg 「本当に同じ人!?」 幼少期からイボをいじられていた男性→美容師の“お任せカット”が衝撃 「めちゃくちゃ大変身」
  6. /nl/articles/2411/19/news022.jpg 「おててだったのかぁああああ」「同じ解釈の人いた笑笑」 ピカチュウの顔が“こう見えた”再現イラストに共感続々、464万表示
  7. /nl/articles/2411/20/news042.jpg 「腹筋崩壊」 ハスキーをシャンプー&パックしたら…… “予想外のハプニング”に「こ〜れは大変だわ」「沼にでも落ちたのかとwww」
  8. /nl/articles/2411/20/news216.jpg “歌姫”ののちゃん、6歳現在の姿に驚きの声「あれっ!?」「ビックリしてます!」 2歳で「童謡こどもの歌コンクール」銀賞受賞
  9. /nl/articles/2411/20/news041.jpg 黄ばみのある68年前のウエディングドレスを修復すると…… 生まれ変わった姿に「泣いた」「受け継ぐ価値のあるドレス」
  10. /nl/articles/2411/18/news107.jpg 走行中の車から同じ速さで後方へ飛び降りると? 体を張った実験に反響「問題文が現実世界で実行」【海外】
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  2. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  3. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  4. まるで星空……!! ダイソーの糸を組み合わせ、ひたすら編む→完成したウットリするほど美しい模様に「キュンキュンきます」「夜雪にも見える」
  5. 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
  6. 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. 互いの「素顔を知ったのは交際1ケ月後」 “聖飢魔IIの熱狂的ファン夫婦”の妻の悩み→「総額396万円分の……」
  9. ユニクロが教える“これからの季節に持っておきたい”1枚に「これ、3枚色違いで買いました!」「今年も色違い買い足します!」と反響
  10. 中央道から「宇宙戦艦ヤマト」が見える! 驚きの写真がSNSで注目集める 「結構でかい」「どう見てもヤマト」 撮影者の心境を聞いた
先月の総合アクセスTOP10
  1. 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  2. 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
  3. フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
  4. 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
  7. 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
  8. ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
  9. 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
  10. 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた